水無滝から高尾山↑湯槽谷↓白石谷から六甲山↑船坂谷↓


- GPS
- 10:44
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,130m
- 下り
- 1,028m
コースタイム
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 10:44
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水無滝の谷は堰堤越えてからガレだし、岩の大きさも段々大きくなるし、濡れた岩は滑るところも多いので注意。 白石谷出だしの白石滝には何年か前にロープが付いたようだが、ちょっと細めだし長いので両手で掴んで全体重を引っ張り上げるような上り方になると危ないかもと思った。 ここは今でもやはり巻き道の選択も大いにありと思う。 船坂谷は上りと下りではだいぶ見え方が違い、上りではテープに導かれて間違いにくい所が下り反対側からだと他にもテープがあって惑わされたりする場所があり、自分にはとても怖くて下ることなど考えられなかった古い堰堤に行き詰まりもしたので、ルーファイはほんと大事だし、ここは確実にGPS活かしたいところだった。 |
写真
最近人が通ってないのか、でかい蜘蛛の巣だらけで、ストック振り回すだけでは通っていけないのでいちいち立ち止まって蜘蛛の巣が付いてる木を揺らしたりして通れるよう処理しながらなので地味に時間がかかる。
この日はこういう所歩くのが多いと思ったので久しぶりに重く硬い靴履いてきたのでこういう所では正解だったが、ヌメリには弱いのでこれから先幾つか問題が出てきた。
北向きとあって陽が入らないので暗い感じ。
滝の真上に木にピンテが付いてるの見えたけど、上に道があってここが滝の真上ですよって印だったんだろうか。
この後ちょっと下ったところで休憩。
このあたりから木の幹に巻かれたピンテが目立ってくるが、これは林業用と思われ、はっきりした道を信じた方がいい。
ここをを上りきると鬼ヶ島の方から上ってくる尾根の水無山と高尾山の間の鞍部に到着。
やっとこさたどり着いた高尾山と思われるピークで山頂標識探したが見当たらず、ところがふと見上げるとなんと見上げる高さに古そうな木の板が。
まさか昔はもっと低い所に付けたのが木が伸びてこんな事になったんだろうか。
長く見えるけど固定する場所の問題で上の方から垂らしてあるだけで実際使うのは下半分。
しかし、確か何年か前はもっとゴチャゴチャしたところ下りてた記憶があるんだが。
ちょっと細身で長いので危ないなと思いながらもどんなものか滝の基部までロープ掴みに行ってみたが、ロープはともかく基部の斜めった石が少し滑っているのか靴が上手く止まらない。
やはり今回ガレ歩き用に履いてきたこの靴では危ないなと思いながら休憩終わって巻き道上がろうとしてるところにソロの女性登場。
聞くと彼女もしばらく来てないけどレポなど見てる限りでは2〜3年くらい前に付けられたのではとのこと。
これから滝を登るとのことで見ていていいか聞いたら快諾してもらえたのでちょっと上りかけてたところから慌てて下りる。
そしてトレランシューズかなと思われる靴を履いたその方は先ほど自分のビブラムが滑った基部の斜めって濡れた石の上を問題無く横切り、ロープなど見向きもせずに水流脇のゴツゴツ岩岩したところを器用にスルスルあっという間に1段目の上に。
4段まであるけどこの1段目を越えたらあとは小さい階段状ですよとのことだったが、この日の靴で滑らないとは思えなかったのでこちらはやはり巻きから上がりますと、ありがとうと伝えてお別れしたが、かっこいい方だった。
右上の方にトラロープが付いてるけどそこまでをこの靴で上れるとはとうてい思えないので素直に左の巻き用ロープで。
先ほどのかっこいい方は当然この滝も上ったんだろうなと思われ。
それにしてもあの靴はいったい何だったのか、今更ながら気になる。
そして確か3〜4個目、最後がこの左にロープが掛けられた小滝だったと思う。
ここも逆層で足が無く、ロープが無かったら詰んでた。
書いてあるより長くてしんどいの分かってて直登を選ぶが、この日は白石谷以前にすでにだいぶ疲れてたのもあってマジで長かった。
