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Yamareco

記録ID: 651846
全員に公開
沢登り
大峰山脈

旭ノ川 中ノ川ササモト谷〜七面山

2006年05月06日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
11.8km
登り
1,217m
下り
1,214m

コースタイム

日帰り
山行
7:55
休憩
0:00
合計
7:55
7:15
0
7:15
0
7:15
0
7:15
0
7:15
0
7:15
0
7:15
475
15:10
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2006年05月の天気図
アクセス

感想

https://powttonchaan.wordpress.com/2006/05/06/%E6%97%AD%E3%83%8E%E5%B7%9D-%E4%B8%AD%E3%83%8E%E5%B7%9D%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%83%A2%E3%83%88%E8%B0%B7%EF%BD%9E%E4%B8%83%E9%9D%A2%E5%B1%B1/

出だしに連瀑ゴルジュ。終わると癒し渓ナメ。予想以上に良かった。
(5/11 遡行図 追加)


めんつ
Y口さん、山吹さん
コースタイム
7:15 地獄谷林道ゲート駐車地発
8:00 林道分岐
8:20 林道が尾根と交わる地点
8:35 南への支尾根を降り始める
9:00 ササモト谷出合
10:40 連瀑ゴルジュ終、癒し渓始まり
10:47 右岸に小屋跡
12:30 稜線
12:56 1556m地点
13:23 七面山西峰
14:20 七面山登山口
15:10 地獄谷林道ゲート駐車地着
出発までの経緯
 「今季は しばらく沢登りいけなくなるかもしれない」と聞いた山吹さんが「最後に沢登り行っとこ。この日ぃに日帰り沢登り決定。」と言ってくれて GW最後の土曜に どっか沢登りに行くことに。行き先候補は俺からは5つぐらい。中ノ川ササモト谷も その内の一つ。去年、中ノ川を七面山まで遡行してんけど、ササモト谷出合から見えた滝が なかなか良さげで「本流よりええんちゃうか」て思うぐらいで いっぺん行ってみたいなて思たぁってん。それを聞いた山吹さんは「久々の沢登りやし、仕事が忙しなってくる時期やし 近場で楽そうなとこがええ。」とのことで難渋する。山吹さんからも候補を出してもらったら、両方の候補に入っとるのは「外和谷」やったが、あまり他、一緒に行ってくれる人が居そうにないっちゅうこともあって、俺の候補にあった「中ノ川ササモト谷」で「いってみましょーよ!」と最後に一押しすると あっさりOK。ありがとうごぜーます。Y口さんも「その日ぃやったら行ける」っちゅうことで一緒に行くことになる。去年、カラハッソウ谷に来た時は七面山登山口より奥まで車が入れた。また、同じく去年、中ノ川遡行の下山で通った時には尾根越で林道が通っとった。せやから出来れば車で林道を尾根まで入り、最初は枝尾根を下りて、ササモト谷遡行し、七面山周りで登山道を辿って尾根を車まで戻ろうっちゅう算段。でもなぁ、地獄谷出合のゲートが閉まっとる時もあるしなぁ…。
 とある駅で山吹さんを拾い、天辻トンネルを抜けてスグの道の駅で呑みながらY口さんを待つ。Y口さんは24時に着いた。ダベリも そこそこに早々に寝る。
当日
 Y口さんの車を道の駅に置いといて1台で現地へ。空は少し曇っとる。高野辻経由で行くので夢の湯手前の崩壊地国道迂回路をほっといて左に入るが、立ってた係員には何もゆわれんかった。前は「どこ行くの?」て いちいち聞かれててんけどな。
 鬼のような上り坂と下り坂を経由し、舟ノ川沿いの道に出たところで、「700m先 通行止め」の看板あり。「今日は行き先変更せなあかんかなー」との思いが過ぎるが、もう少し進んでみると、通れるようになってた。
