新倉山浅間公園の忠霊塔の不思議とその先の新倉山の御殿、そして吉田うどんの休日



- GPS
- 04:00
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 433m
- 下り
- 438m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
高尾06:30(JR中央本線) 大月07:06/07:24(富士急行) 下吉田08:05 復路: 下吉田12:26(富士急行) 大月13:10/13:15(JR中央本線) 高尾13:51 |
写真
感想
昨日は御坂山地の黒岳から釈迦ヶ岳を歩いたが、この連休中の晴天は今日までのようなのでどこか歩きたい。
間に1日空ければもっとハードな山に行けそうだが、連日となると軽い山歩きがいい。
昨日の帰り石和温泉駅の観光案内所でいただいた山梨県発行の
「やまなしハイキングコース100選」 https://yamanashi-hiking100.jp/
から探してみることにした。
そして見つけたのが、外国人観光客に人気の新倉山浅間公園の先にある新倉山である。
新倉山にあるので新倉山浅間公園という名前だったのだ。
下吉田駅から往復3時間弱らしいので、軽い山歩きにちょうどいい。
昨日より1本遅らせて高尾駅6時30分発の大月行に乗車。
14分発と42分発の松本行に挟まれている大月行なので空いているだろうと思ったら思った以上に空いている。
これなら42分発の松本行でもよかったかもしれない。
次の6時42分発でも大月駅で乗ろうとしている7時24分発の富士急行に接続するのだ。
ただ大月駅7時24分発の富士急行は、松本行の電車が到着するとかなり混みあったので早い電車に乗ってきて正解だったかもしれない。
下吉田駅は10年位前とは様変わりして国際色豊かな観光地となっている。
それというのもこの駅が最寄り駅となる新倉山浅間公園の忠霊塔が2015年に発行された「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン改訂第4版」の表紙に採用され、外国人に人気が出たからだ。
自分も知人に誘われて2017年に初めて訪れたが↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1054078.html
この忠霊塔(富士吉田市戦没者慰霊塔)は、「明治以降の日本国として参戦した戦役(日清、日露、第一次世界大戦及び太平洋戦争)において戦没した市内出身者を合祀するため」に造られたもの。
その忠霊塔が国際色豊かな観光地になっているのは不思議な気がするが、これも「平和」のひとつの形なのかもしれない。
忠霊塔のすぐ近くに「明治大帝(明治天皇)」像もあるのだが、誰も見向きもしていない。
結局塔の由来など誰も気にしていないのだろう。
前に来た時はなかったテラスも出来ていて、記念写真を撮る人たちで大混雑だ。
同じ場所で同じアングルの写真を撮っても、どこかで見たような写真が撮れるだけな気もするが。
テラスは富士吉田市が隣接する私有地の斜面に観光客が入らないように設置したらしいのだが、大混雑なので結局その斜面にも人が入り込んでいる。
そんな状態だとその内入場料を取るようになるかもしれない。
そのテラスのすぐ横から新倉山の登山道が始まっている。
登ってすぐの展望台の所まで観光客が多いが、その先は思った以上に静かな山になっている。
アヤメ群生地もあり、時季にはアヤメ越しの富士山が見られるようだが今はまだ新芽が少し出たばかり。
明るいアカマツ林には広葉樹も多く新緑がきれいだ。
人も少なく気持ちよく歩いていると、先を歩いていた方が立ち止まり、富士山を眺めるなら山頂の先の「御殿」まで行くように教えてくれる。
傾斜が緩やかになるとそこが山頂で、確かに展望はなく、その先の「御殿」まで行くと手作りのテーブルや富士山の見える立派なテラスがある。
富士吉田市から見る富士山は、昨日より「農鳥」が真正面に見える。
例年よりやせ細った「農鳥」で、鳩サブレというよりは、ひらがなの「し」または芋虫のように見える。
1時間弱ゆっくりとしていると、けっこう外国人観光客も登ってくる。
そして、偶然ここを整備、管理しているグループの人たちに話を聞けた。
いつもどおり、コミュニケーション能力の高い友人のお陰だ。
ここを整備し始めたのは約20年位前で、その時は山頂付近から富士山を眺められるようにしたかったそうだが、保安林の関係で難しかったそうだ。
確かに山頂辺りは緩やかなので富士山を眺めれらるようにしようとすると大量の樹木を伐採しなければ無理そうだ。
「御殿」の場所も保安林のようだが、ここなら伐採する樹木が少なくて済んだのだろう。
そのグループの方たちにより山頂にはサクラソウなども咲いている。
そしてかなり貴重な植物もあることを教えていただいた。
立入禁止にしても入り込む人がいるので、そこに生えていた植物はなくなってしまったそうだ。
20年前といえばまだ下の新倉山浅間公園も観光地化されていない頃で、今のような国際色豊かな観光地になったことには色々な感情もあるだろうが、登ってきた外国人観光客の方たちにも気さくに挨拶されていた。
自分も整備された登山道や観光地を楽しめるのは、そこを整備、管理してくれている人たちがいるということを常に忘れないようにしたい。
帰りはピストンだとつまらないので途中から「ふじみ尾垂山トレイルコース」のCコースで下りることにした。
ここも明るいアカマツ林だ。
遷移の初期に生える陽樹のアカマツがこんなに多いということは、以前一時的に禿山だったのかもしれない。
樹々の間からの富士山を楽しみながら下山。
富士吉田の街は街中に下りても常に富士山を見ながら歩けるので楽しい。
友人が吉田うどんが食べたいというので、Googleマップで近くのうどん店を探して向かう。
偶然見つけたのが「門々利うどん(かがりうどん)」という店だったが、お昼前で続々と車が入ってきていた。
吉田うどんで肉うどんを食べると馬肉のことが多いのだが、ここは豚肉でさっぱりとおいしかった。
下吉田駅に向かう途中の大通り沿いに「みうらうどん」という店があり、そこは大行列で車道も駐車待ちの車の列ができているほどだった。
偶然見つけた「門々利うどん」で良かったなと思った。
自分は猫舌なので麺類を食べるのが遅く、後ろに大行列ができていると思うと食べた気もしないし、絶対口内をやけどしてしまう。
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