記録ID: 441373
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雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍
蝶ヶ岳日帰り(滑落に遭遇)
2014年05月04日(日) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 1,397m
- 下り
- 0m
コースタイム
4:00三俣登山口駐車場−4:30つり橋ー4:40力水ー4:50ゴジラの木ー5:50まめうち平
ー6:35一番大きな開けたトラバースー6:50滑落遭遇ー7:50森林限界付近
ー8:20蝶ヶ岳頂上到着ー9:30頂上出発ー11:45つり橋ー12:00駐車場到着
ー6:35一番大きな開けたトラバースー6:50滑落遭遇ー7:50森林限界付近
ー8:20蝶ヶ岳頂上到着ー9:30頂上出発ー11:45つり橋ー12:00駐車場到着
天候 | 午前の早い時間は、微風快晴。9時過ぎから雲が出てき始めて風も少しづつ強くなっていった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山者の方に聞くと、私がこの日初めの登る人との事。 4時に出発したので、森林限界に出るまでは日陰のため雪は硬かったです。しかし、前日最後の下山者と思われる人が昨日の柔らかいステップを見事にシリセードで崩してくれており、かちかちの滑り台と化したトレースを上る部分も多かったです。結構慎重に行かないと危険でした。 滑落現場に遭遇!!!! 実際に危ないと感じていたころ、三人目の下山者の方が私の真上10mくらいのところから足場を滑らせて滑落!!!!その人の滑り落ちる勢いが強いため、私は滑落してくる方向に立っていたのですが、止めることができないと判断し横へ逃げました。その人は転げたり立ち木に腕をぶつけながら私の下10~20mのところで幸運にも停止しました。斜度が45度以上ありそうな森の中の直登部分でしたので、滑落スピードが少しずつ増していったのが見え、正直停止できないのではないかと感じたほどでした。 その人が途中で落としたストックを拾いながら降りていって「大丈夫ですか?」と尋ねると、「大丈夫です。びっくりしました。」との事。骨折や脱臼も尋ねたところ、無事と教えてくれました。 私が想像する滑落の原因ですが、 1.前日の下山者が斜度が強くトレースが一本しかない場所にもかかわらず、シリセードをしてステップを消してしまっていた。前日の遅い時間はまだ雪が腐っていたが、夜の間に凍結して凍った滑り台になってしまっていた。 2.滑落した人は、危険を感じていたがピッケルを使用せずにストックを使っていた。そのため、ピッケルでの滑落停止技術が使用できずに滑落速度が増していった。 しかし、滑落した人はなんとか滑落中もなんとか態勢を直そうとしたり、立ち木に掴まろうとした結果、無事に停止することができたようでした。 森林限界を超えると斜度も強く高度感と怖さが出やすいので、慎重に登りました。日が当たるので雪は適度な柔らかさで良かったです。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
写真では解りにくいですが、前日の下山者に主要なステップを尻セードで崩されていました。朝は雪がけっこう固いので、雪の滑り台のようで登りにくかったです。尻セードは主要なトレースを避けてやってもらいたいものです。
感想
人が滑落するのを始めて目の当りにしました。滑落した人は、2,30m林の中の急斜面を転げながら滑り落ちていかれました。滑落された方がたいしたこと無さそうで本当に良かったです。あれで頭や身体を木にぶつけていたりしたら本当に重症かそれ以上の結末だったと思います。
原因は、前日の下山者の尻セードによるステップ崩しが大きいと感じました。昼過ぎは雪も腐って尻セードにはもってこいかもしれませんが、翌朝の行動者は固い雪の滑り台を歩くことになります。私も尻セードは好きですが、やはりメインのトレースから離れたところでやってもらわないと非常に危険を招くと感じました。
滑落された方はピッケルを使っていなかったのも、滑落の停止が遅れた原因でしょう。雪山では比較的上りやすいと本に記載されていますが、やはりそこは雪山です。いざバランスを崩してもすぐに対処できるようにピッケルは手に持っておくべきだったのではないでしょうか?
