【厳冬期】1Day白峰三山縦走



- GPS
- 23:18
- 距離
- 36.6km
- 登り
- 3,610m
- 下り
- 3,615m
コースタイム
- 山行
- 18:41
- 休憩
- 3:25
- 合計
- 22:06
天候 | ど快晴☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◻︎大門沢ゲート~大門沢小屋~農鳥岳 雪の量や質は2週間前とほとんど変わらなかったので、前回の僕のレコを参考にしてください。 ただ、ゲートから大門沢小屋間で、2週間前には見られなかった雪崩が数カ所発生していました。今後さらに数、頻度が増えてくると思うので注意が必要です。 . ◻︎農鳥岳~西農鳥岳~農鳥小屋 白峰三山の稜線は西風が強く、西側斜面の雪は飛ばされて岩が露出しているか、雪がクラス化またはアイスバーンになっているかのどちらかである。西農鳥へは、西側の夏道に沿って若干のアップダウンと少しのトラバースで登ることができる。西農鳥からみる農鳥小屋はかなり下にあり、間ノ岳への登り返しのきつさを物語っている。 農鳥小屋へ延びる稜線を直接下ろうとすると、途中で岩稜帯になるため、一度西側へ巻きその後稜線に復帰する。その際トラバースする雪面は西側の雪壁であるため滑落には注意する必要がある。それ以外は夏道を使うことができるので特段問題ない。農鳥小屋は埋まっており掘り返す必要がある。 . ◻︎農鳥小屋~間ノ岳 農鳥小屋の北にはビッグな山”間ノ岳”が待ち構えている。最初は広く平坦なヒマラヤ街道を思わせるような場所を歩いていく。2,948mのコルに到達すると、雪面が現れそこを登っていく。コルから見て東側にある稜線を使いたくなるが、そこを使うと遠回り+危ないので使うのは避けたい。雪面を登る際も少し西へ向かうように登っていくと最短ルートで山頂に到達できる。雪の質によっては100m以上のアイスバーン化した雪壁登ることになる。滑落すれば数百メートルは落ちるので注意が必要だ。雪面を登り終えると少し平坦な地形が現れ、少し歩くと真っ白に雪を被った間ノ岳が目の前に現れる。 . ◻︎間ノ岳~北岳山荘 危険箇所はない。 緩い尾根を中白根山まで下り、さらに下ると北岳山荘がある。西農鳥~農鳥小屋まであんなに強かった風は、この尾根ではなく北岳を正面に見ながら最高の尾根歩きであった。 ◻︎北岳山荘~北岳 ⚠️写真のキャプションにも書きましたが、北岳山荘冬季小屋の扉が開かず、使えない状態になってます。 北岳山荘から見る北岳は尖っており、これを登るのかとゾッとする。見た目の割には、思ったよりも早く吊尾根分岐に到達する。北岳登頂後池山吊尾根で下山するのであれば、この分岐にザックをデポするのが良い。分岐から20分も登れば山頂に達する。 . ◻︎北岳~奈良田 池山吊尾根は、トレースがあるのと無いのでは下りであってもコースタイムがかなり変わってくる。この日はトレースがバッチリついており、尾根上部中部は特に危険箇所もなかった。 だが、この日一番の核心部は、池山吊尾根の下部であった。標高を下げるにつれ、登山道の雪は減るのだがさらに標高を下げると雪が氷に変わる、また昼間は泥々であろう地面がガチガチに凍り、アイスバーン化している。あるき沢のバス停までは。チェンスパよりもアイゼンを装着することをお勧めする。 |
写真
Ryotaとつきを付け足しておいた🥰
1番外側の扉が中途半端に開いており、レールに雪が詰まりそれ以上開きません。中の扉も開いてしまっています。隙間から雪が中に入ってます。
使った方ちゃんと閉めてくれないとな〜。
感想
3,000m峰5座(農鳥岳 3,026m、西農鳥岳 3,051m、間ノ岳 3,190m、中白根山 3,055m、北岳 3,193m)をつなぐ縦走路”白峰三山縦走”。憧れのalsoさん(YAMAPではraicyou_pさん)が、2019年厳冬期 にソロ1Dayで達成したこの山行。山行の長さと3,000m級の稜線を真冬の猛烈な西風を浴びながら行動し続けることに不安があった。
でも、今年は絶対にやる。今年の厳冬期が始まる前に決心し、
・2024.12.28 1Day 北岳
・2025.02.09 1Day 農鳥岳
の山行を実施。
縦走の足がかりとなる2座の直近の積雪状態、注意箇所などを自分の目で確認した。あとはチャンスを待つだけ。
今シーズンの厳冬期最後の休日(3連休)の中日。チャンスが到来し本山行を敢行した。
raicyou_pさんのように”ソロ”で行うことに重きを置いていたこの山行であったが、直前でつき(よく一緒に登っている登山の相棒、以下相棒)が農鳥に行くので参戦したいとのこと。相棒とは夏のロングも厳冬期のラッセルも行い、お互いの弱み強みを理解している。相棒は、序盤は良いペースだが中盤〜後半にかけて失速する。ラッセルに難儀する等の弱点があり、本山行を敢行するにあたって少々不安であった。だが、今シーズンの厳冬期あまり一緒に登れていないこと。相棒の共にやりたいと言う強い気持ちに押され、共に行くこととなった。
◆登山記
大門沢にてマコトさんとまさかの出会いを果たした我々(詳しくは写真のキャプション参照)は、狙っていた山行が奇跡的に同じだったので、パーティを組むことに。14時に北岳山頂をタイムリミットに、行動を開始した。
マコトさんに追いついた標高2,480m地点までは、テント泊をされていた方がトレースを作り上げてくれたそうだ。ありがたく使わせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
農鳥岳見晴し台までのラッセルを順調に終わらせ、大門沢下降点にて夜明けを迎えた。
農鳥岳〜北岳の稜線は、吹き溜まり以外はクラスト化しているか雪が風に飛ばされ地面が見えており、それほど苦労はしなかった。雪の質も良かった。また危険箇所もないように感じた。稜線の風は西農鳥から農鳥小屋にかけてが強かったが、それ以外はほぼ無風の時もあるほど弱かった。ただ気温は低かった。
タイムリミットピッタリの14時に北岳に達し、その後池山吊尾根より下山。あるき沢からの12kmのロード歩行を終え、この冒険は終了した。
やりたいと思ってもスタートする前、途中でもメンタルも体もボコボコになりそうだよ🥹
北岳行ってからの吊り尾根も泣きそうだし、ラストの12キロ罰ゲームは大泣きだわ💦
怪我なく最後まで歩き切るんだからお見事です✨
まこっちゃんとは緊急コラボだったのね😊
最高のメンバーでやり遂げただけに感動もひとしおでしょう✨
おつかれさまでした😊
①北岳→農鳥、②農鳥→北岳
時計回りか反時計回りか迷いました🤔
①の方が獲得標高が200m低い(らしい)です。でも雪崩の巣窟大門沢を夜に下りたくない。②なら何も考えずに12km歩ける。と思って②にしました笑
まさかのまことさんとのコラボサプライズ😳最高でした!最後の北岳でのグータッチ✊は感動的で一生忘れないでしょう!
ありがとうございました!
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