秩父御岳山(三峰口駅から贄川宿〜頂上〜強石に左周回)


- GPS
- 07:28
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,072m
- 下り
- 1,070m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:24
天候 | 薄い雲がかりの晴と五月の清風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1) 贄川宿の登山道入口すぐに墓地が急斜面に散在。墓地への脇道があってどれが登山道か案内が見つかりませんでした。墓地の袋小路もあり、右往左往。何となく上を目指します。「即道の墓」(奇形な墓石)を抜けると登山道らしくなりました。墓の道は気持ちがいいものではありません。 2) 頂上から強石に向かう下山道、急登の岩場、ちょっと危険でした。 3) 杉の峠から200メートルくらい下りたところ、右側に赤いテープが張ってあり、それに目をとられ直進。急登な下りになり足元が滑って木につかまりながら数十メートル下ったところで、ヤマレコのコースアウトコール。ずるずるとすべる急斜面は、両手を使い何とか這い上がりました。赤いテープのところ、その反対側に左に折れる道がありました。地図には人の踏み跡が少しあるので、ここまで下りてほうほうの体で這い戻った人が何人かいたようです。「この先危険」とかなんとか、表示が必要なポイントです。なお、ここから強石までの道には倒木がたくさんあって、荒れていました。 |
その他周辺情報 | トイレ事情です。三峰口駅にはトイレがありますが、男子用の大2つは和式でした。贄川宿の登山道入口にもトイレがあり、男子用には一つ、最新のウォシュレットがありました(ありがたや、ありがたや)。 |
写真
何となくモヤッとしてた気分です。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
●秩父御岳山への関心
秩父御岳山は、2022年1月初旬に登頂を試みました。が、三峰口駅駐車場に着いて準備をする段階で、凍てつく寒さに耐えきれず、中止をして日和田山に変更した経緯があり、今回は、そのリベンジです。
本当は、木曽の御岳山に行きたいのですが、仁義というか、秩父の御岳山を先に拝することが必要な気がしてしました。御岳山への興味が募ったのは、昨年両神山に登ったことにあります。山道の途中にあった「八海山」ポイントの大頭羅神王の石像に由来します(詳細は、両神山のルポに書きました)。
今回のルートは、三峰口駅駐車場を起点に、近くの贄川宿から左回りして、頂上から強石バス停、それから駅に歩いて戻るルートとしました。
●贄川宿の登山道入口は山の墓地
贄川宿からの登山道の入口には、集落の墓が急斜面に散在していて墓の中の道を進みますが、どれが登山道だか案内がなく分からず、私は右往左往しました。墓の道を歩いていくと、袋小路になってしまったりして、墓で道迷いはシャレになりません。気分が下がります。
●即道の墓はパーワスポット?
「即道」? 1600年代後半から1700年代の江戸時代に、恥ずかしながら知りませんでした。調べたらおもしろい。即道は驚くべき逸話を残しています。
・秩父から江戸へ半日ほどで往復
・お湯を沸かす間に薬師堂から武甲山に登って帰ってくる
・自身の爪で暗号石(爪彫石)を造る
・2メートルの薬師如来像を一夜で彫る
これだけ見ると、これは人間業ではできない子とてす。いわゆる超人、超能力者に属す仕業です。覚者や宇宙アバターが存在すると言われていますが、この逸話がほんとうだとしたら、「即道」存在はその類ではないでしょうか。江戸時代というと、平田篤胤が著した『仙境異聞』があり、そこでは空飛ぶ円盤のような乗り物で瞬時に移動した寅吉少年の体験が書かれています。そこに出てくるのは、いわゆる天狗です。「即道」逸話はそれに繋がる話のように思います。
登山道にあったのは、その「即道」の墓でした。いくつかふつうの墓石とは形が違う石が立っています。墓ですが、墓のイメージはありません。ひょっとしたら、かなりのパワースポットかもしれません。
参考になるブログをご紹介します。
https://navi.city.chichibu.lg.jp/blog/2017/12/2289/
●第一高岩と第二高岩
贄川宿からの登山道には、標高400メートルあたりの鉄塔の近くに第一高岩(標識がありました)、少し登った標高500メートルあたりに第二高岩があり、絶景の見晴らしなので是非寄るべきポイントです。しかし、本ルートから10メートル以上ずれているので、見過ごしてしまうかもしれません。とくに第二高岩は、標識がなかったです。
