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記録ID: 703905
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トレイルラン
甲斐駒・北岳

ヘルメット背負ってトレイルラン 日向八丁尾根↗黒戸尾根↘ 鋸岳敗退 甲斐駒ヶ岳登頂(日帰り)

2015年08月22日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
11:25
距離
28.1km
登り
3,730m
下り
3,735m
歩くペース
とても速い
0.40.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:47
休憩
0:38
合計
11:25
距離 28.1km 登り 3,740m 下り 3,735m
4:57
4:59
38
5:37
4
5:41
5
5:46
5:47
9
6:31
26
6:57
20
7:17
7:19
89
8:48
8:57
10
9:07
9:08
44
9:52
17
10:09
10:16
18
10:34
14
第2高点下
10:48
9
第2高点
10:57
11:08
36
11:44
11:45
19
12:04
12:06
58
13:04
34
13:38
17
13:55
20
14:15
3
14:18
14:20
19
14:39
6
14:45
25
15:10
43
15:56
ゴール地点
三ッ頭から先の鋸岳往復ルートでは、複数回のミスコースと、第2高点から第1高点へのキレットが突破できず、うろうろしているところがしっかり残っています。
天候 曇り。道中殆ど霧のなか。
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
八丁尾根:日向山〜雁ヶ原、烏帽子岳山頂付近、六合石室〜駒ケ岳山頂間は切れ落ちた崖上を通る箇所があります。特に疲労が加わる下りは注意。このルートは、登りでは然程心配いりませんが、下りには偽トレースに入り込まないよう注意。
鋸岳:第二高点まではクライミング要素ないですが、一歩一歩の落差が大きく滑り易い急登降が続きます。テープ等道標少なく、偽トレースも多いので、おかしいと思ったらすぐ確実なルートまで引き返すのがいいです。第二高点への登りは足場が非常に不安定な急ガレ場で落石注意ですが、上にも下にも誰もいないので警戒対象は自然落石だけでしたwww
黒戸尾根:急で岩場あり梯子あり鎖ありですが、整備された一般道で、八丁尾根歩ける人には注意点なし。
予約できる山小屋
七丈小屋
4時半スタート。
矢立石登山口。すぐ下に尾白川の駐車場から登ってくるルートがあります。昨年降ってきたときは、路駐の車に降り入口を塞がれて見落としました。日向山ハイキングの人たちには、コースを塞がないで駐車してもらいたい。
矢立石登山口。すぐ下に尾白川の駐車場から登ってくるルートがあります。昨年降ってきたときは、路駐の車に降り入口を塞がれて見落としました。日向山ハイキングの人たちには、コースを塞がないで駐車してもらいたい。
霧の日向山を進みます。
霧の日向山を進みます。
気持ちのよいトレイルですが、朝露が。。。
気持ちのよいトレイルですが、朝露が。。。
富士と鳳凰三山が見えた。他、大菩薩あたりは見えましたが、一番近い甲斐駒ケ岳は終始見えず。
富士と鳳凰三山が見えた。他、大菩薩あたりは見えましたが、一番近い甲斐駒ケ岳は終始見えず。
大岩山を正面に臨みます。この左手の岩場のすぐ横を降りることになります。
大岩山を正面に臨みます。この左手の岩場のすぐ横を降りることになります。
こうやってみると確かに烏帽子。そしてもう1つ分かるのは、そこまでの稜線がやたら長いこと。
こうやってみると確かに烏帽子。そしてもう1つ分かるのは、そこまでの稜線がやたら長いこと。
鋸岳の第2高点がギリギリ見えた瞬間。
鋸岳の第2高点がギリギリ見えた瞬間。
大岩山の急降下区間。被覆ワイヤーはもはやアート。
大岩山の急降下区間。被覆ワイヤーはもはやアート。
降りてから見上げます。ワイヤーが垂れているのが見えます。
降りてから見上げます。ワイヤーが垂れているのが見えます。
烏帽子岳山頂から、烏帽子岳の2ndピークを振り返ります。
烏帽子岳山頂から、烏帽子岳の2ndピークを振り返ります。
三ツ頭。今日はまず右へ。
三ツ頭。今日はまず右へ。
視界のないなか進んでいくと、一瞬雲が切れて、第2高点がよく見えました。真ん中の草のついたガレ場を登っていくのですが、半端なく急ですね。
視界のないなか進んでいくと、一瞬雲が切れて、第2高点がよく見えました。真ん中の草のついたガレ場を登っていくのですが、半端なく急ですね。
現場はこんな感じ。写真では分かり難いですが、実際急。でも花は綺麗。
現場はこんな感じ。写真では分かり難いですが、実際急。でも花は綺麗。
第2高点。
三ツ頭を越え、六合岩室を越え、甲斐駒ケ岳山頂が近づいてくると、雷鳥さん発見。残念ながら後ろ姿を見せただけで早々に退散されました。
三ツ頭を越え、六合岩室を越え、甲斐駒ケ岳山頂が近づいてくると、雷鳥さん発見。残念ながら後ろ姿を見せただけで早々に退散されました。
あと一歩のところで初めて山頂がぼんやり見えました。
あと一歩のところで初めて山頂がぼんやり見えました。
こちらから登頂したときの満足感は、黒戸尾根をも遥かに上回ります。
こちらから登頂したときの満足感は、黒戸尾根をも遥かに上回ります。
そんなに多く見えませんが、山頂は人が多かったです。祠や山頂標に荷物を置いたり座ったりする人皆無。マナーいいですね。
2
そんなに多く見えませんが、山頂は人が多かったです。祠や山頂標に荷物を置いたり座ったりする人皆無。マナーいいですね。
八合目まで降りてきました。黒戸山は結構大きい。
八合目まで降りてきました。黒戸山は結構大きい。
着きました。行動時間11時間半は、4月の箱根を超える自己最長。写真の間隔がかなり粗いのは、月間登録料制限のためだったり。
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着きました。行動時間11時間半は、4月の箱根を超える自己最長。写真の間隔がかなり粗いのは、月間登録料制限のためだったり。

