女人禁制が今も続く修験道の聖地「大峰山・山上ヶ岳」

2021年09月24日(金) [日帰り]

• GPS: 03:49
• 距離: 11.1km
• 登り: 853m
• 下り: 850m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:23
• 休憩: 0:23
• 合計: 3:46

距離 11.1km 登り 853m 下り 859m

5:43 五番関トンネル
5:53 5:55 五番関
6:12 鍋冠行者堂
6:27 今宿跡
6:55 洞辻茶屋
7:03 陀羅尼助茶屋
7:07 松清店
7:17 7:23 鐘掛岩
7:30 7:33 西の覗岩
7:44 7:55 山上ヶ岳
8:06 西の覗岩
8:13 鐘掛岩
8:20 松清店
8:28 洞辻茶屋
8:55 今宿跡
9:06 鍋冠行者堂
9:20 9:21 五番関
9:29 五番関トンネル

天候

晴れ

アクセス

●五番関トンネル入口の車道路肩部に駐車
・駐車場は無いが、トンネル入口前の車道が広くなっており、路肩部に10台ほど駐車可能。
・登山口に東屋あり、トイレ無し

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：4（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：2.5（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：3（難5・4・3・2・1易）鎖場、ヘツリ等の頻度や時間等
★登山道の眺望：4（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：4（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の人数：3人】


◆登山道の状況
・山上ヶ岳は現在も女人禁制で、五番関に「女人結界門」があり、ここから先に女性は入れない。今の世で俄かには信じ難い話だが、約1300年前から「無数の先人達が、数多の時をかけて宗教的伝統として作り上げてきた」、「信徒や地元の人々と共に信仰を守り伝えてきた女性達によっても伝承されてきた」とのこと。確かに、入山すると宿坊等を含め、女性の姿は見かけなかったので女性は要注意。
・五番関から山頂までの区間は、大半は歩きやすい尾根歩きや木製階段が整備されているが、一部に急斜面のトラバースや岩場の鎖場等がある。特に技術難度は高くないが、慎重に通過したい。
・本当の最高峰になる湧出岳（湧出岩）は、一般には進入できないが、樹林帯に覆われ眺望はほぼ無いので、少し西側に行った笹原に山頂標識があった。
・眺望は山頂（笹原）の南側をはじめ、西ノ覗岩や鐘掛岩も良いので、立ち寄ることをお進めしたい。

写真

9/24 5:40

【紀伊山地遠征2日目】
五番関トンネル入口前の道路路肩部に駐車。

9/24 5:41

では、出発しよう！！

9/24 5:45

五番関まで標高差100m強の急登を登っていく。

9/24 5:53

五番関の女人結界門。

9/24 5:53

えっ、マジ〜！
今の世で、未だに女人禁制の山があるのか〜‼

9/24 5:58

五番関から尾根に沿って進んでいくが、ロープが張られた急斜面トラバース区間があるので注意しよう。

9/24 6:09

基本は歩きやすい尾根歩き♫

9/24 6:11

鍋カツギ行者を通過。

9/24 6:19

ブナ林に朝日が差し込み幻想的だね〜

9/24 6:21

わお〜、いい感じ♫♫

9/24 6:30

小さなアップダウンはあるが、気持ちの良い尾根歩き。

9/24 6:33

でも、岩場の鎖場もあるので油断せずに進もう。

9/24 6:36

お〜、山頂部が木々の隙間から見えた。

9/24 6:53

五番関から1時間ほど歩き洞辻茶屋に到着。
ここから清浄大橋から登ってくる一般ルートと合流。

9/24 7:01

山頂に近づくと、徐々に聖地感が出てきた。

9/24 7:02

阿羅尼助茶屋を通過。

9/24 7:04

山頂までの登り返しとなるが、ルートは2つあるようだ。
左折し古来よりの行者道へ進む。

9/24 7:07

急登を登っていくので、木製階段が整備されていたり、

9/24 7:11

油こぼしには鎖場がある。

9/24 7:15

鎖場を登りきると、鐘掛岩の下部に到着。
ここも眺望が見渡せるが、

9/24 7:20

巻きながら登っていくと、鐘掛岩の天辺に登ることもできる。

9/24 7:19

鐘掛岩から北東方向の眺望。

9/24 7:19

鐘掛岩の眼下には、歩いてきた稜線に雲が流れこんでいるのが分かる。

9/24 7:24

更に山頂に向けて進んでいく。

9/24 7:27

お〜、山頂直下の宿坊が見えてきた。

9/24 7:29

西ノ覗岩にも立ち寄ってみる。

9/24 7:30

西ノ覗岩からは断崖の岩壁や

9/24 7:31

西側の眺望が見渡せる。

9/24 7:34

宿坊エリアに入る。

9/24 7:35

宿坊エリアは、分岐が多いため地図を見て確認。

9/24 7:37

お〜、こんな標高1700mの山の上に！
異様な雰囲気だ。

9/24 7:40

大峰山寺本堂へ参道を登る。

9/24 7:43

大峰山寺本堂に到着。
車道もないのに、どうやって建てたのだろうか。

9/24 7:47

最高標高地点は涌出岩になるが、聖域のようで入ることはできない。

9/24 7:45

その横にあった三角点にタッチ！

9/24 7:44

最高標高地点は樹林帯に覆われているが、少し下がった眺望の良いところに山頂標識がある。

9/24 7:49

笹原で良い所だね〜

9/24 7:51

南西方向には稲村ヶ岳。

9/24 7:49

更に南側には八経ヶ岳や昨日登った釈迦ヶ岳方面も見える。

9/24 7:52

山頂の笹原で休憩。

9/24 8:11

では、下山しよう！

9/24 8:12

復路は油こぼしの鎖場ではなく、階段の多いルートへ。

9/24 9:27

あっという間に下山。
お疲れさまでした！

撮影機器：

Canon PowerShot G5 X Mark II Canon

感想

Joker

今年の夏は色々と忙しく、ようやく、遅い夏休みがとれました。
久しぶりに遠出し、未踏だった奈良県周辺の日本三百名山を6座登ってみることにしました。

2日目の1座目は三百名山の山上ヶ岳に登ります。
山上ヶ岳は、男女平等やコンプライアンス等が話題になる現在において、俄かに信じられませんが、未だに女人禁制が続いている修験道の聖地です。
山頂にアクセスする各登山道には、女人結界門があり、この先に進めないようになっていて、独特な雰囲気を醸し出していました。

法螺貝の音色が朝の山中に鳴り響き、別世界に迷い込んだ感じです。
一度は宿坊に泊まって、行者体験するのもいいかもしれませんね！

<初日の竜門岳に戻る>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3562508.html
<初日の釈迦ヶ岳に戻る>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3562553.html
<本日2座目の三峰山に続く>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3562634.html
<本日2座目の高見山に続く>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3562658.html
<3日目の倶留尊山に続く>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3562679.html