能郷谷から能郷白山往復

2024年09月05日(木) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 19.8km
• 登り: 1,451m
• 下り: 1,574m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:40
• 休憩: 1:40
• 合計: 9:20

7:00 能郷谷林道ゲート
8:10 8:20 能郷谷登山口
10:00 前山
10:20 10:30 1432付近
11:00 11:30 能郷白山
11:35 12:05 能郷白山神社奥宮
13:00 13:10 前山下の展望地
14:20 14:30 能郷谷登山口
15:25 能郷谷林道ゲート
16:20 能郷白山神社
16:20 ゴール地点

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

前日にJRと樽見鉄道で樽見に到着し宿泊。
樽見から林道ゲートまで根尾タクシー。30分程度4970円。前日に電話して予約。
帰りは能郷バス停（能郷白山神社の前）から本巣市営バス根尾能郷線。無料。健脚の人は平日ダイヤなら往復ともバスで行けると思います。

気候変動による酷暑・不漁不作・気象災害や、公共交通の縮小による交通弱者の移動困難、中心市街地の衰退などの問題が深刻です。できる限り公共交通のご利用をお願いいたします。

樽見鉄道　https://tarumi-railway.com/
本巣市営バス　https://www.city.motosu.lg.jp/category/1-11-1-0-0-0-0-0-0-0.html
根尾タクシー　電話[phone]
JR東海　https://jr-central.co.jp/