 道にはところどころ落石があるが、通行に支障は無い。湯の又を過ぎたところで、カブのオッチャンとスレ違い、「あんたら釣りか?」と訊かれる。「沢登りです。」と答えるが よー分からんみたい。「釣りとはちゃうんやな。」と言い残して消えていった。地獄谷をまたぐ手前で車が二台 止めたぁる。「さー、今日は どこまで入れるかなー…、げげげーーーーー。」
01.jpg02.jpg
 70cm程の黄色の支柱が2本、地獄谷を渡ってちょっとのところに立っとる。あ゛ーーー。根元に南京錠もしたぁる。あ゛ーーーー。
 こりゃ、片道1時間前後の林道歩き追加やわ。癒し渓がぁ…。
 「も少し早ょ歩き始めてりゃゆっくり行けたのにな」との思いがかすめるが、後悔役立たず。とっとと準備して歩き出そう。まずは その前に雉打ちや。
 朝一は曇っていたが、雲がとれてきた。歩き始めると じきにぬくぅなり、っちゅうか暑ぅなってヤッケを脱ぐ。
 林道は結構 落石が多い。これはゲートなかったとしても大変かも。
03.jpg06.jpg
 林道の分岐を登山口方面には行かず、右に入る。と、この分岐以降、落石だらけ。到底、車では入れない。MTBとか担いでると、歩くのも大変そう。えらい崩れてるとこが3箇所ほどある。
04.jpg05.jpg
 山桜が綺麗で眺めながら歩く。と、1時間ほどで七面山と下辻山を結ぶ尾根に辿りつく。ここから1556.4mの三角の山頂部が よぉ見える。あの右側の谷がササモト谷やな。
07.jpg
 ここから七面山側にほんの少し尾根を辿る。
08.jpg09.jpg
で、GPSもアテにしつつ、南に向いてる支尾根を下る。この尾根の分岐には林業用ワイヤーの打ち捨てられたのがあり、ちょっと踏み跡っぽくなってる。山吹さんは「木ぃに葉っぱついてへんから尾根が分かりやすいなー」ゆーたはる。同感ですゎ。これが夏なら もっと分かり難い、っちゅうか分からんかったかも。少し下りるとGPSは入らなくなる。途中2ヶ所ほど、尾根の分岐みたいなところがあるが、南に、そして南西に、とメインっぽいところを辿る。段々と水音が近づいてくる。わーい。心が高鳴る。よーやく沢に入れるのネ。うれぴーわん。対岸に滝が見えてきたど。ちょっと見覚えある。前の中ノ川遡行の2日目で見たように思う。とすると、どんぴしゃやな。素晴らしい。
 30分弱で出合まで下りれたな。こんなに楽勝やとは思わなんだ。去年の水無谷の時よろしく、また 大汗かいて尾根下りをすることになるかもと覚悟していたが、拍子抜けした。山吹さんも同感やった様子。
 中ノ川遡行時の記憶が蘇る。それにしても今日は天気がええ。最高や。
 出合いの滝が一歩一歩確実に。せやけど、確保など無しに簡単に登る。山吹さんが一番右側、その左をY口さん、水線&水線左側を俺が、三者三様のルート取り。
 この次の滝が ちょっと嫌らしかったなぁ。写真撮ったつもりが うまく撮れてなかった。残念。
 右も左も高巻ける。左から高巻いてみる、が、、結構上まで行かんとあかんっぽく見えたんで、水線際を行くことにし、少し下って、太い木のあるとこでY口さんに8mm20mでビレイしてもらいながら、トラバース。足元はズルズルの上の もこもこで崩れやすくて緊張感大。途中、ひっかかってる太い枯れ木を跨ぐのに緊張度マックス、レッドゾーン。足元は何とか崩れず、落ち口手前の太い木ぃまでたどり着く。ここから先も行けそうやけど、行ってしまうと意思の疎通が出来なくなりそうなので一旦ここで切ることにする。山吹さんがプルージックでやってきて、滝落ち口を覗く。Y口さんは最初、別ロープの8mm30mで懸垂して、水平になったところで、俺のセカンドビレイでやってくる。(懸垂&ロープ回収に手間取ってた)
 で、つるべ落としでY口さんが次のピッチ。水線沿いをダイナミックに越えていって、間もなくフィックス完了の笛3回。 次、山吹さんがプルージック。で、間もなく笛3回。「んー、フィックスからビレイに移行したのなら、Y口さんなら ちょっと早いな」と感じたんで、「ビレイしてんのー?」と聞くと、なんか返事が返ってくるが水音で何言っとんのか分からん。でも、「ビレイ準備できてないっぽいな」と想像し、少し待つことにする。3分ほどして、もっかい「ビレイしとるー?」と聞く。返事が返ってくるが何言ってんのかさっぱり分からん。でも、ロープがクイクイ引かれてるので、「これはビレイしとるな」と思い、「登るでー」と言って、セルフビレイを外し、登り始めた。足を置くところはちゃんとあるので、結構 楽勝コースで難なく落ち口を抜けた。Y口さんは倒木でビレイを取り、折り返しでATCで、きちんとセカンドビレイしてくれていた。もうロープワークの基本的なことは覚えはったんで、あとは色んなケースで応用していくのと数こなしてスムーズにやるようにするだけでんな。