装備

個人装備
バックパック サロモン XA ADVANCED SKIN12 シェル OMM イーサージャケット(着用)+モンベル トレントフライヤーパンツ(携行のみ) アッパー スキンズA200ロングスリーブ ボトムス CW−Xレボリューション+TNFショートパンツ バイザー TNF+モンベル スクリーン グローブ 自衛隊迷彩 シューズ サロモンFELLRAISER ソックス Tabio5本指トレイル(着用)+DEXSHELL防水ショート(携行のみ) ポール BDウルトラディスタンス 水2.3L(2L消費) 携行食(ショッツ×4 大福×5 VESPA HYPER 概ね半分消費) ツエルト ファイントラック ツエルト2 ファーストエイドキット 携行トイレ×2(使用1) ヘルメット ブラックダイヤモンド ベイパー ライト PETZL RXP iPhone5S ソニーDSC-HX30V
備考 水は七丈小屋での補充を想定した量でしたが、最後まで保ったので多過ぎ。

感想

長いオーバーホールから帰ってきた愛車の慣らし運転を兼ねて自動車での登山再開。盆前の先々週も甲斐駒来るつもりでしたが、フットケアの失敗で走れなかったためDNS。
そろそろ昭文社地図で実線になりそうな観のある八丁尾根と黒戸尾根を繋ぐ環走ルートは3回目、反時計回り2回目です。夏季では初めてヘルメットを背負い、予て気になっていた鋸岳を追加し、環走ルートバリエーション踏破を目指しました。
元々は日の長い6月に日の出同時入山のデイハイクを計画したルートでしたが、夕立の懸念もある時期になったため、入山時刻を4時半のまま、ヘッドランプを点灯してスタートしました。
鋸岳へは、敢えなく敗退。登頂に至らず。

(出発〜三ツ頭)
霧で微妙に視界が悪い中を進み、出発約40分後の日向山10-3付近でヘッドランプ消灯。
登高中3度も吐くほど(汚くてすいません)調子の悪かった一昨年すら駆け上がっていた矢立石登山口までのルートも殆ど歩く程体が重く、先行きに心配が募りました。
駒岩手前の展望エリアでは上と下の霧に挟まれて遠景が開け、鳳凰三山と富士山がよく見えましたが、近い甲斐駒ケ岳上部は雲の中。この後も概ね2400mから上は霧、稜線上北に開けたところは台風の影響か風も強く、肌寒さを感じることもありました。
整備終了から3年経過したでしょうか、フカフカのトレイルは一層明確になり、三ツ頭までのルートでコースオフするリスクは殆どなくなったと思います。一方狭いシングルトラックが多く、笹、草、ハイマツの水滴に、非防水のトレランシューズではうんざりさせられました。
八丁尾根は黒戸尾根よりも花に恵まれたルートですが、今年もシャクナゲ期を外し、他の花も少なめ。キノコが隆盛でした。
計画より大きく遅れをとったつもりの4時間半で三ツ頭到着。後で振り返ると一昨年より却って数分速く、トレーニング不足なりにパワーハイクのスピードがあったようですが、走れるイメージとのギャップに違和感を感じながら、所要時間1、4h(1時間40分)の鋸岳に向かいました。
ここまで追越し、すれ違い0。