コース状況／危険箇所等

よく整備された登山道。林道の方が荒れています。

その他周辺情報

樽見駅周辺に宿や飲食店がいくつかあります。うすずみ温泉四季彩館は休業中。

写真

9/4 17:42

前日に樽見入り

9/5 6:56

タクシーで林道ゲートまでショートカット。結構な出費になってしまいましたが、運転手さんに地元の話を聞けたのは良かったです。

9/5 7:04

前方に山が見えますが能郷白山でも前山でもありません

9/5 7:06

野生のホオズキ

9/5 7:11

洗い越しが二か所あります。そのまま渡ると濡れるので下流側を飛び石伝いに渡ります。

9/5 7:45

前山が遥か高く見えます。あれに登るってマジですか……？

9/5 7:48

突然林道が途切れます。右の草むらの間に道がありました

9/5 7:49

ボーボーです

9/5 8:08

荒れた林道を進み登山口に着きました

9/5 8:09

9/5 8:10

橋を渡る

9/5 8:32

急登ですがよく整備されています

9/5 8:43

多雪山地では雪で木が斜面下方に曲がるんですが、尾根筋では「となりのトトロ」の「木が避けてる！」のシーンみたいです。

9/5 8:51

廃林道

9/5 8:52

前山がまだまだ遠い

9/5 9:11

お迎えブナ

9/5 9:12

もも擦り石

9/5 9:15

行程を6分割した距離標

9/5 9:20

ミズナラの枝がなんか変です。虫こぶかなと思って調べてみるとやはりそのようです

9/5 9:24

マルバダケブキ

9/5 9:44

やっと半分

9/5 9:50

展望が開けてきます

9/5 9:50

ガスかな

9/5 9:52

立ち退き廃村で有名な徳山ダムのダム湖が見えます

9/5 9:53

チシマザサの下のハイイヌツゲ。深い積雪の下で冬を過ごす常緑樹は日本海側の森の特徴

9/5 10:00

前山を越えたところではるか遠く能郷白山が見えます

9/5 10:00

あそこまで行くってマジですか……？

9/5 10:01

磯倉の鋭鋒

9/5 10:21

ナナカマドとブナの森。

9/5 10:22

オオカメノキの実かな？

9/5 10:28

山頂が遠い。暑い！

9/5 10:51

頑張ります

9/5 10:57

テンニンソウかな

9/5 10:57

マルバダケブキが沢山。花のころは見事でしょうね

9/5 11:03

三角点と奥宮の分岐

9/5 11:31

三角点の山頂

9/5 11:23

ダケカンバもありますね

9/5 11:24

姥ヶ岳、銀杏峰、部子山方面

9/5 11:32

東方

9/5 11:33

奥宮の方へ向かいます。前山・根尾方面がよく見えます。

9/5 11:35

花は大体終わってます。この辺りにコバイケイソウがあると思ったのですが見当たりません。西南限のコバイケイソウかと思うのですが。

9/5 11:36

奥宮のピーク

9/5 11:36

三角点方面

9/5 11:36

磯倉・蕎麦粒山方面

9/5 11:36

冠山方面

9/5 11:38

山座同定板があり助かります。この辺の土地勘があまりないので。

9/5 11:47

リンドウの仲間。オヤマリンドウ？

9/5 11:48

9/5 11:51

キャラボクがありますね。日本海側の山に分布するイチイの変種です。

9/5 11:52

北西に向いた風衝樹形になっています

9/5 11:54

実がついています。赤い果肉は食べられますが中の種は有毒というスリリングなフルーツらしいです。食べたことはありません。

9/5 11:56

奥宮

9/5 11:57

中に神様がいます

9/5 12:06

下山します

9/5 12:29

ツルリンドウ

9/5 12:36

ナナカマドの実

9/5 12:57

ミヤマシキミですかね

9/5 14:06

ハイイヌガヤ。やはり日本海側の多雪に適応した常緑樹です。

9/5 14:17

下山

9/5 14:36

アカシデ

9/5 14:41

荒れはてた林道

9/5 15:06

トチの実

9/5 15:25

林道ゲートに帰還

9/5 16:17

能郷バス停に到着

9/5 16:54

能郷白山神社にお参り。本殿は囲まれてよく見えませんがおそらく流造です。

9/5 17:33

バスで樽見へ。駅近くの宿に泊まります。

9/6 7:54

翌日。淡墨桜の近くから能郷白山が見えます。

9/6 7:56

淡墨桜は男大迹王（継体天皇）お手植えとの伝説があります。

9/6 10:10

水鳥駅で降りて根尾谷断層を見に来ました。

9/6 10:10

地学で有名な写真の場所です。明治時代に7千人以上の死者を出した濃尾地震の時のものです。観察館では断層の断面を見ることができます。展示されている当時の証言や写真、錦絵を見ているとなんだか可哀そうになって悲しくなってきてしまいました。

9/6 11:01

織部駅は古田織部の出身地と伝わるところで、道の駅に併設した展示館があります。

9/6 11:03

9/6 11:29

道の駅で鬼まんじゅうと鯖寿司。温見峠を越える道は古くから越前と通じる道で、日本海の鯖を使った寿司が伝統的に作られています。

撮影機器：

SCV48 samsung

感想

山石

　能郷白山は大阪府内からの距離としては日本アルプスや四国より近いのですが、交通の不便さから「近くて遠い山」というイメージでした。タクシー代が高く付きましたが、よく考えたら日本アルプスの小屋が素泊まり9千円という価格になっているので、2泊で6千円台の宿に泊まれたことを思うと結局こっちの方が安上がりかもしれません。
　標高は1617mと中部地方の山としてはそれほど高くありませんが、距離標高差ともに登山としてはボリュームのあるコースです。登山口からの前山や前山からの本峰がとても遠くに見えます。暑さもありなかなか大変ですが、人工物は少なくほとんどが原生林や笹原で、人も少なく自然そのままの山深い世界を味わえます。
　山頂では中央分水嶺の山を巡っているという方と出会いました。能郷白山は九頭竜川と揖斐川の分水嶺です。根尾・本巣は東海道本線の大垣から列車で1時間足らず、太平洋に注ぐ揖斐川流域ですが、日本海側多雪山地に適応した植物や男大迹王の伝説、鯖寿司など自然や文化に日本海側的な要素が見られます。この辺りは本州の幅が狭まっていることで双方の海側が近接しています。この地域を見るうえで分水嶺という視点は大変面白いと思いました。