乗鞍岳 バスで畳平へ。「頑張らない登山」は霧の中。


- GPS
- 03:16
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 717m
- 下り
- 708m
コースタイム
- 山行
- 2:26
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 3:09
6:25 鶴ヶ池
6:29 県境ゲートバス停
6:42 摩利支天分岐
6:50 肩の小屋
7:14 朝日岳(乗鞍)
7:23 蚕玉岳
8:46 乗鞍岳
8:56 乗鞍岳頂上小屋
天候 | 13日/雨 14日/雨のち霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所無し。畳平お花畑周辺でも熊が出るそうなので、要注意。 |
その他周辺情報 | 【乗鞍高原湯けむり館】 乗鞍観光センターすぐ向かい。観光センターに、割引券あり。 |
写真
感想
一人でも大丈夫そうな3000m峰、乗鞍岳に行ってみた。経験少ないし、一人だし、無理せずお気楽極楽な山を選択。題して「頑張らない登山」。綺麗で快適な山小屋に泊まって、ちょこっと歩けば山頂という程度で、ゆったりしたかった。
まだ梅雨の明けない時期。案の定、天気予報は二転三転し、行くべきか延期するべきか、前夜まで悩む。13日は雨、翌14日は晴れのち曇りとの予報に賭けて、決行してみることに。
13日は移動日と定め、松本駅から電車とバスを乗り継いで14時50分に畳平着。
畳平は深い霧と雨の中。乗鞍岳山頂は言うに及ばず、すぐ目の前の富士見岳や魔王岳はおろか、バスターミナルの5m先も見えない有り様。当然寒いので、バスを降りたらすぐにフリースを着る。今夜のお宿、白雲荘は、霧のせいでバスの中から視認はできず、とりあえず、地図を頼りに方向を定めて、バスターミナルの歩行者レーンのラインを頼りに進む。霧の中に突然看板が現れ、無事にお宿に到着。
白雲荘は期待した通りに、小屋主さんの対応も建物も居心地の良い雰囲気の小屋で、悪天候の中を上がってきて良かったと思える。晩御飯には飛騨牛と飛騨豚の陶板焼が出て、ご飯も美味しかった。先日から連泊して天候の回復を待っておられるという、同宿の方々と談笑しつつの晩御飯は楽しかった。
桧のお風呂に入って、翌日こそは晴れるのを期待して就寝。夜中、暴風が小屋を叩く音に何度か目覚める。
満を持して迎えた朝。残念ながら、雨と霧。
ご来光は諦め、出発を遅らせて天候の回復を待つ。雨が上がったので、6時10分出発。
この時間にこの辺りにいるのは、畳平で宿泊した人のみ。連日の悪天候で、宿泊客は少ない模様。ご来光も拝めないのに宿の朝御飯の時間より早く出発する者はいないだろうから、登りはずっと一人きりになるだろう。霧と強風の中を一人ぼっちは心細いなぁと思いつつ、貸し切りの道をおっかなびっくり進む。10時05分のバスには乗りたいが、地図によると往復3時間はかかるそうなので足早に登る。
霧は晴れる気配も無く、肩の小屋到着。いよいよこの先は登山らしくなる。酸素が薄いはずなのに特に息も苦しくなく快調に登るが、尾根に出た途端ものすごい強風。少し下って風裏で雨具を着込み再び登るも、蚕玉岳(こだまだけ)の先はとてもじゃないけど歩けないほどの強風。風で飛ばされて落っこちるような所はないだろうけど、霧で見通しもきかないし、方向を見失ったら厄介だなぁ。あと10分も歩けば山頂に着くだろうけど、一人なので無理をせずに撤退することに。
肩の小屋まで下りたところ、登るのをためらっておられるご婦人と遭遇。「強風だから危ないですよ」とかなんとか言っていると、頂上小屋のご主人と遭遇。これぐらいの風なら行けるとアドバイスされ、ご婦人と共に同行させてもらう。まさかの登り直し。結果、無事に山頂を踏めた。小屋のご主人に感謝。
霧が立ち込めて山頂からの展望はゼロなのは残念だったが、とりあえずは登頂できたので良かった。
山頂まで登ってみてから考えると、一度目の時に強風を押してでも登れたかもしれないけど、下手したら怪我をしたり迷ったりしたかもしれない。どこまでが勇気でどこまでが無茶なのか、難しいところ。やはり経験が物を言うのか。場数を踏まないとなぁ。
それにしても、我ながらつくづく臆病者だと思う。
乗鞍高原の「湯けむり館」は、乳白色の源泉掛け流しでいいお湯だった。露天風呂から乗鞍山頂方向が見えるが、山頂には雲が掛かり目にすることは出来なかった。
14日は下界は晴れたので畳平バス停にたくさんの人が登ってこられたが、結局この日は山頂は一日中霧が晴れなかったようだ。
次は平湯温泉からアクセスして、リベンジしたい。
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