飯豊連峰縦走(川入・御沢→飯豊山・大日岳・朳差岳→丸森尾根・飯豊山荘)


- GPS
- 20:52
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 3,978m
- 下り
- 4,023m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 7:03
- 山行
- 10:08
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 11:36
天候 | 1日目:晴れのち曇り 2日目:晴れのち曇りのち雨 3日目:雨のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
バスタ新宿→郡山駅:夜行バス 郡山駅→山都駅:磐越西線 山都駅→川入:バス 【帰り】 飯豊山荘→小国駅:町営バス 小国駅→坂町駅:JR代行バス(米坂線) 坂町駅→新潟駅:羽越本線・白新線 新潟駅→池袋サンシャインシティ:夜行バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に変化に富む。 雄大な稜線歩きが気持ちいいが、急登や岩場、砂地の細いトラバース、傾斜の緩い雪渓など、やや慎重に進みたい箇所もある。 御西小屋-梅花皮小屋の区間は距離も長く、途中に小屋が無いので覚悟を持って臨みたい。 危険も少なく特に眺めがいいのは飯豊連峰本山小屋-御西小屋あたり。 水場は各避難小屋付近を中心に充実していた。 川入→御沢野営場:舗装路歩き 御沢野営場→横峰:樹林帯の急登 横峰→三国岳避難小屋:景色が開けてくると同時に岩場も出てくる。鎖やロープは少ない。 三国岳避難小屋→切合小屋:尾根沿いに進み、岩場も続く。新潟県と山形県に挟まれた、細長い福島県の区間が始まる。 切合小屋→本山小屋:雪渓が残っていた。本山小屋へ向けては急激な登りになる。 本山小屋→御西小屋:広い高原地帯で特に眺めがいい。ニッコウキスゲの群生も見られた。 御西小屋→梅花皮小屋:距離が長く、途中に小屋が無い。烏帽子岳までの区間に雪渓や狭いトラバースが目立ち、特に慎重さが求められる。2日前に滑落死亡事故があったという。 細長い福島県を離れ、新潟・山形の県境歩きとなる。 梅花皮小屋→地神山:北股岳へ上り、稜線歩きが続く。途中の門内小屋で休憩できる。 地神山→大石山:稜線を下り基調で進む。途中の頼母木小屋で休憩できる。 大石山→朳差岳:大石山から下って、鉾立峰へ上がり、また下って朳差岳へ上がる。登り返しがやや大きく感じる。 丸森分岐→飯豊山荘(丸森尾根):丸森峰までは眺めがいい。 |
その他周辺情報 | 飯豊山荘:日帰り温泉あり |
写真
どうやら2日前に起こってしまった事故の現場で、残念ながら助からなかったらしい。
事故時は道が雪渓に覆われていた(?)との話もあるが、道の露出した状態でもやや滑りやすいトラバースなので注意が必要。
装備
個人装備 |
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
調理用食材
飲料
コンロ
コッヘル
ライター
固形燃料
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
セームタオル
LEDランタン兼バッテリー
ストック
テント
テントマット
エマージェンシービヴィ
シュラフカバー
インナーシュラフ
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感想
今年の三連休は雨が多く、週前半の天気予報では晴れるのは北海道と東北のなるべく北部、そして沖縄とのことでした。
ちょうど三日間ほしいコースで歩きたかった道の一つが飯豊連峰の縦走です。
天気予報では新潟はギリギリといったところで、そうは言っても天気の崩れは少なそうというので今回はこちらを選ぶことにしました。
南アルプス縦走の練習にもなりそうだし、天気が多少崩れるくらいなら雨の日登山の練習にもなりそうだという考えです。
【道について】
基本的には危険の少ない区間が目立ったものの、次の3区間が特に印象的だった。
・横峰-種蒔山の区間は岩場も多く、際立って難易度が高いとまでは感じないものの油断ならない。個人的な経験では谷川岳の西黒尾根に似ている気がする。
