爺ヶ岳〜鹿島槍(ピストンなのに2泊3日の贅沢プラン)


- GPS
- 28:00
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,361m
- 下り
- 2,392m
コースタイム
9/25 7:10種池山荘〜8:05爺ヶ岳南峰8:15〜8:30爺ヶ岳中峰8:40〜9:30冷乗越〜9:50冷池山荘10:10〜11:12布引山〜12:00鹿島槍南峰12:25〜13:20布引山13:35〜14:30冷池山荘
9/26 冷池山荘6:00〜種池山荘8:00〜10:20爺ヶ岳登山口
天候 | 9/24 ガスのちガス&強風 9/25 晴れ 9/26 快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(電車)松本駅6:32発→信濃大町駅7:39着 片道650 (バス)信濃大町駅8:20発→扇沢バスターミナル9:00着 片道1,300 ※黒部ダム行きトロリーバス 往復2,400 |
コース状況/ 危険箇所等 |
柏原新道は、評判どおりの歩きやすさだった。 爺ヶ岳〜鹿島槍南峰も危険箇所なし。 |
写真
感想
天候の悪さを分かっていながらも、大阪を出発。
予約時は満席だったはずの夜行バスも、乗ってみるとガラガラ。
そりゃそうだ。天気予報みれば、誰だって止めます。(翌日の降水確率50%。翌々日は60%。)
でも、奇跡が起こるのを信じて(実際はほとんど諦めモードで)
いざ、松本へ!!
9/24(金)
朝6時過ぎ、松本駅に到着。
やはり予想通り肌寒く、どんよりとした空。
朝9時ちょうど、扇沢駅に到着。
ここまでのバスでも、登山客は自分一人。
外は真っ白け。ここはどこ??
バス停から、駐車場すらどこにあるのか分からない状態。
これでは展望も何もないだろう。
すっかり登る気持ちが萎えてしまい、黒部ダム観光に切り替える。
ヤマレコで知ったダムカレーを食す。
朝10時に。
一人で。
いや、うまいのなんの。
扇沢に戻ってみると少〜しガスが薄くなり、
駐車場や観光センターが見えた。
とりあえず、観光センターで登山口の場所を聞き、行ってみる。
行ってみると登りたくなり、午後0時頃、登山開始。
登りはじめると、やはり周りはガス、ガス。
この時点で、当初の目標であった1泊目が冷池、2泊目が五竜というプランは諦めていたので、ゆっくりのんびり歩く。
種池山荘では、こんな日はやはり宿泊客が少なく、
4人部屋を一人で使うこととなった。
はじめは広々と使えるので嬉しかったのだが、、
寒い。
あれほど人間の熱が恋しいと思ったことは無かった。
バーナーで湯をわかし、即席湯たんぽを抱えて眠る。
しかし、横になると頭痛が始まり、寒さと、
風の音も気になりあまりよく眠れなかった。
9/25(土)
朝食は自炊だったので、ゆっくり起床。
風は嘘のようにおさまっている。しかし外はまだ真っ白だ。
団体さんが2組いらっしゃったので、その動向を横目に見ながら朝食を取る。
昨夜の時点で天気予報は晴れへと変わっていた。一時はそのまま下山も考えていたが。
朝7時すぎ、雲の切れ間に爺ヶ岳が見えるようになってきた。
出発だ!
歩き出すと、どんどんガスが晴れていく。
爺ヶ岳の手前あたりで、360度のパノラマが眼前に広がった。
目の前に剱、針ノ木、蓮華。遠くに水晶、槍、穂高。
振り返ると鹿島槍の双耳峰。
恥ずかしいが、涙が出た。
その奇跡的な晴れ方に。あまりの美しさに。
その後、爺ヶ岳を過ぎると再び景色はガスの中へ。
再びのしょんぼり歩きをしていると、崖下に虹のようなものが。
「水場があるのかな?」
しばらく見ていると、どうやらそれはブロッケン現象らしい。
うわー!と一気にハイテンションに。
ここのガスさん、しょんぼりさせたりウキウキさせたり、なかなかのやり手ですな。
冷池山荘に到着。サブザックを用意し、鹿島槍へ!
まだガスは晴れない。次第に風も出てくる。
頂上へ着く手前で、種池で一緒だったご夫婦に「山頂は晴れているかもよ!」と励ましの言葉を頂いた。
いざ山頂に着いてみると、、
確かにガスは薄い。時々パっと青空も見える。
山頂でおやつを食べ、しばらく休憩。
キレットを超えて次々と人が登ってくる。来年こそは私も!!