 このロープを使った滝の後は少し平流か…と思いきや、右に曲がると またすぐ滝が。滝・滝・滝・…のオンパレード。が、特に難しいところはなく、ほぼ水線沿いを辿れる。一箇所、5mほど念のため懸垂して降りたところがあるが、ここは樋上さんや中務さんならロープなしで降りはるんやろな。
 周りの壁と そして滝、美しい。予想以上にエエとこや。ぺたぺたぺたと慎重に歩き、そして登り、今度こそ、ゴルジュを抜けたやろ…と思うと、今度はナメが続く。なんてええとこや。やっぱり、中ノ川本流の黒滝より上のとこと似とるな。惜しむらくは もう少し水量があったら…と。雨上がりに来ると もう少し迫力あって、ナメも川幅広がって気持ちええかも。
 陽射しが結構きつくて暑い。もう こんなに暑いんかー。
 ナメが終わると右岸に小屋跡がある。そこから少しで水が途切れそうになったんで少し早めの昼食とした。
 山吹さんもY口さんもガスを持ってきてて、なんか沸かしたりやってる。俺はハムマヨのパンだけ。まー今日は暑いぐらいやし、ぬくいもん口に入れんでも別にええわ。とか思ってると山吹さんが沸かした ほうじ茶をくれた。おおきにー。ありがとうごぜーますー。
 この谷は自然林やけど、全体的に幹が細い。小屋跡もあるし皆伐後の二次林ってことやろ。それに比べて この前の白山の林は太い木ぃばっかしやった。えらい違いや。他所に行ってみて、初めて、自分の立ち位置が分かる…、みたいな そんな感じがした。紀伊山地以外の谷も時々行ってみよう。そうゆう意味では外国に行くのもすごくいいことかもしれない。
 しばらく水が消えるが、斜度が出てくると また水が出てくる。いくつめかの二又で1381mと1556mの間のコルを目指す。水が切れる。しばらく行って なんか登りにくいとこが出てきたんで、支尾根に上がり、1381mと1556mの間のコルを目指すがなかなか着かない。尾根のところどころに濃いピンクの花が咲いていて、蜂だかハナ虻だか知らんが、ブンブン飛んでて嫌やった。結局1440mあたりで尾根に出た。山吹さんは少し遅れている。コルは数百m下に、広場みたいになってあった。風が心地よい。七面の大グラが側面からだが圧倒的なスケールで存在してる。凄いなー。この大グラ、見るのが好き。やけど、これを登ろうとした人って凄いなー。遅れて尾根に出てきた山吹さんに、「こっち来たら、大グラとか釈迦とか綺麗に見えるでー」と促すが、「はいはい…」といった感じで あまり乗ってくれない。でも なんか一応 見てくれて、負け惜しみかなんかしらんけど わざとらしく「きれいなー」とかゆーてはった。その後、山吹さんから みかんかはっさくかなんかの支給があった。美味いなー。クエン酸が五臓六腑に染み渡るわ。柑橘系さいこー!ごっそさんです。
 少し登って槍ノ尾の頭まで来ると黄色や赤のテープが出てくる。ここには壊れた小屋みたいなんがあった。林業用やろか。アケボノ平の笹原で山吹さんが「休憩しよー」とオガるので10分ほどゴロンとする。西から雲が迫ってきてる。雨降ったら嫌やな…、っちゅうことで休憩も早々に出発。何度も通って覚えつつある登山道を通る。途中で3人連れのハイカーとスレちがう。「今から…、ちょっと遅くねーかい。」(心の中で)
 とことことこーっと若干 小走りも交えつつ、登山口まで出て、あとは ゆっくり歩いて駐車地へ。下りのせいか、案外 早く車に着いた。
 みずほの湯ぅで薬湯に浸かってから、件の道の駅でY口さん、山吹さんとバイバイ。
 明日 一緒に遊ぶ予定の男前はんに電話を入れ、五條側に少し下ったとこの お好み焼き屋で ねぎ焼き・どて焼きを食い、また道の駅で男前はん到着を待ってると21時過ぎから雨が降り出した。靴擦れのせいか左踵も痛いし…、明日、どないしょっかなぁ…。

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