【ヒマラヤ】ランタン・リルンを愛でるトレッキング
ikomochi
- GPS
- 176:00
- 距離
- 66.2km
- 登り
- 7,419m
- 下り
- 7,400m
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1月11日：7:35ホテルを4WD車で出発。途中で昼食休憩あり。13:45登山口のシャブルベシ(Syaphru Besi)到着、ロッジに投宿。標高は1,460m。夕食まで温泉など周辺を散策。
1月12日：7:45ロッジ出発。Domen(1,672m)9:36、Bamboo(1,970m)11:40(昼食)、Lama Hotel(2,420m)15:12着、ロッジに投宿。
1月13日：7:53ロッジ出発。Riverside(2,769m)、Thangsyap(2,769m)12:20(昼食)、Langtang(3,500m)15:14着、ロッジに投宿。
1月14日：7:37ロッジ出発。Kyanjin Gumpa(3,800m)10:42着、ロッジに投宿。昼食後、周辺散策。標高4,550mのKyanjin Riを目指すも4,400m付近の展望所まで。ヤクのチーズ工場見学等。
1月15日：8:00ロッジ出発し、標高4,984mのTsergo Riに向かうも天候悪化および時間不足のため4,850m付近までで撤退、17:48ロッジ帰着。
1月16日：8:17ロッジ出発。Lang Tang10:50、Thangsyap(昼食)、Riverside15:13、Rimcheの先にあるロッジ着16:30
1月17日：8:20ロッジ出発、Bamboo10:08、Domen11:51(軽食)、Syaphru Besi13:50到着、最初のホテル泊。温泉他の周辺散策
1月18日：7:23ホテルを4WD車で出発。10:12昼食休憩、13:05カトマンズ到着。夕食後、20:15分発空路にてデリーへ戻る
| 過去天気図（気象庁） | 2015年01月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
飛行機
|
写真
1日目(1/11)：今日は移動日。登山口の村までは、はじめは路線バスで行くと言われてたからバス停を見学してみました。ザックは屋根に載せるけどスペースに限りがあるからちゃんと載せられるか心配、、、
シュラフは持参です。前回、アンナプルナ地区トレッキングの際、夏用シュラフで寒い思いをしたので、一時帰国時に冬用シュラフを購入して持ってきた。暖かさが全然違う
ランチは軽くフライドポテトで。味は最高だったけど注文して出てくるまでに55分！おかげで行きかうハイカーとゆっくりお話ができました
実はこの3ヶ月後の2015年4月、ランタン地方を大地震が襲い、地滑り・雪崩によりランタン村は壊滅して多数の犠牲者が出ました。写真(旅行社HPから借用)は1年後のもので、白い部分が地震の被害を受けたところ。今では村も再建され、トレッキングツアーも再開しています
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女性ミュージシャンと話しててインドから来たと言ったら、インドのSUFI音楽は素晴らしいから是非聴きなさいと。後日5枚組CDを買いましたが、確かに良かったです
キャンジンゴンパから一緒だったスペイン人のEricも同じ宿。自由人で世界中を歩き回っている。何で食っているか不思議な人です
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感想
【プロローグ】
2014年夏からインドに長期出張になったので、これ幸いと夢だったヒマラヤトレッキングに行くことにしました。まず10月に山大好きな韓国人同僚と二人でアンナプルナを望む5日間のトレッキングを楽しみました。次はエベレスト方面に行きたかったのですが、1月という季節柄、ローカルの航空便の欠航や大幅遅延が頻発するというので、カトマンズから登山口まで陸路で行けるランタン地区にしました。韓国人同僚は仕事が忙しく長い休暇が取れないので、暇な自分が一人で行くことに（＾＾； 現地ツアー会社はアンナプルナでもお願いしたヒマラヤン・アクティビティーズ社。
http://www.himalayanactivities.com/
ランタン谷は「世界で一番美しい谷の一つ」と呼ばれており、最高峰のランタン・リルン(7,234m)は8,000mには満たないものの、その雪解け水が流れるランタン川沿いの渓谷美が売り物です。ちなみに日本人で最初にランタン谷を訪れたのはあの深田久弥。1958年に深田久弥を隊長とする遠征隊で入山したらしいです。
【トレッキング】
【1月10日】デリーから空路カトマンズに入り、前泊。ホテルにツアー会社の担当者とガイドが来て支払いや打ち合わせ。ガイドはかなり若いけど大丈夫かな？
【1日目(1/11)】
・カトマンズから160km離れた登山口のシャブルベシへの移動日。初めは路線バスで移動ということだったが、当日になって4WD車に相乗りして行くことに
・7:35ホテル前を出発。一列に3人座るのでかなり窮屈。しかも路面が悪いので悪名高い「ネパールダンス」の洗礼を受け続ける
・途中、トイレ休憩、昼食休憩をして13:45シャブルベシに到着。小ぎれいなホテルに入る
・付近の散策に出かけ、ランタン川沿いにある混浴温泉に入る。少しぬるめだった
・何か当たったのか下痢気味、風邪気味なので薬局で薬とトイレットペーパーを買う
・食欲がないが、お湯をもらってなんとか食べる