下山開始後、5分。
めっちゃ晴れ出す。
種池で会った団体さんが登っていく。さすが、しっかりしたリーダーさん。
頂上へ着くタイミングもばっちりですね、と感心する。
途中の布引山で景色を堪能し、冷池山荘へ戻る。
その日は4人部屋に4人!しかも全員が単独の女性だった。
みなさんと熱燗で酒盛りをし、楽しく就寝。
本当に楽しかった。
9/26(日)
5時起床。まだ外には満天の星が。
外の温度計を見ると、1度。
館内放送で、「小屋周辺はマイナス2度のため、水は出ません」とのこと。
小屋の前の広場には、ご来光を待つ人達が。
次第に赤くなる空と雲。「もうすぐ出るよ出るよー」と声が上がる。
そして太陽が現れ、人も、木も、山も、みんなが赤く染まった。
さぁ、下山だ。
今年最後の遠出の山旅。
ステキな人達に出会い、ステキな景色と出会うことができたことに、
深く感謝する。
途中で声を掛けてくださった方達、写真を撮ってくださった方達、冷池で楽しい山のお話を聞かせてくれたソロの女性達、下山時にタクシーに相乗りさせてくださった四国のグループの方達、(見ていらっしゃらないとは思いますが、、)本当にありがとうございました!!
コメント
この記録に関連する登山ルート

padmaさん こんにちは
贅沢プランで良いプランですね!
ヤマレコを見ているとどうしても
この距離を日帰りで!のパターンを
見入る事が多いのですが
状況に応じて、上手く行程を切り替えながら
ゆっくりプラン、とても良いと思いました
種池山荘と爺ヶ岳のあの道、僕はスキップしました 笑
行った事はないですが
本場(ハイジの)のアルプス!と思いました 笑
ブロッケンも綺麗に写真に・・・いいなぁ
しかし1週間の差で霜が下りるとは・・・
僕も行ったばかり?なので感想のシーンが
目に浮かびます
酒盛りのシーンはわかりませんが・・・ 笑
来年もどこか(山)の帰り、または行く前に
ダムカレーを食べられると良いですね
そして、涙、恥ずかしく無いですよ
僕もたまにこっそり泣いてますから 笑
今回は色んな場面で実はto4さんの影響を受けています。
まずはダムカレー。あれは本格派の味でおいしいですね!
そして爺〜種池の間の道。
スキップこそしませんでしたが、実はあそこで何を考えたかというと、、
「しまった!”おしえて”を練習してくるのを忘れた!!」
仕方がないからハミングだけしておきました
確かにヤマレコ猛者達の記録を見ていると、
短時間でどれだけ行けるか、という所に目が行ってしまいますね。
私もそうですし、素直にうらやましく思います。
ですので、こんなヘナチョコ記録を載せるのも実はちょっと気が引けたりします。
でも、早く歩くことよりも、私は
「できるだけ長〜く山の空気に触れていること」
が好きみたいです。
そんな方も多くいらっしゃるかと思い、載せてみました。
これからもへなちょこ記録を懲りずにアップしていければと思います。
今年はとりあえず、遠出は終わりですが、また来年!!
とても素敵な山歩きだったようですね。天気予報がそれほど思わしくなくても、とりあえず麓まで行ってみることって大切だなと改めて感じました。
日帰りで行かれる方もいるコースを3日かけて歩けるなんて、とても素敵だと思いますし何より自分にはない天気運が羨ましいですね。
今の自分にはアルプスなんてとても無理ですが、行った気分にさせていただいたので感謝です。
来年はもう少し山歩きができればいいなと思います。
もう既に遠くのレベルにいかれたので自分がご一緒するのは難しいです(笑)
はんあまさん、コメントありがとうございます。
自分としては当初の目的は果たせなかったものの、
「ムリせず安全に」という鉄則のもと、満足のいく山行となりました。
ヤマレコ的には「ヘタレ」な山行かもしれませんが、実際にはこのルートで2泊される方もたくさんいらっしゃいましたし、危険箇所もないので本当にゆっくりと楽しく歩くことができました。
天気運、今年は私にしては驚異的にいいですね。来年が恐ろしいです。
遠くのレベル??いやいや、ご冗談でも言い過ぎです
はんあまさんも徐々に調子が上がってきているようですし、私はまたどこか一緒に歩けたらと思っていますよ
テント購入もそろそろ本気で考えていますので、ご指導頂けたら、、と都合のよいことを。。
懐かしいです。
40年前。40数年前を思い出しました。
白馬槍と唐松の間にある白馬村営天狗山荘でアルバイトしていました。7/10から8月末まで。3年間通いましたよ。
アルバイト終了するときに稜線を歩いて大町へ下山。
五竜山荘と冷た池山荘に泊まったかな。定かでありません。山小屋同士で天狗山荘の小屋番の名刺が紹介状になり宿泊料はサービスしてもらいました。いくらだったか覚えていません。
下山後白馬駅横の村営案内所でアルバイト料の清算をしてもらいました。40日間のアルバイト代が1万6千円か7千円でした。
大学の月謝が千円の時代でした。それだけ覚えています。古い古いお話を思い出しました。もう一度行きたくなりました。
sadatakaさん、こんにちは。
小屋番されていたのですね。40年前ですか。
そのころと、今とでは山の様子も変わっているんでしょうね。
すごく昔の事のように感じますが(失礼に思われたらごめんなさい!)
でも
山にとってはたかだか40年、なのかな、と。
私も30年、40年後も元気に山を登っていたいと思いました。
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