びっくりしたのは上部の笹が刈り取られてたこと。
ここ何年も六甲山上部のちょっと人通りが少ないルートは軒並み笹の海に飲み込まれてた。
六甲山そのものは個人の土地より市や県の所有である方が多いと思うから、お金も人手もなかなか難しいのかと思ってた。
ところがここもそんなに人通りが多いとも思えない船坂谷で笹が刈り込まれてるとはびっくり。
いったい誰がどういう目的で刈り取ってくれたのか。
下が滑らなければ使わなくてもいいわけだが、これだけ垂らしまくってあると狭いところでは踏みそうで気を使った。
ここ最後に通ったのももう何年も前だけど、その時ここまでロープだらけだった記憶は無い。
多少テープが増えた気がしたけど結果として全て信用してはいけなかった。
こんな所で林業用もないだろうから、誰かが何かの目的で付けたんだとは思うが、ほんとによく考えて取捨選択が必要。
今回は下るのが初めてで上りのときの様相もあまり記憶に無く、下調べもせず突っ込んでしまったのでこの後だいぶ危ない所に突っ込みそうになって焦るハメに。
テープがあったので右岸側に行ったところ写真のように手前上流側は石段、向こう下流側はロープが付けられていたのでこれで間違いないとばかりここを通ったが、石段は幅狭く上りにくく、ロープが下ろしてあるところは足元が見通せないほどの急傾斜で、以前上ったときにこんなところ通った記憶は全く無かったので驚いた。
その後右岸沿いに行くとすぐ次の堰堤が現れ、これは両側の崖がより切り立ち、堰堤そのものも高く階段やロープも無く、とても下りれそうになかったのでやはりこれはおかしいと戻って前の堰堤下を左岸側に渡って斜面をよじ登ってよく観察すると堰堤を越える踏み跡があり、それがそのままもう少し上まで巻き上がっているのが確認出来たのでそこまでよじ登って踏み跡に従ったところ、なんともう一つ下の堰堤を巻くどころか小さい尾根一筋越えて向こう側の小谷に。
結局やはりあの堰堤を越えることは出来ないので少し上流から支流に入って越える形になっていた。
この支流の入り口にはテープがあったので上りだと迷わなかったらしい。
いずれにしてもこの写真の堰堤は左岸側に巻き道があったようだが、それに気が付かなかったのが敗因だった。
ここからは観光用の道なのでもう迷う心配も無かったが、まだ一つ大きい堰堤越えがあるので滝を見てやっと終わったかと気が抜けた身には地味に応えた。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
先月頭に酷暑の双門弥山線歩道歩いた時にちょっと熱中症気味になって体調崩し、それ以降も暑さが続いたのと用事も重なって自重してるうちに9月に。
朝夕は涼しくなってきたのでそろそろ行こうかと考えたが、この間にただでさえ夜型だったのが完全に昼夜逆転。
ほとんど寝ずに行くことは見えてたのでせめて車でなく公共交通機関使えることと、少しでも涼しいようにと選んだのが六甲での谷筋繋ぎ。
以前鬼ヶ島通ったときからちょっと気になってた水無滝からスタートしてあとはどれも何度か通ったことのある湯槽谷を下って白石谷を上り、帰りは船坂谷を下りてくることに。
どの谷もガレた所を歩くことになると思ったので足裏足首保護のために久しぶりに重く硬い靴で出発。
ところがこの靴が濡れたところに結構弱かった。
水無滝の谷の上部と白石谷では滑ったところも多く、白石谷の渡渉では一カ所滑って転けたし、白石滝の直登も諦める一因に。
まあ久しぶりでまだ暑い中ほとんど寝ずに行ったし、実際出だしの水無滝の谷ではまだ眠くて頭ぼーっとしたままガレを歩くことになったり、その後もガレ歩きが多かったので無理はせずに捻挫などしないこと優先したらまあ間違いでは無い選択だったと思うけど、白石滝で出会って水線脇をスイスイ上って行かれたかっこいいお姉さんがトレランシューズらしきものを履いてたのを見てて金剛山とは違って少し滑ったところの多い六甲の谷筋で何を履くべきかを考えてしまいました。
