冬合宿II 鹿島槍ヶ岳 天狗尾根↑ 赤岩尾根↓



- GPS
- 24:11
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 3,551m
- 下り
- 3,574m
コースタイム
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 10:02
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:30
天候 | day 1 快晴,曇り,雪 day 2 快晴 day 3 強風,雪,標高下がると雨 日中の気温は始終プラス気温.日の出前は氷点下だったかもだが,出発時にはもうセ氏0度以上.アイゼン,ワカンへの着雪が著しく,雪団子になって不快.もはや厳冬期は終わり,春の予感を感じた.緩傾斜のところではツボ足の方が楽に登れた. |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上部岩場には中間支点,終了点の位置に残置ハーケンあり.カムはあれば使えるかも(今回は車に置いてきてしまった).ナッツ,トライカムは使わなかった. |
その他周辺情報 | 冷池山荘は冬期小屋利用 2000 yen/人 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
ザックカバー
アウターシェル
中間着
インナー
靴下
防寒着
着替え
ゲイター
登山靴
アウター手袋
中間手袋
インナー手袋
ネックウォーマー
ニット帽
バラクラバ
笛
ヘッドライト
予備電池
サングラス
ゴーグル
ヘルメット
アイゼン
アックス
ワカン
ビーコン
プローブ
シャベル
ハーネス
PAS
ロープスリング *2
環付きカラビナ *3
確保器
ナイフ
マット
シュラフ
シュラフカバー
テントシューズ
食器
巻紙
水容器
魔法瓶
雪袋
靴袋
ライター
マッチ
日焼け止め
医療具
時計
携帯電話
学割証
保険証
現金
|
---|---|
共同装備 |
50 mハーフロープ *2
カム 0.3-2
トライカム
ナッツ
環付きカラビナ*2
カラビナ *12
120スリング*2
60スリング*6
捨て縄5m
スノーバー *6
ハーケン*4
ハンマー1本
テント
銀マット*2
コッヘル中
炊事具
お盆
ジェットボイル
コンロ
たわし*1
ガス缶500 *2個
ラジオ
天気図
スノーソー
|
感想
2024年度冬合宿第2弾.
ここ1週間ほどは大きな降雪はなかったような感じで,積雪は大部分で膝下ラッセル程度と条件はかなり良かったと思う.計画では4泊5日のつもりだったが,3日間で下山できたのは嬉しい.day 1の時点で1泊2日で下山する意気込みになっていたが,day 2で山頂に着いた時刻が14:00と想定より遅く,何より皆の疲労度が結構高いので,冬期小屋があるなら悪天候でも面倒ではないとの結論で2泊目を迎えた.日没前に冷池山荘に到達できたのでその日のうちに下山もできただろうが,足がだいぶ疲れていたのでもう一泊することにした.小屋の中でテント泊はやはり快適だ.ありがたい.
day 1, 2は概ね天気が良く最高の雪稜歩きとなった.day 1で尾根末端に取り付いて数分後,左足ワカンの足置き部分の縫い目が解けて壊れた.修復用にガムテープを持ってきた方が良かった.幸い積雪の条件が悪くなくアイゼン・ツボ足で歩ける状況だった.実際,これ以降ワカンは使用していない.日中は気温が高く,ワカン・アイゼンへの着雪が著しく,雪団子になって歩き辛い.斜度がきつくないところではツボ足が歩きやすかった.標高が高くなると2, 3 m程度の深さのクラックや雪壁が表れるようになったが,稜線上の行く手を阻む雪壁ではロープを出してコンテで急斜面をトラバースして慎重に通過することでヒヤリハットもなく登頂できた.これらをは予想をしていたがなかなか疲れる尾根だった.
day 2 上部岩場の1 pitch目は,岩壁と多少の草付きが雪で覆われており,ホールドを探すのに苦労した.リードはダブルアックスで何とか登ったが,フォローはそんなに苦労しなかったらしい.ここのリードで怖い思いをしたので,第二岩峰は右の雪斜面を巻いてしまった.条件の悪いところに突っ込みたくはなかったが,ちょっともったいなかったかも.
それでも積雪の状況は悪くなく,ステップを作って確実に足置きすれば安全に通行できた.尾根のスケールは抜戸岳 南尾根よりも大きいか.
day 3の赤岩尾根へのアプローチは夏道を辿って斜面トラバースを選択したが,雪崩リスクはそれほど高くないからよいものの,斜度は急で結構緊張感があった.トラバースをしつつ地形図と位置情報を頼りに赤岩尾根取りつきを慎重に確認.無事尾根にたどり着いたときの安心感は大きい.しばらく尾根を歩くと先頭がライチョウを発見.近づいても逃げないのでよく観察できる.かわいい.尾根をとっとと下って標高を下げていくと雪が霙に,霙が雨に変わっていった.気温が高いことを見越してハードシェルをレインウェアに変えたのが功を奏した.下山時もアイゼンが雪団子になってかなり煩わしいが,日程短縮で行程を完遂できたのは達成感がある.最近の山行は敗退や中止がいくつかあったので,結構嬉しい.
余談.地形図に書いてある情報からすると,天狗尾根というと天狗ノ鼻から北に延びる尾根のことになるのではと思うが,慣例的に今回のルートが天狗尾根と呼ばれているのか.今回のルートは東天狗尾根などと呼称したほうが正確なのでは?と思うが今更定着しなさそう...
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