記録ID: 4518375
全員に公開
ハイキング
東北
【津軽の道を歩く09】百沢街道01（弘前→百沢）＋高岡街道（新法師→高照神社）
2022年07月24日(日) [日帰り]
青森県
faroe
体力度
1
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 06:20
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 213m
- 下り
- 74m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 6:21
距離 18.0km
登り 213m
下り 80m
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
Out:岩木山神社前バス停 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
弘前藩から見て西側に位置する地区は、現在からは想像できないほど重要な地域でした。 お城からすぐには岩木川という天然の要害があり、藩祖津軽為信の霊廟のある革秀寺、4代信政を祀る高照神社、そして西の護りのかなめともいえる岩木山神社という、精神的、信仰的に重要だったのです。 また、途中五代から南西に分かれる目屋街道は、薪炭や木材の産地、そして尾夫などの鉱山を抱える目屋地区と弘前を結ぶ道でした。 百沢街道は、狭義には弘前と百沢地区のさらに先、枯木平、松代地区を結ぶ道ですが、広義にはさらに先に延びて、一本杉地区から中村川沿いに北上し、鯵ヶ沢までと考えることができます。 今回は、広義の弘前〜百沢〜鯵ヶ沢と歩くことにします。 まず第1回目は、弘前から百沢、岩木山神社までです。 途中、新法師から高岡へと向かう高岡街道を歩き、高照神社へ向かっています。 高岡街道は百沢街道の枝街道と考えることができますが、別のものと扱っています。 雑感です ★弘前〜五代 おおむね県道3号線に沿います。 熊島の先で一部道が失われています。 賀田では一部不明瞭になっています。 ★五代〜新法師 県道3号線を避けて、旧道を歩く区間が長いです。 上宮地の先で砂利道があります。 ★新法師〜高岡（高照神社） 特に問題はありません。 一部旧道があります。 ★新法師〜百沢（岩木山神社） 特に問題はありません。 松並木付近は、車道ではなく、歩道を歩いたほうが安全です。 見事な松並木を楽しむことができます。 |
| その他周辺情報 | 自販機は適度にあります。 コンビニは、賀田のローソンが最後です。 賀田から先は商店のようなものもありません（飲食店はあります）。 公衆トイレは、弘前公園追手門付近や観光館にあります。 その後は、高照神社までありませんでした。 岩木山神社の駐車場横にもあります。 飲食店は多くはないですが、蕎麦屋や食堂、カフェなどがあります。 |
写真
市役所のわきを通り、例によって、東北電力の前を右折。
西に向かいます。
西に向かいます。
久渡寺道の時はここで左折しましたが、今回はまっすぐ。
新町坂を下ります。
新町坂を下ります。
県道3号線に出たら左折。
まっすぐ行くのは鯵ヶ沢から西海岸へ向かう西浜街道です。
こっちがいわゆる「大道筋」。
まっすぐ行くのは鯵ヶ沢から西海岸へ向かう西浜街道です。
こっちがいわゆる「大道筋」。
駒越（こまごし）駒越川（現岩木川）には橋がなく、駒越渡しという渡場がありました。
貞享元（1684）年頃から町屋として町割りされ、酒造や雑貨商が軒を連ねました。
1
7/24 8:21
駒越（こまごし）
駒越川（現岩木川）には橋がなく、駒越渡しという渡場がありました。
貞享元（1684）年頃から町屋として町割りされ、酒造や雑貨商が軒を連ねました。
駒越川（現岩木川）には橋がなく、駒越渡しという渡場がありました。
貞享元（1684）年頃から町屋として町割りされ、酒造や雑貨商が軒を連ねました。
気温、降水量、風向風速、湿度、積雪
みんな観測するので結構大規模。
みんな観測するので結構大規模。
岩木橋を渡った先に、旧道が残っています。
右手に小山内冷菓店。津軽おなじみのアイスです。
ここから旧岩木町になります。
右手に小山内冷菓店。津軽おなじみのアイスです。
ここから旧岩木町になります。
もう一度寄り道して津軽山革秀寺
弘前藩開祖津軽為信の霊所でもあります。
弘前藩開祖津軽為信の霊所でもあります。
湯殿山 月山 羽黒山の出羽三山と
岩鬼山 岩木山 鳥海山
岩鬼山 岩木山 鳥海山が、今の岩木山です。