・飯豊連峰本山小屋-御西小屋あたりは特に景色が素晴らしく、危険も少なく気持ちよかった。登山口から遠いこともあって、わざわざ歩いてきた甲斐があったと思う。
・御西小屋から梅花皮小屋まで区間が特に長く感じた。雪渓やトラバースにも気を付けたいが、それよりも長さが気になった。御沢野営場の登山口から飯豊本山までは人が多かったものの、御西小屋から先は明らかに人が減ったのもわかる気がする。
ただし景色自体はとてもいいし、気分は富山県の薬師岳から立山へ向かうスゴ乗越小屋-五色ヶ原山荘あたりに近い。
【雲に覆われた朳差岳について】
飯豊連峰の眺望に優れるといい、北飯豊に関する記述で登場することが多いものの、ガスの中では何も見えない。
今回歩いた別のピークと比較しても標高は低く、特別に際立った形状でも道のりでもなく、数ある小ピークの一つとしか感じられなかった。
決してアクセス良好というわけでもなく、目指すなら好天が必須条件だと思った。
【稜線のテント場について】
まだまだテント泊の経験自体が少ないものの、そのうちテント場が稜線だったのは富山県の薬師峠と長野県の高ボッチ高原を数えていいかどうかくらい。
初めて体験する身としては、強風に揺らされるテント内は怖かったし、避難小屋に入るべき段階なのか判断ができない。
結果的に無傷だったし、周りの人たちもテント内で夜を明かしたようなので、心配するには及ばない程度の風だったのだろう。
それでも不安を感じながら眠りも浅くなることを考えると、今回よりもう少し風が強ければ避難小屋行きを選ぶことになると思う。
【持ち物について】
・インソールをスペンコ「ヘヴィーデューティー」にしたところ、自分の足には合っていて、距離や標高差を考慮するとかなり疲労を軽減できた。好評という他社の自信作が自分にはいまいち合わなかったので、効果に感動した。
・行動中は蒸し暑く水分摂取は多めになった。ただし、程よい感覚で水場があったため、持ち歩く水の量は少なく済んだ。
・持ち運ぶ行動食は最小限にしたが、食べる量は少し余るくらいに抑えられた。
【シュラフ無しテント泊について】
・最低気温は予報で12-13℃だったが、シュラフ無しで寝るのはこれくらいの気温が限度に近いと思った。エマージェンシービヴィ・インナーシュラフ・シュラフカバー・化繊インサレーションを使って寒さを感じずに寝られたが、決して暖かくはない。もっと暖かい服を着こめば快適かもしれないが、それならシュラフを持って行く判断になるかな。
・しっかりエマージェンシービヴィの保温性は感じられて心強かったが、汗蒸れがひどく、快適さとは程遠いと感じた。
【水濡れ対応について】
・湿度が高く曇天だったせいなのか、吸水速乾素材の下着がなかなか乾かなかった。日中は涼しいくらいに感じられたが、テント内での休憩時はやや不快だった。
・2日目夕方から雨が降り始めた。防水ウェアは機能したものの、靴は浸水してしまって帰宅するまで乾かなかった。ゴアテックスだったし、家を出る前に撥水スプレーはしっかり吹きかけたが、果たして意味あったのか…。
・着替えは入浴後のシャツと下着だけ用意し、下山までは着替えなかったが、濡れて乾かない場合を考えると悩ましい。明らかに寒く危険を感じる場合は着替えるのだが…。
・水泳のセームタオルは手放せない。
日本アルプスより1000m近く標高が低いながらも、決して劣らない景色には感動しました。
行きやすいとは言いにくいアクセスや、ニッコウキスゲをはじめとする高山植物の時期を考えても、この三連休の日に飯豊連峰を選んだのは正解だったと思います。
水濡れ対応や寝具選びなど反省点も多く、どうにか安全な範囲で練習できた点もよかったです。
1日目は切合小屋ではなく本山小屋まで進む、2日目のうちに朳差岳に登ってしまう等、現実的な時間と体力の範囲で先へ進んだこともプラスに作用した気がします。
初心者向けではないと思いますが、総合的に充実した山歩きとなりました。
コメント
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めっちゃ詳しい山行記録ですごく参考になりました
ありがとうございます
ご覧いただきありがとうございます。
少しでもお役に立ちましたら幸いです。
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