嵐山妙見堂(奥の院)への道 嵐山〜松尾山


- GPS
- 05:44
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 834m
- 下り
- 828m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ゴール地点は阪急電車嵐山駅と松尾大社駅の中間で各駅までは約10分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●渡月橋から嵐山妙見堂までは舗装路でまったく問題ありません。 ●嵐山妙見堂から妙見堂奥の院、滝行の場までは整備された道があります。今回は、妙見堂のすぐ先から保津川に下りています。遊歩道のように木段が整備されていますが、落ち葉が積もり少し滑りやすくなっています。保津川沿いについては写真のコメントを参照してください。 ●保津川から滝行の場までは整備されたルートはありません。沢に沿って登るのが比較的安全なようですが、いきなり滝があり、雨上がりで水量も多く、岩も滑るので沢の右側の斜面を登りました。(取り付いた沢が、滝行の場に繋がっていることが後で解りました)これが大変危険です。木や木の根や石に掴まりながら這いつくばって登りましたが、傾斜が急で滑落すると止まりそうにありません。なんとかトラバースする踏み跡に合流しましたが、右手の沢を滝行の場に通じる沢と誤認しています。合流後、左手に進めばすぐに滝行の場でした。 ●誤認した沢の右手を登っていくと、最初は踏み跡らしき物がありますが、すぐに不明瞭になります。間違っていると気づいて戻ろうかと思ったのですが、このまま登り続けて、山上ヶ峰から妙見堂に繋がる破線ルートに合流しました。合流後に、妙見堂の方に少し進むと、ガレた谷の下方に滝行の場が見えます。この谷は先日下りましたが、足下が不安定で危険です。今回はこの谷を下りずに、先に進んで、奥の院へ下りることにしました。ところが、谷への分岐から破線ルートが不明瞭で、急斜面のトラバースとなり、滑落の危険がありました。這いつくばって少し進むと、明瞭な踏み跡があり、奥の院へ下りていくつづら折れがありました。奥の院へ下りない妙見堂までの破線ルートは、妙見堂の住職さんの話によると、通る人がいなくなり道がなくなっているようです。滝行の場と奥の院側から破線ルートへは、「立ち入り禁止」の看板があります。 ●妙見堂の裏手から破線ルートが2つあります。西側に進むものが、先ほどのルートに繋がっているはずですが、よく解りませんでした。烏ヶ岳の方に進むルートは、最初は林道で、途中から急傾斜ですがトラロープが設置されています。 ●烏ヶ岳の北側のいわゆる尾根本道に合流してからは、まったく問題ありません。松尾山からの下山は京都一周トレイルの39から分岐しています。38からの分岐と合流しますが、39からの方が進みやすいです。 |
その他周辺情報 | 阪急嵐山駅には、コンビニあり 渡月橋付近には自動販売機、トイレは多数あり ゴール地点は中国料理店「大三元」 |
写真
参考:在りし日の(昨年8月)愛宕山
https://yamareco.org/modules/yamareco/upimg/342/3423532/f04d8b44fc20cc5e4cb261c41875c7fa.JPG
参考:2021年9月5日の簀子橋
https://yamareco.info/modules/yamareco/upimg/349/3490924/c482ffa26c7fd18d40e92e1e02611b55.JPG
参考:2021年1月4日の松尾山山頂
https://yamareco.info/modules/yamareco/upimg/284/2842493/7254e502596b9dd4da140396d203a296.JPG
装備
個人装備 |
Tシャツ
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
一月前ぐらいに、京都西山の烏ヶ岳から嵐山妙見堂に繋がる破線ルートを探索しました。かなり危険でしたので、回避するルートや周辺の気になったところをkumakumoを誘って確認に行きました。
天気予報は午前中に雨が降りそうなので、いつでも引き返すことができる気楽なご近所と思ったのですが、とんでもなく大変でした。雨が降らなかったのは良かったものの、妙見堂奥の院にたどり着いたときには疲労困憊でした。
前回に、作業小屋かと思って通り過ぎていたものが、実は妙見堂の奥の院であったのもびっくりでしたが、建物の中に霊験あらたかで腐ることのない水が湧き出ているのにもびっくり。遠くから汲みに来る人もいらっしゃるそうです。この日も汲みに来られている方がいらっしゃいました。我々も空いたペットボトルで持ち帰り、コーヒーを入れてみましたが、なんとなくまろやかな感じがしました。毎月1日と日曜日には、奥の院を開けておられるそうです。
住職さんとお話ししましたが、「妙見堂と烏ヶ岳を結ぶ破線ルートは今では通る人がいなくなって、道がなくなっている。数年前に遭難した人の捜索でも、道がなくて困った」そうです。実際、妙見堂側からは道が解らないし、奥の院・滝行の場からは立ち入り禁止の看板があります。前回の私のように、立ち入り禁止の看板のない烏ヶ岳の方からスタートすると、急斜面での滑落の危険がありますので、このルートは消えてなくなっていくのではないでしょうか。
(参考)1ヶ月前の妙見堂付近探索
京都西山(嵐山妙見堂・烏ヶ岳・山上ヶ峰周辺の破線ルート探索)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4536116.html
午後2時過ぎといえば、嵐山の中華料理屋で注文した皿うどんを待っ
ていた頃。突然の豪雨にテレビの音声もかき消され、店主が大急ぎ
で玄関先のマットを中に取り込んでいた。
その頃、保津峡で、根こそぎの倒木がトロッコ列車の線路を塞いで
しまったという。列車は翌日まで運休。そのニュースを帰宅後に知っ
た。大雨警報も出ていたらしい。
昼前には、妙見堂奥の院から対岸のトロッコ線路を見下ろしていた。
生い茂った木の枝の隙間から、列車の赤や黄がチラチラと見えた。
「結局降らなかったねぇ」と言いながら下山したのが2時前。
午前中は、瀬音を耳にしながら急斜面を這うように移動していた。
雨上がりのせいかもともとそうなのか、岩を掴もうとすればその土
台があっさりと崩れ、転がり落ちる岩が足にぶつかることも。
こんなときは、細くとも木の根が一番信頼できる。落ちている木の
枝なのか木の根なのかを探りながら、崩れる斜面に足を預ける代わ
りに手で歩を進めたとさえいえる。
途中「キーッ、キーッ」と甲高い声が聞こえてきた。野生のお猿だ
ろう。いかにも危険を知らせるようなテンションだが、そんな声で
さえ見まもりと励ましに感じられた。
もともと、きょうの予定は小倉山へ、昨年とは違うルートで登ると
聞いていた。午前中に降るかもしれないが午後には晴れそうな雨雲
レーダーに、軽微なビニール合羽と折りたたみ傘も装備した。
それが、嵐山駅に到着してみると、小倉山の向こうに聳えているは
ずの愛宕山が、まるで「白い虚無」に飲み尽くされたように跡形も
なく消えていたのだ。果たして「虚無」は小倉山をも飲み込むのか。
というわけで予定は急遽変更され、渡月橋は渡らず桂川右岸を上流
に向けて歩き始めたのだった。自分自身が「黒い虚無」に飲み込ま
れる可能性は微塵も予知せずに。
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