お盆のリベンジ。いざ、白峰南嶺へ!


- GPS
- 23:49
- 距離
- 55.0km
- 登り
- 5,087m
- 下り
- 5,601m
コースタイム
- 山行
- 2:22
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 2:35
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 9:19
- 山行
- 8:26
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 10:21
天候 | 19日(土) 晴れ 20日(日) 快晴のち晴れ 21日(月) 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎登山道 ルートは山旅ロガーによる。途中でデータが飛んでいたり、ずれたりしているところも記録されています(そのままアップしています)。 ○奈良田〜大門沢分岐 省略。 ○大門沢分岐〜広河内岳 ペンキマーク豊富な普通の登山道。 ○広河内岳〜笹山(黒河内岳)北峰手前 ケルンと踏み跡を頼りに進みます。ケルンは大小様々で不自然な石の積み重ねは概ねケルンと考えて問題ないと思います。たとえそれが1段でも。一方で、ケルンが絶対正しい場所にあるというわけでもなく、明らかに通らないところにもありました。ルートが二重にあるのか、ルートから外れた人がルートに復帰するためのものなのか。ペンキマークはほとんどない。ハイマツの入り口にはテープがあることが多い。 ○笹山北峰手前〜笹山南峰 道が明瞭になる代わりにハイマツが少し生い茂ってくる。とはいえ漕ぐほどでもない。もしここが大変なら笹山南峰から南側は行かないほうがいいです。 ○笹山南峰〜奈良田越 序盤はハイマツが生い茂っている。手で掻き分けながら進むことも。トレースを忠実に辿らないと酷い藪漕ぎになる。「稜線上を忠実に辿る」というわけでもないので見極めが大切。樹林に入ると道は不明瞭ながらも苔が禿げた感じで続いています。多少外れても方角を確認しながら進めば大丈夫でしょう。 ○奈良田越〜伝付峠 果てしなく長い林道。幼木は前半に少し。崩壊地は林道と離れて東に少し巻く→一気に尾根に上がる→尾根伝いに南下する→西に下りる、という流れ。前半は黄色テープ、後半はペンキマークが豊富でした。すれ違った方の中には迂回せずに歩いた方もいました。また、北上する場合は東側への下降点が分かりにくいらしい。崩壊地以降は車も走れるきれいな道。 ○伝付峠〜林道終点 二軒小屋へ続く道はきれいで車も通れますが分岐から先は幼木がたくさん。たとえ草木が生い茂っていても足の感覚でそこに道があればそこを突破します。 ○林道終点〜布引山 始めの巻き道の開始が分かりにくいことを除いて道は明瞭。巻き道は幼木がちょっとうるさかった。偃松尾山付近はハイマツが煩わしい。 ○布引山〜広河原 ほとんどが急斜面。上部は滑りやすい。道は明瞭。広河原の渡渉点は歩きやすいところを探して。 ○広河原〜老平 2015年9月5日の崩壊地は19日の田中陽希さんの笊ヶ岳登頂に併せて修復したらしい。まだ簡易的なもので砂地の足場が脆くて危なっかしい。 ◎テン場 いくつか写真を載せて撮影時刻で地図上に配置しましたが、誰しもがそこを通るかは分かりません(二重に登山道がある可能性あり)。 ◎その他 大門沢小屋:テント500円/人 早川町乗合バス(大島→奈良田):800円(乗車600円+荷物200円) 奈良田の里温泉「女帝の湯」:550円 |
写真
感想
お盆に北岳から笊ヶ岳までの縦走を試みるも悪天候により大門沢下降点で撤退。
今年は幸いにもシルバーウィークという長期休暇がまたあるため、
もう一度挑戦してみることにしました。
北岳〜大門沢下降点はこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-699929.html
さて、挑戦すると決めたものの、大門沢から縦走しても広河原→北岳から縦走しても
どちらも2泊3日なのでどこからスタートするか迷う(お盆は後者の計画で撤退)。
奈良田までの移動や荷物、疲れ方などを考慮して縦走の成功率が高いであろう前者のルートを選びました。
