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ハイキング
奥多摩・高尾
玉川上水を踏破！多摩川と荒川の分水嶺を歩く（四谷四丁目〜羽村取水堰。平地だけど長かったよ(>_<)）
2015年06月20日(土) [日帰り]
東京都
kunikon
- GPS
- 12:57
- 距離
- 48.4km
- 登り
- 100m
- 下り
- 1m
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| 天候 | 晴れ時々くもり |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
帰り：羽村18:41快速東京行き |
| コース状況／ 危険箇所等 |
ルート取りの参考にしたサイト↓ 【玉川上水散策地図】 http://homepage3.nifty.com/kousukekimura/tamagawajousui/ 上記の散策地図は大変役に立ちました。 ただ、主要幹線道路との関係が記載されていないので、いったんルートを外すと復帰しづらくまごつきます。（ワタシは牛浜駅付近で迷いました） 市販の地図と照らして主要幹線道路との位置関係を把握しておくといいと思います。 |
写真
おはようございます！タマチチ専のウシ女にとって見慣れない建物がありますね〜。
正解は東京体育館です！今日はなんと都心のど真ん中、千駄ヶ谷駅から出発です。下車したのは3人だけというのもこの時間ならではのスゴイ話です。
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6/20 5:36
正解は東京体育館です！今日はなんと都心のど真ん中、千駄ヶ谷駅から出発です。下車したのは3人だけというのもこの時間ならではのスゴイ話です。
四谷大木戸跡です。お江戸の境界であり、玉川上水の終着点です。ここから江戸市中に暗渠で配水してました。
水道碑記。全て漢字で書かれていて、3文字くらい読んだあたりで断念。
人混みで最難所と思われた新宿駅南口もこの時間はガラガラで、華麗にスルーです！
上水に架かっていた橋の名残がたくさん残っています。歴史好き・地図好きにはたまりません〜。
笹塚まではほぼ完全に暗渠で、遊歩道・公園としてとして整備されてます。でも夜間はあんまり通りたくない感じ。山オンナにとってはナイトハイクより人間の方が怖いです。
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6/20 6:37
笹塚まではほぼ完全に暗渠で、遊歩道・公園としてとして整備されてます。でも夜間はあんまり通りたくない感じ。山オンナにとってはナイトハイクより人間の方が怖いです。
今日のテーマは分水嶺。こんなわずかな起伏にも敏感に反応してしまうぞ〜。
すごくおっさんぽい子やな〜。目のうつろさがハンパない。しっかりしろ！
新宿の淀橋浄水場がなくなって今年で50年ですが、玉川上水の流路には水道関係の施設がまだたくさんあります。ここ和泉給水所もそのひとつ。
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6/20 7:44
新宿の淀橋浄水場がなくなって今年で50年ですが、玉川上水の流路には水道関係の施設がまだたくさんあります。ここ和泉給水所もそのひとつ。
環八の上高井戸陸橋です。水の気配もなく、何のためにここを歩いているのかを見失いそうになるつらい時間です。
井の頭公園に突入です。井の頭池からは玉川上水よりも古い神田上水が掘削されてます。、2つの上水間の距離わずか400m。
遅めの朝ごはんは駅ソバ。今日は水と食糧とトイレを気にしなくていいのがステキ〜。
境浄水場の横を通ります。今日は水びたし、じゃなくて水づくしやね。
境水衛所跡。水番人が常駐してて、水量監視や水路掃除をやってたらしいです。水衛所跡は他にも、和田掘、小川、砂川、熊川に残ってます。
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6/20 10:48
境水衛所跡。水番人が常駐してて、水量監視や水路掃除をやってたらしいです。水衛所跡は他にも、和田掘、小川、砂川、熊川に残ってます。
境水衛所には千川上水への分水口もあります。玉川上水にはたくさんの分水があります。
ここも分水口跡ですね〜。水に乏しい武蔵野台地を潤した上水網が偲ばれます。
このあたりは名高い小金井桜。もとは堤防強化策のひとつとして桜を植えたようです。
上水小橋。実はここから下流に流れている水は、昭島の下水処理場からの再生水なんやて。これによって空掘化していた玉川上水の清流が蘇りました。
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6/20 13:38
上水小橋。実はここから下流に流れている水は、昭島の下水処理場からの再生水なんやて。これによって空掘化していた玉川上水の清流が蘇りました。
淀橋浄水場が機能していた頃までの玉川上水は激流で、水難事故や自殺者も多く「人食い川」と呼ばれたんやて。太宰が入水した頃も流量が多かったんやろな〜。
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6/20 13:38
淀橋浄水場が機能していた頃までの玉川上水は激流で、水難事故や自殺者も多く「人食い川」と呼ばれたんやて。太宰が入水した頃も流量が多かったんやろな〜。