また、白石谷の中でも一見小さい滝の横に巻き道と思った所が這い上がってみたら手も足も無いズルズルの斜面で行き詰まったり、船坂谷は上ったことは何回かあっても下りは初めての中で下りれない古く大きい堰堤で行き詰まって引き返して巻き道探したりと、上りと下りの見え方の違いや、季節による植生の違いなどもあって以前の記憶なんてあまり当てにならず、通ったことある道でももっとマメにルーファイしなければならないと反省も。
まあ久しぶりで寝てなかったわりにはなんとか歩き通せて夕方暗くなる前には下りて来れたので良かったし、そうなると幾つかのトラブルも面白かったと思える一日になりました。
靴はミッドカットもメガグリップのもの探したいななどと。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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白石滝では平日午後なので人に会わないだろうと思っていたらお会いしたのでちょっとびっくりしました
記録を読ませていただくとマイナールートを繋げて歩き込まれている最中だったのですね
お疲れさまでした
早速ですが私の履いていた靴がとても気になっておられるようなので答えさせていただきます(笑)
もうすでに廃盤になっているアディダスのファイブテニーというアプローチシューズになります
ステルスソールという岩場登りに適したソールで濡れた岩にも強いです
私は岩場の多い山行や沢靴を履くまでもない沢筋ではこれを履いています
ローカットなので足首保護はないのですがもう長い間このスタイルです
よい靴なのですが廃盤なのでソール剥がれを補修しながらだましだまし使っています
ただヌメリに関してはこのシューズでもラバーソールの沢靴でも滑ります
ヌメリを避けて歩いたり足の置き方の工夫等で対処しています
濡れた岩だけならビブラムのパターンによって強い物やモンベルのトレイルグリッパーがよいと聞いたことがありますが・・
靴選びはいろいろ考えますよね
私もファイブテニーがいよいよ使えなくなったらどうしようか悩んでいます
それと要らぬお世話ですが22枚目の写真は白竜滝を巻くための支流の滝で23枚目の写真が大安相滝だったと思います
なんと、karioraさんからコメントもらえるとは。
実は昨晩karioraさんのレポに気が付き、確かにあの靴が気になってましたのでお礼と共に聞いてみようと今日のお昼くらいにコメントをメモ帳で推敲してから書き込みに行ったんですがコメ欄閉じられてた・・・
なのでいいねだけ押して帰ってきたところでした(^◇^;)
他にも幾つかレポ拝見しましたが、大峰の沢も普通に登っておられるような猛者だったとは、そりゃ白石谷くらいはハイキングなんだろうなと納得。
おまけに白竜滝も登るレポなんてほとんど見た記憶も無いのにあっさりと書いてあってまたびっくり。
あんな所通るルートがあったなんて初めて知りました。
普段金剛山などのもっと簡単な初心者用の沢ならハイパーVなどというなんちゃって沢靴で水流の中の方がヌメリも少ないことも分かってるんですが、あの日はヌメリに弱いビブラムで行ったので最初から水流の中は選択肢にならず、小滝越えるのにもいろいろ苦労しましたが、なんと大安相滝って左に何本も巻きロープかかって右上の方に短いお助けロープある方ではなく、あれから幾つか行った左にロープかかってる小さい滝の方だったんですか。
手前の方が3倍くらい高いのでてっきりそちらが大安相滝と思い込んでました。
そして靴ですが、あれが噂に聞くアディダスのファイブテニーでしたか。
当時メガグリップなどよりよく止まるってすごい評判が高く、派生タイプのクライミングシューズはボルダーも使ってて誰もが知ってる靴でしたが、いつの間にか無くなってしまってて売れてなかったのかとびっくりさせられたものです。
自分も普段はサロモンのローカットで歩くことも多いんですが、ほんとに万能の靴って無くて何を買っても一長一短で悩まされますよね。
お昼に書き込みに行こうと推考したより長くなってしまいましたが、おかげで当日も眼福でしたが靴も分かってとてもすっきり納得できました。
わざわざ丁寧にありがとうございました。
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