記録ID: 8008426
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山滑走
白馬・鹿島槍・五竜
唐松岳ー不帰3峰Cルンゼー二股 山スキー、BC
2025年04月12日(土) [日帰り]
富山県
長野県
がく
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 06:30
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,031m
- 下り
- 2,040m
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| 過去天気図（気象庁） | 2025年04月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
八方池山荘から唐松岳頂上山荘までの八方尾根： 八方池付近以外は、まだ尾根上にしっかりと雪が残っていた。今年は雪が多かったことが影響しているのであろう。この日は、気温はそれほど高くなかったが、日射が強かった影響もあって、雪の表面は程よく融けており、シールが良く効いた。雪の付き方も良かったので、唐松頂上山荘近くの主稜線まで難なくシール登高できた。 唐松頂上山荘ー唐松岳： 鞍部までの尾根上は雪がないところもあったためここでシートラに切り替え、同行者も含めて皆、アイゼンを装着しているが、主稜線上でも雪はグサグサで柔らかかったので、キックステップで十分であると判断して、そのまま唐松岳頂上へ。難なくピークに着くが、とにかく人が多い。 唐松岳ーDルンゼのコルーCルンゼのコル 頂上での記念写真と剱、立山連峰の写真だけとって、すぐに不帰の剱方面に下りはじめる。ところどころ夏道が出ているところがある。前回Dルンゼを滑った3月15日と比べると雪は大分減っていた。1ヶ所だけクライムダウンが必要なところがあり、そこの雪が少し硬かったので、慎重にキックステップで足場をつくり降りる。ここだけはピッケルがあった方が安心であったと感じたが、ザックから外すのが面倒だったので、ダブルストックのバスケットのところを手で持つ形で無事に通過。ちょうど、このタイミングで先行者1人がDルンゼ滑走しはじめたので見ていると湿雪ではあるが、そこまで滑りにくくはなさそうで、良い滑走技術をお持ちのようできれいなシュプールを描かれていた。唐松山頂からのオーディエンスも多かったので、相当に気持ちよさそうであった。セカンドで滑ることも少しだけ検討したが、やはり今日はどうしてもCルンゼに挑戦してみたかったので、不帰初挑戦の同行者にはDルンゼのドロップポイントで待ってもらいCルンゼのドロップポイントに向けて歩を進める。そこそこの斜度のトラバースがあったが、雪が硬くはないのでキックステップで難なく通過。部活の後輩と先日、「奥利根横断」を成功させたという方1名を含む「ぶなの会」の2名の先行者がトレースをつけてくれていたのがありがたかった。ちょうど、Cルンゼのドロップポイントに着いた時に、ぶなの会の2人目がドロップされるところであった。 Cルンゼ： Cルンゼがある程度見渡せるところまでつぼ足で降りると、スキーカットにより厚さ10cmほどの湿雪表層雪崩が起きたことを伝えてくれ、なかなか厄介な雪質であることも教えてくれた。なんちゃってピットテストをすると40cm位のところに明確な弱層があるようだった。ピットテストをしている場所とCルンゼの斜度が大分違うので、深さの絶対値については余り当てにはならないが、Cルンゼ内で表層雪崩が実際に起きたという情報も合わせるとかなり注意をしないといけない状況であることが分かった。このタイミングで八方尾根の途中で出会っていたスノーボーダーの人がドロップポイントに到着。唐松岳から一緒に行動してきたスキーヤーの人と合わせて3人となった。シ－バーでDルンゼの同行者と同時にドロップすることと、雪崩リスクの少ないところまで降りてから合流することを確認した。雪崩の情報を共有し、十分に離隔をとってからドロップすることと、私は安全第一でかなり慎重に雪質や斜面をチェックしながら降りるので、時間がかかることをお伝えし、スキーヤーの人に先行してもらっても構わない旨、お伝えしたが、「お先にどうぞ」とのことだったので、3番滑走者としてドロップした。もちろんそれなりの斜度ではあるが、そこまでの恐怖感はない。雪も若干モナカ気味だが、そこまで悪い雪質ではなく、板は制御しやすい。