こんにちは、ヤマレコ エンジニアのKJです。
近頃、長野県内のいつくかの山では初冠雪を迎えています。
登山シーズンも終わりが見えてきて、少し寂しい気持ちになります。
……いやいや。
ハードな雪山山行が難しくても、私には里山(低山)がありました。寂しくなる必要はなかった。
冬の里山は暑くなく、すいていて(年中すいている山も多いですけど)、熊の心配も少ないです。
里山最高!

1000m前後の里山も魅力的
話は変わりますが、ヤマレコには便利な機能が沢山あります!
なかには意外と存在が知られていない機能もあります。
そこで私が里山登山で使っている、便利でニッチな機能を紹介します。
さて、皆さんはいくつ知っているでしょうか?
フェーズ1. 次に行く山を探すとき
検索機能(WEB版ヤマレコのみ)
里山はガイドブックにはあまり載らないので、身近にどんな里山があるか知りたい時、ヤマレコの検索機能が特に役に立ちます。
エリアと季節を絞り、良さそうな山(山行記録)がないか調べます。
季節検索はプレミアムプラン限定機能なのですが、入山日欄を使うとスタンダードプランの方も同じことができます。
私は遠出には公共交通機関を使うことが多いので、アクセスの絞り込みもよく使います。
気になる山行記録が見つかったら、ぽいぽいとお気に入りに入れて、あとでじっくりと吟味します。
フェーズ2. 計画をたてるとき
行きたい山が固まったら、いよいよ計画づくり!
案外里山は道迷い遭難が多いため(信濃毎日新聞の記事によると、2020年以降の県内遭難の3割が里山だそうです)予定ルートはしっかりと作ります。
らくルート 手動入力
そんな時に役に立つのが、らくルートの手動入力モード。
設定ウィンドウで手動入力モードにチェックを入れると、用意されたルート以外のルートが引けるようになります。
手動入力モードは高度なバリエーションルート向けと感じる人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
里山登山でも威力を発揮します。
地図プリ(WEB版ヤマレコ[PC]のみ)
地図プリは山行計画で作成した地図を磁北線付きで印刷できる機能です。
私が紙の地図を持っていく理由は主に3つです。
1. 読図の練習(地図から地形を読みとる練習)
2. 目標時間、実際の所用時間、注意箇所、目印等のメモを書くため
3. スマホが故障したときの保険
読図の練習は人が少ない冬の里山の方が、気兼ねなくできるかもしれませんね。
ちなみに私はコピー機を持っていないので、この地図をPDF出力し、セブンイレブンのnetprint経由でコンビニ印刷をしています。
フェーズ3. 登山当日
ナビ機能
車で出かけるときは、山行計画からカーナビアプリ(Google Mapなど)を起動して、ルート案内してもらっています。
らくルートに駐車場情報がある場合は、駐車場をスタート地点にしておくことが多いです。
らくルートに駐車場情報がない里山の場合は、他の人の山行記録などを参考にスタート地点を設定します。
ランドマーク以外でもナビしてもらえるのは、里山では大助かりです。
音声案内(時刻、標高、ルート外れ警告)
登山中は……実はヤマレコはあんまり開きません。
登山に全力集中し、いっしょうけんめい歩いています。
といっても、ヤマレコを活用していないわけではありません。
何故ならヤマレコには音声案内があるので!
定期的に読み上げられる標高と時間で、地図を見なくてもおおよその現在位置が分かります。
予定ルートから外れたら警告ガイダンスが流れるため、頻繁に地図を開かなくても安心して進めます。
音声が聞き取りやすいように、スマホはサコッシュの中に入れています。
音声案内はニッチな機能ではありませんが、私的に一番のお勧め機能なので紹介しました。
うるさく感じるようであれば、設定画面からスピーチ間隔を長めに変更することができます。
たまに「ルート外れ警告の止め方が分からない」というご質問をいただきますが、ヤマレコアプリで地図を見るだけで止まります。
予定ルートに復帰後にまたルートから外れてしまった時には、再度警告を受けることができます。
スポット機能(プレミアムプラン限定)
スポット機能は、地図上に非公開のマーカーを追加できる機能です。
スポット機能こそ有名な山より里山で使うことが多いかもしれません。
私は城址を見学するのが好きなのですが、山城のデータはヤマレコにはあまりありません。
そこで他のサイトなどで調べた山城のおおよその位置のマーカーを追加しておき、現地で探します。
みんなの足跡との合わせ技で、登り口の位置が分かるのも心強いですね!
(ちなみに写真の場所は、実際に行ってみたら登り口に案内板が立っていました。)
そのほか、登山中珍しい植物を教えてもらった時や、動物を目撃したとき、荒地などコース情報のメモに使っています。
山菜採り、キノコ狩りにも便利ですね。
フェーズ4. 登山後
全ルート地図と山リスト
家に帰り山行記録をアップしたら、登山が終わったと一息つけます。
登山後の秘かな楽しみが、全ルート地図と山リスト。
今までに公開した山行記録の軌跡が一枚の地図に集約されるのが、全ルート地図です。
山リストは達成感も嬉しいですが、次に行く山の参考にもしてます。

もっと頑張りたくなる
山リストは、実は里山や低山を探すのに適しています。
私は今「やまなしハイキングコース百選」に夢中です。
やまなしハイキングコース百選は「低山ならではの楽しみ方」をテーマにコースが選定されているんですよ。
おまけ
写真検索(WEB版ヤマレコ[PC]のみ)
私の趣味は図鑑で見た花を探すことです。
そんなときに役に立つのがヤマレコの写真検索機能。
ヤマレコの上部にある記録検索フォームに、探している花の名前を入力して検索します。
すると検索結果に花の概要が表示されます。
「関連する花の一覧」の下にある「もっと見る」をクリックすると、写真検索のページが表示されます。
写真検索で表示される花をクリックすると、その写真が掲載されている山行記録に移動できます。
記録検索フォームの検索結果では、花の名前が山行記録名に含まれているものだけが表示されます。
そのため人気の花でないと、記録の検索は厳しい。
その点、写真検索では花名が写真コメントに含まれていれば表示されます。
また写真をクリックすると山行記録にとべます。
今シロバナタンポポを探しているのですが、生息域が近畿以西ということしか分からず、途方に暮れていました。
写真検索のおかげである程度目途がつき、ホッとしました。
今回ご紹介したWEB版限定の機能は、アプリ版に移植を検討しているものもあります。
今後のヤマレコアプリのグレードアップをご期待ください。
皆さんもそれぞれの山行スタイルにあわせて、ヤマレコを使い倒してくださいね!
ヤマレコの使い方はこちら。
ヤマレコ使い方ガイド