黒岳-トムラウシ縦走(黒岳、忠別、南沼)


- GPS
- 25:02
- 距離
- 43.8km
- 登り
- 2,513m
- 下り
- 3,419m
コースタイム
- 山行
- 2:02
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 2:16
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 11:34
- 山行
- 10:32
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 11:34
天候 | 1日目 大雨 2日目 曇り、晴れ 3日目 曇り、晴れ 4日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
旭川駅→層雲峡(2140円) 黒岳ロープウェイ、リフト(片道通し2500円) トムラウシ温泉→新得駅(2200円) 新得駅→旭川駅(ノースライナー2800円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
木道などは壊れているところが多い。 ハイマツ地帯はかき分けて進む。 案内やペンキは少なめ。 |
その他周辺情報 | トムラウシ温泉、東大雪荘 日帰り入浴1000円。モンベルで100円引き。13:00〜。 |
写真
感想
3月から予定を立てていた北海道、大雪山縦走。予定ルートを直前になって変更したりと天候に左右されたが無事縦走することができた。
中部国際空港→旭川空港
夏季限定で運行される。中部国際空港はマレーシア、台湾以来の3回目。北海道には初上陸で、人生の最北記録も更新。
旭川空港→旭川駅
本来であればいで湯号に乗り旭岳ロープウェイまで行く予定だったが、土砂降りの予定でテントを張りたくなく、ホテル等は最低価格3万円という観光地価格。唯一登山者でも使えそうなところは3ヶ月前からの予約で3ヶ月前にはすでに満室。(後日、南沼キャンプ場で会った人に聞くと、当日キャンセル等で泊まれたそう)。ルートを変更して予約の取れた黒岳方面から登ることに。
空港ではジンギスカンを食べ、最低限の北海道要素を回収。
旭川駅までは750円。
旭川空港のセブンイレブンで予約していたガス缶を受け取る。イワタニプリムスの場合250が最小。黒岳ロープウェイで110が買えるためそっちでもいいかも。
旭川駅
時間を潰すために併設しているイオンモールへ。大谷選手のコラボ銀だこを食べ、(銀だこだが)北海道要素を堪能。
自販機で売っているミルクコーヒーがゲロ甘で美味しかった。
旭川駅→層雲峡
バスで2時間、乗客は5名ほど。途中10分ほどの休憩がある。路線バスのため予約は不要。
層雲峡ホステル
旅館やホテルがある中、夕食や朝食も追加しても6000円台ととても安い。シャワーなどもあるが、隣と向かいにある2つのホテル、旅館の日帰り入浴割引券があるため、せっかくならと日帰り温泉を利用する。
部屋は2段ベットが4つ置いてあり、海外からのお客様も多かった。
夕食のカレーは辛すぎるということもなく、朝食は早朝にも対応するためお弁当形式で嬉しい。登山前と考えると足りないため、近くのセイコーマートで買い足すと吉。自転車レンタルも行っており、30分(セイコーマート往復程度)なら無料で利用できる。
黒岳ロープウェイ、リフト
片道2500円。5時の発表の段階で運休。7時ごろに着いたが回復せず運休のまま。8時まで待って無理ならもう下から登るしかないと思っていると、8時から運行するとあり、大雨ながら気分が上がる。ロープウェイは2人しかおらず、その人も関係者だったようで客は私のみ。
人生初のリフトでテンションが上がりつつ、雨に打たれながらじっと到着を待つ。
人が全くいなかったからかリフトから降りる時も従業員2人が丁寧に下ろしてくれた。
→黒岳
人生初の20kgがずっしり重い。大雨で景色もなく、すれ違ったのも4人組パーティと外国人のソロのみ。黒岳山頂は暴風で撮影を済ましたらとっとと石室に向かう。
黒岳石室
本来であれば裏旭キャンプ場まで行く予定だったが、大雨でそんな気分にはなれず、管理人に2000円を払って石室泊に変更する。
旭岳は…また北海道に来れたときに。
石室はカイコ部屋のようで銀マットも敷かれており快適。
トイレはバイオトイレ500円、携帯トイレ無料と、携帯トイレの利用を推奨していた。
桂月岳
管理人に話を聞き、往復1時間もかからない桂月岳から見る雲海の層とご来光は層雲峡の名にふさわしい光景だと言っていたため、日の出の4時に合わせ、3時に起きて登り始める。
天気もギリギリよく、ご来光と雲海を拝めることができた。なんとか北海道大遠征の中で綺麗な景色を見れたとほっとした。
黒岳石室→北海岳→白雲岳避難小屋
アップダウンはあるものの比較的なだらかな道。まだ縦走の初めの方だからか疲れはあまりなかった。白雲岳への往復はそれなりに時間がかかり、デポするにはクマが怖かったため登らずに避難小屋に向かう。
白雲岳避難小屋
協力金1000円以上払うと手拭いが貰える、オリジナルの手拭いは2000円。泊まるには予約が必要? 泊まった人によればとても快適だったらしい。
ガスがはれて太陽が出ていたため、石垣を利用してカッパを乾かす。その間にご飯。
ヒグマは3日ほど見なかったらしい。
→忠別岳
緩やかに下り緩やかに登る、を繰り返す。
旭岳→トムラウシ縦走において必ず通るルートではあるが、あまり人がいないからか整備は手厚いとは言えずハイマツや樹林をかき分けて行く。回避不可な大泥沼があったりと快適な登山道とは言えない。