私も山の経験はそんなに深い方ではありません。自分に置き換えていろいろと考え直さなければと深く感じました。
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滑落者に巻き添えを食わなくてよかったですね。私も5月3日〜4日息子とテント泊で一の沢から常念岳に登りました。常念乗越への急斜面をはじめ、早朝の常念乗越から山頂までの斜面でピッケルを使用せず、ストックのみで登っている輩の多さに腹立たしい思いでした。もし上部から滑落してきた場合、巻き添えは必至で、これ見よがしに「ストックの人間は滑落したら停止できないから巻き添え食わないように注意して登れ」と息子に声かけながら変な緊張感をもって登りました。ピッケルをザックにつけたままストックで登る人間も多く、おそらく滑落停止訓練の経験もなく、ピッケルはお飾りなのでしょう。GWの北アルプスの遭難事故が報じられていますが、全く氷山の一角で何十倍もの予備軍がいることを今回改めて実感しました。GWの北アルプスは一般ルートであっても、ガイドレベルのリーダー不在の場合、積雪期の八ガ岳や谷川岳などの雪山経験を経てから入山することが、百名山などの無雪期山行とは一線を画した安全山行への真っ当な道ではないかと思われます。
higako7518さん
はじめまして。higako7518さんの意見にもあるように、ピッケルをザックにくくりつけたままでストックのみで上る人が非常に多いと感じました。結構、斜度があって滑りやすそうな場所であっても使っていないので、「指導所を通過するときに必要なもの」と間違えていないかなと不安を覚えます。おっしゃるとおり、安全な山で滑落停止訓練をちゃんと行ってから少しづつ登る山のレベルを上げていかないと、自分の体力、技術、判断力よりも山で求められるレベルとのバランスが取れなくなってしまいますよね。山で求められるものに対してしっかり準備ができていないと、自分の身体や命を無駄に危険に曝してしまって、最悪なケースを招きかねないと感じました。
遅ればせながら初めまして。息子は昨年まで大学野球部投手で大学院に進学し少し時間ができてまた山に行きたいということで、残雪期の北アルプスで技術的に容易で槍穂高の展望が素晴らしい常念岳へ連れて行くことにしました。私は50代後半のロートルですが、学生時代から沢登りや雪山などのバリエーションを中心に山行を続けています。20代から30代は滝登りのトップも随分やりましたが、必ずプロテクションをとりながらの登攀で、安全に困難に挑戦できていたと思います。40代から現在までは山岳スキーを中心に、アルプスオートルートや槍ヶ岳、白馬岳、剣岳周辺の谷や沢など自己責任の領域でアルピニズム的スキー滑降を楽しんでいます。12月後半から4月まで月二回程度の山スキー登山を続け、このGW以降の残雪期は積雪期の山行経験が花開くときです。40年来の残雪期の素晴らしさを思うにつけ、この時期山に入る人たちに、頭も体も無雪期登山とは異なる対象をしっかり見極め十分な準備をお願いできたらと思う次第です。
higako7518さん
うらやましい限りの経験をお持ちですね。相当な情熱を持っているのが経歴から伝わります。私のほうは、山岳部時代以降諸事情で中断していた山行を昨年ようやく復帰したばかりです。
学生時代にとった杵柄で雪山の経験はあるものの、ブランクが長いので少しづつ山でのカンを取り戻していこうと思います。
montebiancoさん
良かったです、無事で
私も学生時代に一歩間違えると遭難しそうになりました。沢登に行った際に、滝を直登していたら両足を滑らせて仰向けに落ちそうになりました。幸いその時は、伸ばした左手がホールドをつかめましたが、左肩を亜脱臼。落ちずにすみましたが、肩がルーズになってしまいました。
今回のことで、やっぱり気をつけなきゃいけないと再認識させてもらいました。
そろそろこの記事削除してもらえません?あなたが滑落して言うならわかります。こんな経験したのでみなさん気を付けましょうなら何も言いません。
口頭で誰かに話す分には構いませんが、不特定多数の人の目に留まる事を考えたら本人の承諾も得ずに投稿するのは、おかしいのではないかと?自分の老婆心を満足させているだけではありませんか?これに反応する輩もデリカシーが無いと言わざるを得ません。「コレが無いと登ってはいけません。」とかはありません。個人の判断にゆだねるべきです。そうでなければ登るのを許可制にすべきです。許可した人(しなかった人)が言う分には一向に構いませんが。
これは一方的な意見です。ここで議論するつもりはありませんので。
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