●遠土の上
このようなポイントがヤマレコの国土地理院地図で出てきたが、奇妙な表記なので、「いったいなんだろう?」と思っていたが、ヤマレコのウェブサイトで、その名前の由来が分かり、すっきりしました。
引用します。
「4等三角点。縦走路から外れた小尾根上にあるが、簡単にアクセスできる。ピークではなく尾根の肩状の地点。展望なく樹林中。三角点の点名は『とおどのうえ』であり『えんどのかみ』ではない。H14.7.23設置と比較的歴史は浅い。変わった名前の由来は、この場所の住所が『大字白久字遠土の上』という字名による。」
●山頂の社は普寛神社奥宮
ヤマレコから引用(ウィキペディアから引用)するとこうです。
「奥秩父山塊の山で、標高1,080.4m。木曽御嶽山の王滝口を開いた普寛上人が開山した。普寛上人は、国道140号沿いの道の駅大滝温泉(大滝温泉遊湯館)のすぐ近く、落合が生誕の地である。落合登山口の近くにある普寛神社(御嶽普寛神社)には普寛上人が祀られており、頂上には普寛神社奥宮の小さな祠がある」
ここから、山頂の社は「普寛神社奥宮」であることが分かりました。木曽の御岳山へのルートを開いた普寛上人は、この山の麓、落合の出身だったのですね。つまりそこから、秩父御嶽山は木曽の御嶽山と濃厚な霊的一体性があるのでしょう。山頂の社には、「御嶽山開闢 普寛霊神祈祷璽」と書かれた御札が括りつけられていました。
●道迷いと滑落の場所と反省
今回、下山で、杉ノ峠から強石方向へ300m近く下山したポイントで私の目線の右側に、赤いテープが見え、ついそのテープを見つめたまま、左方向に下山道が曲がってあったものに全く気づかず、そのまま前方に進みました。10mほど先には、酷い急斜面でした。足を入れるとズルズルと滑り、ストックが役に立ちません。近くの木に慎重につかまりながら、徐々に下りました。途中に、赤いリボンの切れ端が落ちていたので、下山道で間違いはないだろうと思いましたが、こんなアブナイ下山道があるなんて、「これはおかしい?」とかなり下りてしまってから気づいたところでヤマレコからコースアウトの警告。
スマホで地図を確認すると、何と水平距離で100m以上ずれてます。しかも、ものすごい急斜面を下りてしまったので、戻るには、これを登らなければなりません。が、普通には登れませんので、両掌で斜面を這いながら、動物のように四つ足で登りました。四つ足を使うと、かなりすんなり登れました。しかし、両掌は泥だらけ。
やっとの思いで、ヤマレコの警告が消えたところに着きました。スマホ地図を調べます。左に下山道があるようです。どうそこに下りるのか道がわからないので、とりあえずまた、崖のような急斜面にそろりと慎重に下りました。
が、次の瞬間、両足がズルリと滑り、尻餅を着いたままリュックを引きずって2メートルほど滑落。しかしそこには、下山道は見あたらず、スマホ地図でも違っていたので、這い上がって戻りました。が、この急斜面を這い登るには、両手で岩や木の根を掴み、ロッククライム状態で、冷や汗をかきました。
無事戻って引き返してみると、さきほど目を奪われた、赤いテープが張ってある反対側に、ふつうの下山道があたました。つまりこのテープは、登ってきた人が右に曲がるためのテープだったのです。
このポイントには、私のように前に進まないように、赤いテープではなく、ちゃんとした標識が必要だと感じました。後で地図を調べると、私のように急斜面を下りて迷った人の踏み跡がありました。
ふと考えると、私は今回と全く同じような失敗を、確か2度やらかしています。はっきりと覚えているのは、大小山での下山で、今回のケースと同じです。登りも下りも、人が歩けそうもない道になったら、すぐにスマホ地図で位置とルートを確認するべきです。今回のケートは、ものすごい急斜面なので、そこを数十メートル以上下りてしまうと、そこを登り返して戻るのは、辛いものがありました。
●車中泊初体験
これまでは早朝、自宅(さいたま市)を車で出発してきましたが、今回のケースでは、朝4〜5時に出発しなければなりません。ほとんど寝る時間はなく、せいぜい2、3時間なので、徹夜状態で登山してきたこともたくさんありました。
今回は、私の車(ウィッシュ)の後部座席を畳み平にして、寝袋で寝て車中泊をしてみました。三峰口駅手前に「道の駅あらかわ」があり、トイレがありますので、そこに深夜到着し、車中泊をしました。寝袋は問題ありませんでしたが、やはりクッションがなかったので、背中やお尻が痛くてよく眠れませんでした。
しかし、この車があれば、車中伯ができます。快眠するためには、マットレスをもっていけばよいですね。
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