やっと玉川上水駅です。ここまで平地を歩く筋肉ばかり酷使してるので本気でマジでかなりヘロヘロです！靴ずれ豆も盛大に炊きあげているというのに、あと13kmもあるのよ〜。
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6/20 14:11
やっと玉川上水駅です。ここまで平地を歩く筋肉ばかり酷使してるので本気でマジでかなりヘロヘロです！靴ずれ豆も盛大に炊きあげているというのに、あと13kmもあるのよ〜。
昼食名目で大休憩。糖質油脂満載のMックポテトMサイズで自分を甘やかして、歩く気力をむりやり掻き立てます！これこそドMの醍醐味♡
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6/20 14:00
昼食名目で大休憩。糖質油脂満載のMックポテトMサイズで自分を甘やかして、歩く気力をむりやり掻き立てます！これこそドMの醍醐味♡
とにかくも7km先の拝島駅までは頑張ることにしました。この構図はもう見飽きたぞ！
このカックンは「大曲り」。立川断層のわずか数mの隆起を避けて、より緩やかなルートを縫って進みます。
残堀川との立体交差。横方向が残堀川、玉川上水はその地下をくぐってます。残堀川は立川飛行場（今の昭和記念公園）が開港した時に今の流路になりました。
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6/20 14:53
残堀川との立体交差。横方向が残堀川、玉川上水はその地下をくぐってます。残堀川は立川飛行場（今の昭和記念公園）が開港した時に今の流路になりました。
本気でこの1歩がツライ状態になって、拝島駅を目前にファミマで思案中。ここから100mで源泉かけ流し温泉あるんだよな〜。お風呂セットも持って来てるしな〜。
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6/20 15:53
本気でこの1歩がツライ状態になって、拝島駅を目前にファミマで思案中。ここから100mで源泉かけ流し温泉あるんだよな〜。お風呂セットも持って来てるしな〜。
目的地まであと6�辧�まだ頑張れる。八高線の轟音を聞きながら上水を追います。
水喰土公園。「みずくらいど」の語感に戦慄します。玉川上水の開削に命を削った人々にとっては、絶望と同義語やったはず。
この日は福生ほたる祭りだったようで、すごい人混みをかき分けて歩くことになってしまいました！
人混みをかき分けてるうちに道を見失い、多摩川に出てしもたがな。疲れ切った足には厳しい戻り返しです。
これが玉川上水開削工事を請け負った玉川兄弟。2度の大失敗を含む難工事の末の開削でした。お兄ちゃんの右手は取水堰を指しています。
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6/20 18:13
これが玉川上水開削工事を請け負った玉川兄弟。2度の大失敗を含む難工事の末の開削でした。お兄ちゃんの右手は取水堰を指しています。
これがその取水堰。木組みの堰は投渡堰といって、大水が出た時に取り払われて主要構造物を破壊から守るしくみ。お江戸の水道の安定供給のためロバスト性が高い構造じゃの〜。
2
6/20 18:14
これがその取水堰。木組みの堰は投渡堰といって、大水が出た時に取り払われて主要構造物を破壊から守るしくみ。お江戸の水道の安定供給のためロバスト性が高い構造じゃの〜。
第1水門。四谷大木戸から12時間。ようやくたどり着きました。遠かった〜！
これが牛枠。治水設備のひとつで、川の流れを弱めて堤防の負荷を減らすものですって。なるほど、ウシに見えなくもない。
装備
| 個人装備 |
財布
カメラ
タオル1本
ごみ袋
地図
Suica定期券
運転免許証
スマホ
帽子
GPSロガー
傘
救急セット
温泉セット
日焼け止め
|
|---|
感想
このごろ分水嶺が気になっていて調べていたところ、玉川上水が荒川水系と多摩川水系の分水嶺になっているということを知り、これはぜひ歩いてみたい〜と思ってました。
今回ホントは別のお山をモリモリ歩くつもりだったんですが、山沿いの天気予報がイマイチだったので、平地をモリモリ歩くこのルートに行ってみました！
実際に歩いてみると、玉川上水を通すための工夫や苦労のあとが随所に残っていて、帰宅後に調べれば調べるほどこれまた実に面白く、このままでは分水嶺オタクから土木オタクに転進しそうなヨカン（笑）
【付記】 〜 玉川上水のウシ女的萌えツボ 〜
玉川上水は43kmの距離を高低差わずか100mで下ります。無駄に高度を下げないことを徹底した結果、必然的に分水嶺を辿ることになったようです。これには高度な測量技術と地層に関する知識が必要だったはずで、その正確さと執拗さに驚きます。レコの標高差グラフの見事なユルユルさを見てくださいよ。この単調な美しさは芸術的です。（標高120m付近で凹んでいるのはウシ女が迷子になって河岸段丘を降りて多摩川河川敷に出てしまったせいです。これさえなければ完璧だったのに）
また、実際に歩いてみると、地表から見て水路底を深く掘っている場所と浅く掘っている場所があることに気付きます。これは地形に関わらず水を流すためで、水位を注意深くコントロールしているのがわかります。そうはいっても丘を深く掘りすぎると、ローム層を突き破って礫層が出てしまうことがあり、その代表例が拝島の「水喰土（みずくらいど）」です。水を喰らう土・・・その語感の恐ろしさにゾクゾクします♡
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