北岳経由だと水2リットル、防寒具、1日目の行動中の食糧がプラスで増えていたはず。
こうすることで今回の幕営は標高1700mの大門沢と2000mの伝付峠と比較的標高の低いエリアとなり、真夏の3000mの防寒で行けそうだ。
予定通りのテン場まで進めなかったら途中の標高の高い寒いところに泊まることになるだろうけど、まあ寒いだけで大丈夫だろう。
19日(土)
前夜に茨城を出発し、横川SAで車中泊。5時に起きて佐久ICから先は下道。時間はかかるけど、都心を経由するより安上がり。朝は韮崎のすき家でがっつり食べてから奈良田へ向かう。先月深夜に来たときより交通量が多くて時間がかかってしまった。奈良田の第二駐車場に10時ごろ到着。半分くらい空いていた。
10:28 奈良田第二駐車場発
先月歩いたばかりの長い舗装道歩き。そこからスタート。まさかまた歩くことになるとは。登山口付近の工事が少し進んでいた。
11:44 大古森沢着
滑りそうな橋を渡ったところで休憩。水が豊富で顔を洗える。
11:57 発
13:03 大門沢小屋着
10時半と遅めの出発だったが今日の行動はもう終了だ。北岳経由と比べると1日目の疲れがほとんどない。受付をしてテントを張る。夕方まで寝て、カレーを食べて、また寝る。
20日(日)
2時起床。全く寒くなく、小さい音は沢が全て掻き消してくれた。平日も含めてこんなに熟睡したのは久しぶり。朝は棒ラーメン。
03:54 大門沢小屋発
水を満タン(4L)まで汲んで出発。星がきれい。天気は良さそうだ。
04:30 2000mの標着
まだ真っ暗。稜線までできるだけ疲れないように丁寧に歩く。
04:37 発
05:31 標高2430m付近着
05:44 発
06:30 大門沢分岐着
ようやくここに戻ってきた。まさかここを登る日が来るなんて。前回はガスガスで何も見えなかったけど今回は富士山もくっきり。この天気なら行ける!
06:45 発
07:04 広河内岳通過
大門沢から前後した方がいた。この後は北岳方面へ向かうそうだ。ここから先、笊ヶ岳までもう人がいなさそう。道も不明瞭になる。山と高原の地図(2015年)にはペイントに従うと載っているがほとんど見当たらなかった。ケルンが所々にあり、ハイマツの入り口にテープがある、というパターンが多かった。ガスっていたら何度もルートを外しそう。
07:56 大籠岳着
笹山方面から2人組が歩いてきた。ちょっとビックリ。
08:09 発
08:35 白河内岳通過
山頂は広くて平ら。天気がいいので山頂の道標はすぐに分かった。そこからケルンが見えるのでそれを辿って笹山への道に入っていく。
09:16 笹山北峰通過
展望は大門沢分岐からここまで。ここ以降は笊ヶ岳北側直下までほとんどが樹林帯。笹山の北側にはハイマツ漕ぎはなかった(私の中では)。伸びた枝が触れるくらい。
09:23 笹山南峰着
3人もいた。またまたビックリ。私を含めてソロが4人という、なんとも絶妙なタイミング。笊ヶ岳から縦走してきた方もいたので情報交換をする。
09:47 発
ケルンに従ってハイマツ帯へ。登山道にハイマツの枝が覆いかぶさっていて手で掻き分けて進むところもある。北側とは雲泥の差。足の感触で登山道の形跡がなかったらルートを外している可能性が高い。途中で伝付峠(から田代の登山口まで今日中に行くらしい)に行かれる方に追いついたので伝付峠付近まで一緒に進む。道が不明瞭なところもあるので心強かった。ありがとうございます。1人とすれ違う。
11:04 白剥山着
間違った明瞭な踏み跡もあり分かりにくいところが何度かあった(たぶん外して歩いたと思う)。恐らく、正規ルートは稜線上を忠実に辿っていたのではないだろうか。
11:15 発
11:35 奈良田越通過
1人すれ違う。情報を交換し林道を猛烈なスピードで進む。崩壊地は迂回ルートを進んだ。
13:13 伝付峠着
速く歩いたので予定より大分早く着いた。もう少し進むか迷ったが次のテントが張れそうなところは笊ヶ岳付近のテン場まで調べていなかったので伝付峠に泊まることにする。二軒小屋分岐、トイレ?らしき建物の近くの芝生の上。フカフカしていてとても気持ちいい。二軒小屋から人が登ってきたり下っていったりと20人弱見かけた。夕方には笊ヶ岳方面から女性の方が来て、水場付近に幕営するそう。夜は今日もカレー。米に水を入れた後、満タンまで水を汲んで翌朝は汲まなかった。