スキヤーズライトにトラバース気に美標高差50mほど下ったところで表層雪崩の跡がルンゼ中央部に確認できた。幅15mほどで150mくらい流下しているようで思ったより大きく緊張感が増す。また、スキヤーズレフトの日射がよく当たっている斜面は、スキーカットしなくても下部を保持していた雪がなくなったことに伴う自然発生の表層雪崩が起きそうな面がそれなりの大きさで存在しており、できるだけ早くこの場所を通過しないといけない状況であった。 この状況について、大声で後続の2人にお伝えしてから、雪崩れ跡の斜面の状態をチェックしにトラバースしたところ少々ガリガリだが、雪崩を発生させそうな斜面を滑るよりも安全なので、雪崩れ跡をジャンプターン気味の切り替えターンで角付けを意識して滑走した。上から表層雪崩が襲ってくる恐怖感に耐えながらCルンゼの3/5くらいを滑ってくると、幅が一番狭く斜度も増した核心部が現れる。ここは沢中央が雪崩のせいで天然のコブ地形となっており、しまいにかなりガリガリで私の技術ではとてもターンをきれそうな状況ではなかった。スキヤーズライトの日陰部分に比較的柔らかい雪が表面に残っている部分があり、先行者もそこを使って横滑りやターンをしていたようなので、できるだけそちらを滑るが、幅が一番狭い部分ではガリガリコブに突入せざるを得ず、必死になって横滑りで下った。ルンゼの下部に到達したらすぐにスキヤーズライトのDルンゼ方面の斜面にトラバースしてそこからは快適なザラメ雪を堪能できた。 唐松沢ー南滝： 唐松沢はザラメ雪で思ったよりも板が走り、3月のDルンゼ滑走の後よりも快適に楽しめた。 南滝ー堰堤：先行の3人のトレースを利用させてもらい高巻く。尾根から唐松沢に戻る斜面のスキヤーズライトにかなり大きなクラックがあり、上からは見えないので最初にトラバース気味に滑ると落ちかねないので少々注意が必要。 そこから先は、恒例のデブリーランド。特にスキヤーズレフトからは危険な全層雪崩が八方尾根を登っている時も、我々が高巻をしている時にも発生して、唐松沢の下部まで到達しているので、できるだけスキヤーズライトのコース取りでとにかく急いで通過。 堰堤ー二股：3月は埋まっていた徒渉ポイントは、案の定、スノーブリッジは全て落ちきっていたが、流路幅が思ったより狭く、ちょうど手頃な飛び石が2つある場所があり、ソフトブーツのスノーボーボーダーの方が先に渡ってくれ、スキーを受け渡して対岸に送ることが出来た。スキーヤーの3人も慎重に飛び石を使って濡れることなく徒渉ポイントを通過できた。その後は、かなり面倒くさい板泣かせの石や枝が満載の林道をひたすら二股にむかって滑る。途中、何回も雪が切れているところがあるが、結局、二股の手前200mほどまで、この時期としては考えられないくらい雪が残っていた。ただ、非常に雪が薄い部分も多かったので、13日の雨でかなりの部分は滑走不可になることが予想されるので、これ以降はかなり長い歩きを覚悟しないと行けない。 |
写真
白馬村の中心部や八方第3駐車場は低い雲に覆われた曇天であったが、二股まで上がってくると、これから挑戦する不帰の剱の不帰�喫�から�景�までがうっすらとかかる霧越しに美しくそびえ立っていた。
白馬村の中心部や八方第3駐車場は低い雲に覆われた曇天であったが、二股まで上がってくると、これから挑戦する不帰の剱の不帰�喫�から�景�までがうっすらとかかる霧越しに美しくそびえ立っていた。
唐松岳ー不帰�景�ー�曲�ー�喫�と今まさに芽吹かんとしている下界の木々。
天候をよく読んでいる登山者達が大集合で、八方ゴンドラステーション前は大混雑。
ゴンドラ駅の兎平（標高1,400m）に到着直前、雲海の上に飛び出ることができた。上部が晴れていることは分かっていたが、ここまでアメージングな雲海に出会えるとは思っていなかったので、ラッキー。先を急いだので、最高の雲海の写真は撮れず、私の記憶にだけ留まっている。
ゴンドラ駅の兎平（標高1,400m）に到着直前、雲海の上に飛び出ることができた。上部が晴れていることは分かっていたが、ここまでアメージングな雲海に出会えるとは思っていなかったので、ラッキー。先を急いだので、最高の雲海の写真は撮れず、私の記憶にだけ留まっている。
八方第3駐車場で出会ったアルミ鍋にネギを背負った最高のパーティーの人たち、笑
言わずと知れた日本百名山の五竜岳。その圧倒的存在感は、筆舌に尽くしがたい。
美しさといえば、双耳峰の鹿島槍ヶ岳は、五竜岳をも凌駕する。このような景色を、ゲレンデでも山でも楽しめるのが八方尾根が世界に通ずると言える点なのだが、八方尾根スキー場の貧弱な設備がそれを台無しにしてしまっていることが本当に嘆かわしい。
