小川町の桃源郷から官ノ倉山・石尊山へ


- GPS
- 04:30
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 428m
- 下り
- 411m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 5:59
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:東武竹沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
石尊山から北向地蔵へと下り道は岩の道(がレ場)なので雨の日や雨が降った後は滑りやすく注意が必要(一部鎖場) |
その他周辺情報 | ・トイレ 小川駅改札外、県道11号線(熊谷小川秩父線)切通橋先、北向不動先 ・和菓子屋 小松屋本店(いちご大福(常温)・生クリーム大福(冷凍) |
写真
感想
官ノ倉山は2年ほど前から何度か計画を立てたが行けなかった山だった。
駅からのアプローチが長い事や膝の故障を抱えながらの石尊山の鎖場への不安が引っかかっていたからだ。しかし、今年になって「小川町の桃源郷」の事を知り、桃源郷→官ノ倉山の計画を立て、友人と行く事となった、
今日は快晴、最高気温が24度にもなるという。日焼け止めを顔に塗り、つばの広い登山用の帽子を被り勇んで家を出た。
飯能駅で西武秩父線のホームには沢山の登山者が並んでいた。
奥武蔵の山あるいは秩父の山かな
東飯能、高麗川で乗り換え小川町に到着。先に到着していた友人と白石車庫行のバス停に向かいと、そこにはすでに十数人の登山者が並んでいた。
聞くと大きな団体が主催している山行で、皇鈴山に登るという。皆楽しげに山の話をしていた。
バスは定刻通り木落しバス停に停車・スマホで道を確かめながら桃源郷のある場所に歩き始めた。県道から山あいの上りの道は植林された杉や檜が両側に茂っていて少し薄暗いほどだ。いくつかのカーブを曲がるといきなり目の先に白やピンクの花が咲いている谷戸が見えた。
谷戸の底には山桜のピンクや白、サンシュウの黄色い花が咲き乱れていたが、花桃の赤い花はまだつぼみのままだった。観覧者は数人いるだけの静かな谷戸で春の暖かな陽を浴び、時々吹いてくる風に吹かれながらのんびりと花を見て回った。もう官ノ倉山に行かなくても十分満足できたほどだ。山桜の低い枝の又にデジカメを構え、じっとシャッターチャンスを待っている一人の山仕事姿の老人がいた。話を聞くと、写真コンクール用の写真を取るという。今日のような天気の日も良いが、早朝の朝霧の風景も捨てがたいと話を聞かせてくれたことが頭に残った。十分花の風景を堪能したので、次の目的地官ノ倉山へ向けて歩き始めた。
途中熊谷小川秩父線と呼ばれている県道で安戸橋方面に曲がる交差点の前に「生クリーム大福」の絵入りの大きな看板があった。槻川を渡り、瞬く歩くとその看板の和菓子店小松屋本店が眼の前にあった。
私が住んでいる市にも無いような大きな店で、創業220年だそうだ。客が2,3人進物用の和菓子を買っていた。店の中はイートインコーナーもあり、時間があればお茶でも飲みながら食べただろう。肝心の生クリーム大福は冷凍のショーケースに入っていた。自然解凍して食べるようなので、私は饅頭を2つ買い、店を出た。
官ノ倉山の登山口に着いたのが11時50分、そこから約40分の急登が始まった。予想はしていたが思ったより苦しく感じ、友人に迷惑をかけながらも何度か途中で休み、やっと頂上に着いた。さほど広くない頂上だがすでに4,5人の登山者が昼食を取っているのが見えた。南側は展望が開けていたが霞の影響か遠くの山々が白づんで見えた。
短めの昼食を済ませ、石尊山を目指した。下り、登りを2度返しすと石尊山の頂上に着いた。小さな石尊様の社が鎮座していてなかなか風情があって印象的だ。ここは軽く過ぎ、いよいよ懸案のガレ場の下りが始まった。トレッキングポールを友人に預け、自分は両手を使って鎖場に挑んだ。
ほんの数メートルの鎖場は経験済みだが、下を見ると鎖は左右に引かれ終りが見えない。こんな鎖場は初めてだ。ヒンヤリとした鎖を両手で掴み、あるいは片手は岩や木の根を掴んでそろり、そろりと下を見ながら足の置き場所を確認しながら降りた。このときほど膝の調子の悪さを呪ったことは無く、スリルを味わうと言うより、早く終わらないかと思いながら足を下ろした。鎖は途中で中継され、別な鎖につながっていた。
鎖場がやっと終わると今度は傾斜はやや緩くはなっているがガレ場が続いていた。今度はポールで体を支え、足を踏み外さないように一歩一歩確実に降りた。落ち葉が溜まっている箇所は滑りやすくなっていた。どのくらいの時間が過ぎたのだろうか、やっとガレ場が終わった。
足や膝には疲労がたまり、下を向いてばかり歩いていたので、今度は腰に痛みがはしり始めた。北向不動を過ぎ、笠原地区憩いの場でトイレを済まし一路東武竹沢駅目指して黙々と歩いた。陽射しは容赦なくカンカン体を照らし、額から流れる汗で目が染みた。スマホを見るとすでに歩行距離が13Kmを超えていた。
今回の計画チョット距離に無理があったのかと一瞬頭の隅を横切ったが、桃源郷の花々を思い出すとその考えはいつの間にか消えていた。
国道脇を歩き、右折し八高線の踏切を超えたら東武竹沢駅の駅舎が目に入った。終わった・・・・と思いきや目は自動販売機を探し始めていた。
数年越しの官ノ倉山、そして桃源郷・・・終わってみると良い山旅だった。怪我も体調不良もなく無事歩けた。終わって見ると苦しいことは忘れ、楽しいことしか覚えていないようだ。
今回も山の神にありがとう。もう次の山はどこか考え始めている。
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