岩鬼山 岩木山 鳥海山
岩鬼山 岩木山 鳥海山が、今の岩木山です。
旧岩木高校
旧岩木町唯一の普通科高校でしたが、2017年3月に閉校。
現在は、弘前第一養護学校高等部となっています。
旧岩木町唯一の普通科高校でしたが、2017年3月に閉校。
現在は、弘前第一養護学校高等部となっています。
熊島三代信義の正保2（1645）年の高辻帳に初めて記載。
鎌倉時代の板碑があり、中国の古銭も出土していることから古くから村があったと推測される。
岩木川の中洲であったが熊野宮を招致し、地名としました。
7/24 9:17
熊島
三代信義の正保2（1645）年の高辻帳に初めて記載。
鎌倉時代の板碑があり、中国の古銭も出土していることから古くから村があったと推測される。
岩木川の中洲であったが熊野宮を招致し、地名としました。
三代信義の正保2（1645）年の高辻帳に初めて記載。
鎌倉時代の板碑があり、中国の古銭も出土していることから古くから村があったと推測される。
岩木川の中洲であったが熊野宮を招致し、地名としました。
旧道は右手に入りますが、200メートルほど先で田んぼに消えます。
往復しました。
往復しました。
ねぷたづくりも終盤です。
「大浦為信ねぷた會」という団体です。
毎回津軽為信がテーマなのかな？
「大浦為信ねぷた會」という団体です。
毎回津軽為信がテーマなのかな？
伐採されるリンゴの木を燃やして作った釉薬を利用した独特の色合いが特色。
鳴海要のポストカードと、ササヤスユキさんのポストカードを買い求めました。
賀田（よした）
旧岩木町の中心部でした
賀田の由来は、良田であったから
旧岩木町の中心部でした
賀田の由来は、良田であったから
旧大浦町役場跡1）宮地村、五代村、新岡村、葛原村、新法師村、百沢村、常盤野村、松代村が合併して岩木村
2）1）に 大浦村、駒越村が合併して新・岩木村
3）町制を施行して岩木町
4）弘前市、相馬村と合併し、新・弘前市 です。
7/24 10:20
旧大浦町役場跡
1）宮地村、五代村、新岡村、葛原村、新法師村、百沢村、常盤野村、松代村が合併して岩木村
2）1）に 大浦村、駒越村が合併して新・岩木村
3）町制を施行して岩木町
4）弘前市、相馬村と合併し、新・弘前市 です。
1）宮地村、五代村、新岡村、葛原村、新法師村、百沢村、常盤野村、松代村が合併して岩木村
2）1）に 大浦村、駒越村が合併して新・岩木村
3）町制を施行して岩木町
4）弘前市、相馬村と合併し、新・弘前市 です。
大浦城跡文亀2（1502）年に種里城主南部光信により築かれたとされます。
大浦為信（津軽為信）の津軽統一の拠点になりました。
文禄3（1594）年に堀越城に移るまで大浦氏の拠点でした。
1
7/24 10:29
大浦城跡
文亀2（1502）年に種里城主南部光信により築かれたとされます。
大浦為信（津軽為信）の津軽統一の拠点になりました。
文禄3（1594）年に堀越城に移るまで大浦氏の拠点でした。
文亀2（1502）年に種里城主南部光信により築かれたとされます。
大浦為信（津軽為信）の津軽統一の拠点になりました。
文禄3（1594）年に堀越城に移るまで大浦氏の拠点でした。
大浦城大手門跡慶長15（1610）年に弘前城に移築。
北内門に。現在はグラウンド近くに『賀田御門跡』として標柱がある。
賀田橋とともに、津軽氏の大浦時代の名残をとどめる。
7/24 10:36
大浦城大手門跡
慶長15（1610）年に弘前城に移築。
北内門に。現在はグラウンド近くに『賀田御門跡』として標柱がある。
賀田橋とともに、津軽氏の大浦時代の名残をとどめる。
慶長15（1610）年に弘前城に移築。
北内門に。現在はグラウンド近くに『賀田御門跡』として標柱がある。
賀田橋とともに、津軽氏の大浦時代の名残をとどめる。
五代
当地に勧請した最勝院（現在は弘前市内）の本尊五大尊に由来。
かつては門前とも。
弘化2（1845）年の追分石がある。
当地に勧請した最勝院（現在は弘前市内）の本尊五大尊に由来。
かつては門前とも。
弘化2（1845）年の追分石がある。
五代の追分石弘化2（1845）年
百沢街道は右手。
目屋街道を左手に分岐します。
目屋街道は、弘前藩にとって重要な鉱山地区目屋に向かう道です。
本来はもう少し左手奥（目屋寄り）にありました。
7/24 10:48
五代の追分石
弘化2（1845）年
百沢街道は右手。
目屋街道を左手に分岐します。
目屋街道は、弘前藩にとって重要な鉱山地区目屋に向かう道です。
本来はもう少し左手奥（目屋寄り）にありました。