21日(月)
02:00 起床
静か過ぎて小さな音が気になり、なかなか寝付けない夜だった。一面ガス。直に晴れるでしょう。棒ラーメンを食べて出発。
03:40 伝付峠発
ガスガスでライトの光が近くにしか届かないが林道なので大丈夫だろう・・・・と思っていたらヘアピンカーブに着いてしまった。やってしまった。林道の分岐に気付かず二軒小屋への林道を進んでいたようだ。戻る、戻る。分岐から正規ルートに復帰するとそこも林道なのに幼木いっぱい。ここも足の感触を頼りに進む。
04:42 林道終点着
道がなくなるところが林道終点。左手にある斜面の登山道を登っていく。
04:46 発
暗いためかと巻き道の開始点が分かりにくかった。
05:455 天上小屋山手前の展望地着
山頂は展望がないのでここで休憩。ガスはすっかり取れ、聖〜赤石〜荒川の稜線が正面にお出まし。
06:01 発
06:03 天上小屋山通過
06:42 生木割山着
06:51 発
ガレ場は上端を歩く。偃松尾山に寄ろうと複数ある踏み跡を辿るが行き止まり(枝の壁)になったのでパスする。下りもハイマツで道が塞がれており、今回の縦走で初めて木を乗り越えた。コルの水場分岐は気が付かなかった。
07:41 2444手前の小ピーク着
07:51 発
笊ヶ岳の登りは久しぶりの急登。途中で2人組×2とすれ違う。
08:22 笊ヶ岳着
見事な大展望。ここまで意外にもコースタイムの短縮率が悪い。休憩回数が多いことが原因だろう。気持ちよく休憩ができるところが少なそうなのでついつい山頂毎に休憩を取ってしまった。予定のバスに間に合うのか心配になってくる。
08:39 発
布引山へのなだらかな登りがとても長く感じた。
09:17 布引山着
09:28 発
木の根っこが嫌らしい所にあり、とても滑りやすい道。何度も転んだ。2人とすれ違う。
10:09 桧横手山着
山頂っぽくない。足元のプレートがなかったらそのまま通り過ぎただろう。
10:17 発
11:00 標高1320m付近着
11:11 発
11:34 広河原着
山頂直下のガレ場以降、ほとんどが急斜面だった。ここから笊ヶ岳ピストンってどMだ〜。渡渉点は濡れずにいけるところがあるか探したけど見当たらなかった。上流〜下流の広範囲を探すもの面倒なので靴を脱いで渡る。
11:55 発
渡渉点を越えると遊歩道チックな登山道。思ったより長い。2015年9月5日の崩壊地は写真にて。林道に出てからも長かった。
13:07 ヴィラ雨畑着
ここは温泉施設。入りたいけど我慢。自動販売機でジュースを買って一気飲み。
13:15 発
再び歩き出す。4.6kmの車道歩き。長いー。そういえば今回、林道・車道多いな。計3時間くらい歩いたぞ。
14:01 大島バス停着
歩ききった。そして予定のバスにも間に合った。14:35発のバスで奈良田へ。温泉&帰りの準備をして16時過ぎに出発。新清水ICから新東名へ。
3日間で歩いた距離は55km、高速の渋滞も同じ長さでした(30km3h+25km1h)。シルバーウィーク、恐るべし。
コメント
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rikimaruです。
lastingさん,私が4泊6日(2泊3日×2回)でようやく繋げたルートを,2泊3日であっさりクリアしてしまうとは,スピード違反ですね。このレコを読んで,真似をして遭難する登山者が出たら,どうするんですか?
まあ,冗談はさておき,本当に脱帽です。初日は駐車場から大門沢小屋までわずか2時間半ですか。コースタイムの半分ですね。ただただ,ため息。
それにしても,2日ずれていれば,途中で出会っていたはずなのが,ちょっと残念。
いずれまた,どこかの山でバッタリできると良いですね。ではでは。
rikimaruさん
おーっと、ニアミスしていましたね。こんな物好きが行くようなルートでばったり会ったらと思うと笑わずに入られません
スピード違反とは恐縮です。後先考えず、その場の勢いで進んでしまったところも多く、安全運転ではありませんでした
では、またどこかのお山で!
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