(三ツ頭〜鋸岳)
鋸岳ルートは急下りから始まり、稜線を僅かに東に巻きながら急登急降を続けます。稜線に出ても近くの山すら見えず、獣道に惑わされながらスリッピーなトレイルを進んでいくと、中ノ川乗越。
正面の岩山の真ん中を流れるガレ場に草地を縫うトレイルが見えたので、取り付く前にヘルメット装着。ガレ場を登っていきますが、非常に不安定で、着地位置が悪いと足元の岩石がごっそり流れます。
危ない足場に余裕がありませんが、草滑りの花畑はきれいです。
ガレ場を上り詰め、稜線に出るとすぐ第2高点到着。道中道迷いもあり、思いの外時間が掛かって所要1時間。その先標高で10m上、直線距離で270mの第一高点は影も見えません。
国土地理院の地図ではそのまま直進のため、ピークのすぐ右を巻いて直進するトレースを下っていくと崖で行き止まり。ロープが張られた登りルート取り付きが見えますが、鞍部に降りるルートが見当たらず、ピークに引き返しました。今度は左に降りていくと、ケルンがありました。その先に2,3見つかる第2高点下の崖を巻くトレースの1つを選んで進みますが、間も無くロスト。やはり進めません。もっと降って登り返すのが正しそうだと思いつつ、通常4割程度での消化を見込む表示コースタイムを経過しても第2高点を突破できていないことから、前進を断念し、引き返しました。世の中にはトレイルランナーを嫌う人がいて、遭難でもしたら一般のハイカー以上にバッシングされる恐れがあるので、世のトレイルランナーを勝手に代表して遭難リスクは徹底回避します。
あとで確認すると、やはり更に降るのが当たりでした。
このルート、地図は役に立たないので、正しいルートから登頂された方のGPSログを拝借するのがいいですね。
この区間も追越し、すれ違い0。

(三ツ頭〜甲斐駒ケ岳)
スイスイ復路を進み、ルートに戻って六合石室に向かいますが、思いの外長く、ここでも一昨年の記憶との間にギャップを感じます。
通る度にどこが正しいルートだか分からないが結構どこでも登れてしまう六合石室付近の岩場を越えてさらに進むと、7合目あたりでしょうか、入山8時間にして初めてひとの声。本日石室、明日鋸登頂して戸台に降りる計画ですね、男1女2のパーティーに遭遇。去年下りで使った時はすれ違い1人だけでした。コースのマイナーっぷりが恐ろしいです。
その先雷鳥1羽と1パーティーに会って、甲斐駒ケ岳山頂到着。
通算14回目、登頂15回目。
誰もいないルートを登ってきたのに、山頂は突然の人人人。北沢峠経由日帰りの人たちがいる時間帯はこんなに多いのかと改めて驚き。
ここまで往路計8時間33分。
真っ直ぐ山頂を目指した一昨年と比べて約2時間長い概ね同等ペースだったものの、鋸岳のピークに届かなかったにも拘らず午後登頂になったのはこのときは想定外。
この区間は追越し0、すれ違い6、だったかな?

(甲斐駒ケ岳〜ゴール)
防水ソックスを仕舞ったまま8時間濡らし続けた足がイマイチ具合悪くなってきたなか、下山開始。
しましたが、北沢峠ルートの方々が切れ目無く下山ルートに入り、ルートが空きません。止む無く列について、分岐までゆっくり歩き。
分岐から降り始めて間も無く親子2人連れに追い付きました。話すと、お父さんと息子さんで黒戸尾根日帰りに挑戦中。息子さんなんと小学校4年生だそうです。
もうレポ上がっていますが、tyu-taさん達ですね。4年生で黒戸尾根日帰りって、凄い。
尚、その先5合目小屋跡では年配の男性を追い越しましたが、この方もレポートあげていらっしゃる日帰りの方ですね。66歳だそうです。超健脚ルートとされる黒戸尾根ですが、実際色んな健脚の方々が多数集まっているようです。
土曜日の遅い下山開始ということで、追い越しもすれ違いも僅かな下山でした。
黒戸尾根のトレイルは乾燥していましたが、降るにつれて気温が上がり汗をかくため、足は乾かず。足をかばいながらゆっくり走りましたが、結局足は浮腫んで翌日も不調。
いつも終盤は真っ直ぐつり橋を渡りますが、今日は尾白川に降りて洗顔、バイザーとタオルを濡らしてからゴール。
ここまで復路計2時間52分でした。

鋸岳区間を除いた八丁尾根正味所要時間は5時間56分で、一昨年より30分先着。3回目の八丁尾根は、タイムチャート持っていれば所要時間を比較できて落ち着けたでしょうが、遅れているイメージから精神的な余裕を持てず、結果ルートファインディングを途中で放棄して引き返すことになりました。
近いうち再挑戦します。

Runmeterによる記録
ランタイム: 11:25:14
距離: 28.06 km
登り: 3353
降り: 3290
大凡白峰三山逆走と同じ、第一高点まで行けば超えられる感じですね。

本日も気持ち良くすれ違い、追い越しさせていただたハイカーの皆さん、ありがとうございました。

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コメント

すごい!
先日はお声かけありがとうございました。
ABi-Rをはじめ、皆様からの激励が力になりなんとか完歩できました。

それにしてもすごいルートとタイム、さすがですね。
トレラン、ちょっと興味はありますが自分には無理かな(^^;

またどこかでお会いできるといいですね!
2015/8/28 8:46
Re: すごい!
ありがとうございます。
> トレラン、ちょっと興味はありますが自分には無理かな(^^;
いやいや、標準1日2日コースを日帰りする体力あれば、走る必要ないです。これから息子さんの歩くスピードがどんどん上がるでしょうから、お父さんは大変ですね。
仲良く元気に歩くお二人に、またどこかでお会いすることを楽しみにしています!
2015/8/30 20:33
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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