美しさといえば、双耳峰の鹿島槍ヶ岳は、五竜岳をも凌駕する。このような景色を、ゲレンデでも山でも楽しめるのが八方尾根が世界に通ずると言える点なのだが、八方尾根スキー場の貧弱な設備がそれを台無しにしてしまっていることが本当に嘆かわしい。
八方尾根スキー場の最上部、グラートクワッドを降りて八方池山荘のところの南側、崩沢方面に出来ていたグライドクラックは更に拡がっていた。
八方尾根スキー場と登山・バックカントリーの領域の境界である登山・バックカントリーゲート
八方ケルンの先までくると早くも前方に美しき唐松岳と不帰の剱の峰々が見えてくる。
昨年、八方池山荘のすぐ上で出会い、今回も一緒に滑ることになった将来有望な若手山スキーヤー。彼は、今回はDルンゼを目指す。
八方尾根で出会った元気な女性登山者。インスタにあげれば見つけられるからと言われて撮影、はいポーズ！
丸山ケルンへの登りの前の斜面から無名沢を望む。うーん、気持ちよさそうなので、すぐにでも滑りたい。
八方尾根上で出会い、私と同じくCルンゼを狙っているニックネーム「フジヤマ」さん。
地味ーに、あっさりと抜かれてしまったサムライスキーヤー。この後、唐松岳頂上山荘近くでご挨拶すると、何と私の上司の高校の1年先輩とのことであった。不思議なご縁である。
地味ーに、あっさりと抜かれてしまったサムライスキーヤー。この後、唐松岳頂上山荘近くでご挨拶すると、何と私の上司の高校の1年先輩とのことであった。不思議なご縁である。
あっさりと私たちを抜いていかれ、この後、唐松岳頂上山荘近くのピーク付近から北面のバキュームと呼ばれているラインを滑られるサムライスキーヤー。
大きな声で喋っていたら、もう少し静かにしなさいと注意をして下さった、まさかの学生時代の部活の大先輩、笑
Cルンゼのドロップポイントに着いたら、ちょうど先行していた「ぶなの会」の2名パーティーの2人目の人がドロップする直前であった。
ぶなの会の2人目の人が滑るところを観察。層厚10cmほどの湿雪表層雪崩が起きてしまったと教えてくれ、一気に緊張感が高まる。
Dルンゼであれば、快適に滑られそうだったので、一瞬、Dルゼンゼに戻るか迷ったが、やはりCルンゼに挑戦しようと決断。
南滝は、今年は雪が多く、まだ雪が繋がっていたので、通過できなくはない状況であった。
ここからは恒例のデブリーランド。八方尾根を登っている時から繰り返し雪崩れていた場所を走って通過。右岸を行けば、安全は確保できると思うが、ここの通過を考えると体力に余裕があったので、無名沢を登り返す方がより安全であったと改めて思う。
ここからは恒例のデブリーランド。八方尾根を登っている時から繰り返し雪崩れていた場所を走って通過。右岸を行けば、安全は確保できると思うが、ここの通過を考えると体力に余裕があったので、無名沢を登り返す方がより安全であったと改めて思う。
最初の堰堤までは、まだ、滑走できる状態であった。4/13の雨でこの辺りもデブリーランドと化す可能性が大。
3/15はスノーブリッジで通過できたが、さすがにスノーブリッジは全て落ちていた。ただ、ちょうど沢が細くなったところに岩が2つあり、ブーツを濡らすことなく徒渉できた。ここでは、Cルンゼを一緒に滑った3人とDルンゼを滑ったパートナーの4人で協力し合ってスキーを渡し、皆、ブーツを濡らさずにすんだ。最初に渡ってくれたスノーボーダーに大感謝！
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3/15はスノーブリッジで通過できたが、さすがにスノーブリッジは全て落ちていた。ただ、ちょうど沢が細くなったところに岩が2つあり、ブーツを濡らすことなく徒渉できた。
ここでは、Cルンゼを一緒に滑った3人とDルンゼを滑ったパートナーの4人で協力し合ってスキーを渡し、皆、ブーツを濡らさずにすんだ。最初に渡ってくれたスノーボーダーに大感謝！
ここでは、Cルンゼを一緒に滑った3人とDルンゼを滑ったパートナーの4人で協力し合ってスキーを渡し、皆、ブーツを濡らさずにすんだ。最初に渡ってくれたスノーボーダーに大感謝！
林道の雪は所々切れていて、スキーを脱がないといけないし、かなり荒れていたが、この時期としては
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kumakuma2022 さん
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