ガスっていたこともあって、また距離の長さに絶望しながらひたすら登っていく。
忠別岳からの眺めは白。
→忠別岳避難小屋
稜線沿いから少し外れて下る。いきなり道を塞ぐ木にこんにちはされるため、それを押し除けておりていく。
避難小屋手前に雪渓があるがツボ足で問題なし。
避難小屋は詰めれば15〜20人くらいは入りそう。2階もあるみたいだが、床?が老朽化しているらしい。今回はクチャンベツから来た1人と旭岳から来たソロ3人、私だった。
雪解け水があり、浄水器で濾過して水を確保する。冷たくて美味しい。エキノコックスが怖く、浄水器を利用した後は毎回手と浄水器を拭いていた。
トイレはボットントイレだが地面に囲いをしているだけ?のようで、とても臭い。また管理人がいないためかゴミが大量に捨てられており、利用看板にも、し尿処理の際にゴミで難航したと書いてあった。(携帯トイレのゴミ以外にもビニールに入れたゴミやらペットボトルなんかも…。ヒサゴ沼の避難小屋に泊まった人に聞くと、ヒサゴ沼も同じ状況だったらしい)
→五色岳→化雲岳→北沼→南沼キャンプ場
樹林、ハイマツ帯をかき分けていく。草木は濡れていたが、カップを着ていたため問題なし。展望は白だったが、化雲岳では微妙に稜線が見えた。沼地なども映える。
ヒサゴ沼分岐で女性2人と会い、トムラウシ下山までお世話になる。
南沼キャンプ場の水場は枯れたと言われ、北沼で水を汲んでいく。本来はトムラウシ山に登ってからキャンプ場に行く予定だったが、ガスで真っ白なため、巻道を使ってキャンプ場に向かう。
南沼キャンプ場
携帯トイレブースは2つ。テントが張れる平地が複数箇所あり、比較的トイレに近いところに張る。風が強く(飛ぶほどではない)、テント内にいてもバサバサ音を立てていた。
天気を見つつトムラウシ山に登れないかと画策するがあいにくの真っ白。
トムラウシ山
晴れた時があり、それを見て私含め何人か登り始めるが、登っている途中で白くなり、山頂に着くことにはガスっていた。途中まで富良野方向も綺麗に見えていた。
翌日の早朝は快晴だったため登り直して、今回の山行の1番良い景色を見ることができた。
今まで歩いてきた稜線?(遠すぎてあまりわからなかった)も見ることができた。
標高差は思っていたよりあり、空荷じゃなかったらきつかったかも。
→トムラウシ温泉
13時から日帰り入浴可能で、バスが16時15分なためそれに合わせるようにゆっくり下り始める。この下山中は天気も良く、土曜日のためか登ってくる人が多く、久しくしていなかった譲り合いがあった。
道はひたすらに長く、登り返しもあり、うっきうきで、というわけには行かなかった。2回こけたことでうんざり感が増し、行動食をザックの下の方に入れてしまったせいで気軽に取り出せず、結局入浴後の15時まで実に11時間ご飯なしで乗り切った。
コマドリ沢での水補給でも飲み水はギリギリで、脱水状態やハンガーノックにならなかったのは奇跡。
トムラウシ温泉、東大雪荘
日帰り入浴は1000円だがモンベル会員は100円引き。タオルは250円。
露天風呂2つと内風呂2つ。サウナ完備。42℃越えの熱い湯もあったが日焼けで痛いため入らず。
日帰り客にも丁寧な接客でとても良かった。
泊まってみたかったが、ソロ客はお断りのよう(多分、みた限りでは。仕方がない)
お土産のほかに、カップ麺なども売っており、遅めの昼食をいただいた。
トムラウシ温泉→新得駅→旭川駅
バスで揺られること1時間半。予約もでき、5人乗っていたが全員予約客だった。2200円。
新得駅からは20分乗り換えでノースライナーに。3時間、2800円。こっちは予約必須。
ヒサゴ沼分岐から一緒だった女性2人とは新得駅でお別れ。
頭痛がひどく、バスの中で眠れないが目を瞑る。途中富良野の道の駅で休憩があったが、降りる元気すらない。
新得駅から旭川駅までの電車は3月いっぱいで廃線になったそう。
コートホテル旭川
agoda で比較的安く泊まることができた。それでも1万は超えた。東横インなどのビジネスホテルより少しレベルは上。朝食はビュッフェ。筑前煮が美味しかったが、筑前煮の具で1番好きな蒟蒻がなく少しがっかり。北海道名物?の牛丼も美味しかった。
旭川空港でお土産を買い漁る。合計で2万円くらいになった。
今回の山行でかなり調べて、結局どうしようもなかったガス缶の処理だが、預け荷物手続きで回収してもらえた。
社員さんに話を聞くと、やはり登山者はどうしようもなく、空港まで持ってくるらしく、慣れているらしい。
初の北海道だったが、日程としてはギリギリのため、山以外に時間を当てることができなかったのが残念だった。東京への飛行機は数が多く、例えば旭川動物園に行った後、夕方の便で帰るなどもできるが、名古屋への便は数少なく、移動だけの日が増えてしまった。
旭岳に登れなかったのも少し心残りであり、次行くのであれば旭岳ピストンや、十勝岳の方、北海道旅行、エスコンにも行ってみたい。北海道の移動の大変さを実感した。
新千歳ならもっと便があったかもしれない。
これでも去年の新穂高-高瀬ダムテント泊縦走よりも費用は安く、避難小屋利用で安く抑えられたのがデカかった。
食事(アルファ米)はあと2日ほど持つほど余っており、重さの原因となっていた。
事前の天気予報で想像していた最低ラインを大きく上回るほどの満足のいく山行だった。
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