弘化2（1845）年
百沢街道は右手。
目屋街道を左手に分岐します。
目屋街道は、弘前藩にとって重要な鉱山地区目屋に向かう道です。
本来はもう少し左手奥（目屋寄り）にありました。
右 葛原 三丁
御大典記念
左 百沢 一里
昭和三年なので、昭和天皇即位記念
御大典記念
左 百沢 一里
昭和三年なので、昭和天皇即位記念
羽黒神社
岩木山神社という絶対的なものがありながら、羽黒山信仰が根付いていることに、出羽三山信仰の強さを想像します。
岩木山神社という絶対的なものがありながら、羽黒山信仰が根付いていることに、出羽三山信仰の強さを想像します。
新法師治承年間（1177-1180）、恵心僧都作の阿弥陀如来像の庵を新坊寺と呼んだことに由来する。
百沢街道から、高照神社に向かう高岡街道が分岐する。
右に曲がって高岡街道にむかいます。
7/24 11:51
新法師
治承年間（1177-1180）、恵心僧都作の阿弥陀如来像の庵を新坊寺と呼んだことに由来する。
百沢街道から、高照神社に向かう高岡街道が分岐する。
右に曲がって高岡街道にむかいます。
治承年間（1177-1180）、恵心僧都作の阿弥陀如来像の庵を新坊寺と呼んだことに由来する。
百沢街道から、高照神社に向かう高岡街道が分岐する。
右に曲がって高岡街道にむかいます。
九丁三十間
1丁が109m、1間は0.3mですので、おおよそ990m、つまり1�劼任后�
1丁が109m、1間は0.3mですので、おおよそ990m、つまり1�劼任后�
旧道から出てくると、高岡、高照神社（一番奥）を建立した際にその整備維持のために作られた村。
その際に、弘前の旧名高岡を村名にしました。
今も高照神社を護ります。
この道が高岡街道。
7/24 12:05
旧道から出てくると、高岡、
高照神社（一番奥）を建立した際にその整備維持のために作られた村。
その際に、弘前の旧名高岡を村名にしました。
今も高照神社を護ります。
この道が高岡街道。
高照神社（一番奥）を建立した際にその整備維持のために作られた村。
その際に、弘前の旧名高岡を村名にしました。
今も高照神社を護ります。
この道が高岡街道。
高照神社は弘前藩四代信政を祀ります。
吉川神道に基く貴重な建物です。
重要文化財
吉川神道に基く貴重な建物です。
重要文化財
高照神社門前の古民家カフェ「山の子」でベジキーマカレーをいただきました。美味しかった。
セットのドリンクは、もちろんりんごジュース！
3
7/24 12:34
高照神社門前の古民家カフェ「山の子」でベジキーマカレーをいただきました。
美味しかった。
セットのドリンクは、もちろんりんごジュース！
美味しかった。
セットのドリンクは、もちろんりんごジュース！
巖木山神社が、最初は山頂にあったのですが、巖木山権現が南に百の沢を越えたところに移ってきたため、この地を「百沢」と称しました。岩木山神社、百沢寺の門前町です。
今も、岩木山神社やスキー場に多くの人がやってきます。
7/24 13:29
巖木山神社が、最初は山頂にあったのですが、巖木山権現が南に百の沢を越えたところに移ってきたため、この地を「百沢」と称しました。
岩木山神社、百沢寺の門前町です。
今も、岩木山神社やスキー場に多くの人がやってきます。
岩木山神社、百沢寺の門前町です。
今も、岩木山神社やスキー場に多くの人がやってきます。
昭和50（1975）年8月6日に岩木山山頂付近で発生した小崩壊が土石流となり沢を下った。死者22名、重症者23名、全壊22棟、半壊23棟など。
7/24 13:32
昭和50（1975）年8月6日に岩木山山頂付近で発生した小崩壊が土石流となり沢を下った。死者22名、重症者23名、全壊22棟、半壊23棟など。
岩木山神社に到着しました。
なお、山の名前は「いわきさん」ですが、神社の名前は「いわきやまじんじゃ」です。
なお、山の名前は「いわきさん」ですが、神社の名前は「いわきやまじんじゃ」です。
神社横に、奥宮登拝口があります。
奥宮は山頂にありますので、標高差1000mほど、4時間くらいかかります。
奥宮は山頂にありますので、標高差1000mほど、4時間くらいかかります。
感想
暑かったのですが、日差しが少なかったので、比較的楽でした。
ワガママを言えば、岩木山を写真に入れるときは晴れてほしかった・・・
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：393人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する