・アンナプルナの時、夏用シュラフで寒い思いをしたので、日本に帰った時買った厳冬期用のシュラフを持参。なかなか暖かくてOK
【2日目(1/12)】
・9.1℃ 7:45ホテル出発。町の外れのゲートで入域手続きし、橋を二つ渡ってトレッキングスタート。はじめは川の左岸を歩く。しばらくアップダウンのきつい道が続くが、途中に温泉の看板があり、そそられる。帰りに寄るかな？
・1〜2時間おきに集落があり、ドーメンのロッジ(茶店)で休憩してミルクティを飲む。バンブーでランチ休憩し、宿泊地のラマホテル(2,420m)には15:14到着
・同宿は韓国人1組2人と欧米人3組8人。時間があるので付近を散策したり、ロッジの女主人たちとおしゃべりを楽しむ
【3日目(1/13)】
・7.6℃ 7:53ロッジ出発。川沿いのトレイルを1時間も歩くと、暗いランタン谷の奥に白く輝く頂が見えた。ランタン��(6,596m)のようだ
・二回目の関所を通過し、タンシャップでランチ休憩。なかなか出てこないフライドポテトを待ちながら下山中の福岡からのご夫婦とおしゃべり。3年前にも来たが、奥さんが高山病でツェルゴ・リ(4,984m)に登れなかった。今回リベンジで来たがまたも高山病でダメだったとのこと。ダイヤモックスは飲まれたのだろうか？
・フライドポテトは注文してから55分(！)でやっと出てきた。ま、急ぐ旅ではないから良いのだが。でも味は最高でした
・ランタン村(3,500m)には15:14到着。冷水ながらシャワーが使えたので良かった。ロッジは韓国人2組(うち1組は屋久島登山経験あり)とアメリカの女性ミュージシャンと同宿
・女性ミュージシャンにインドから来たと言うと、「インドのSUFI音楽は素晴らしい、是非聴きなさい」と強く勧められた。SUFIというジャンルは知らなかったが、日本に帰国する際にCD5枚組を土産に買った。聴いてみると新鮮、独特でなかなか良かった
【4日目(1/14)】
・1.6℃ 7:37出発。すぐに谷の向こうの稜線の上からランタン・リルン(7,234m)の白い頂が見えてきた。標高が上がってきたのでコース上も雪に覆われている。谷が広くなり、正面にガンチェンポ(6,387m)も見える。雪に覆われたこの山の形が残雪期に登った鹿島槍ヶ岳にそっくりでホッコリした。キャンジン・ゴンパ(3,860m)には10:42到着
・昼食後、ランタン・リルンが良く見えるというキャンジン・リ(4,550m)を目指す。はっきりした登山路はないので、斜面にいるヤクの踏み跡を頼りにかなりの急登を登る
・酸素が薄い中、4,400mくらいの展望所まで上がり、ランタン・リルンやクムシュンの高峰、その間を流れるリルン氷河など、360度の絶景を堪能する
・山頂から降りてきたドイツ人が1時間くらいで登れるよと言ってくれたが、時間も遅くなり、眺望も十分楽しんだので下山することに
・下山して300年くらい前に作られたゴンパ(僧院)とヤクのチーズ工房を見学。土産にヤクチーズを1kgほど購入した
【5日目(1/15】】
・1℃ 今日はツェルゴ・リ(4,984m)登頂を目指し、8時にロッジを出発。雪道をゆっくり歩く
・高度を上げるに連れて酸素が薄くなり、息も絶え絶え。一歩進むのに難儀する
・ランチ休憩後、山頂まで残り高度100mくらいまで上がった。周囲の眺めは最高！
・日没が早いので登頂は断念し、14時半に下山開始する。するとガスが出てきてあっという間にホワイトアウト！道迷いしないよう用心深くゆっくり下る。なんとか日没前に戻れて一安心
・同宿はフランス人カップル、韓国人カップル、ソロのスペイン男性。韓国人の奥さんが高山病らしく、頭痛がするというのでダイヤモックスを提供した。明日、ツェルゴ・リに登りたいと言っていたがどうなったかな？
【6日目(1/16】】
・マイナス1℃ 名残惜しいが今日から下山。8:17に出発し、来た道をひたすら戻る。鹿島槍ヶ岳に似たガンチェンポも見納め
・タンシャップのロッジでランチし、リバーサイドの先にあるランタンビューロッジに16:30到着
・同宿はアンナプルナベースキャンプに行ってきたという韓国人3人組にフランス人カップル、スペインのソロ男性
【7日目(1/17)】
・1.8℃ 8:20に出発。ロッジごとに休憩しながらシャブルベシに13:50到着。トレッキング終了です。いや〜、よく歩きました
・ランチの後、付近を散策。もちろん混浴温泉にも行きました。今日は女性が多かった（＾＾）
・下山途中のロッジで一緒だったスペインのソロ男性、EricとFB友達になった。職業不詳の自由人みたいで、その後のFB投稿では世界中を歩き回っている。何で収入を得ているのか不思議？？？
・ヒマラヤ最後の夕食もポテトフライをオーダー。これも美味しかった。ヒマラヤではどこでも美味しかったが、ポテトの違いか、揚げ方の違いなのか、、、
【8日目(1/18】】
・7:23 満員の4WD車でカトマンズに向け出発。また悪夢のような「ネパールダンス」の洗礼を受けなければなりません(泣)
・山間にランタン・リルンの雄姿が見え隠れして名残惜しい
・早めにランチを食べ、カトマンズには13:05到着。途中で密輸の検閲を受ける
・カトマンズ市内で次に行きたいエベレスト方面の地図を購入した後、ガイド顔なじみの日本食レストランで天ぷら、すき焼きなどを満腹食べた
・4時に空港に着いたものの、例のごとく出発は大幅遅れ。遅くはなったが無事、デリーに着いて深夜の宿舎に到着して大旅行が終了！
【エピローグ】
噂通りのきれいな渓谷を歩くトレッキングに大満足しました。ところが3ヶ月後の2015年4月にカトマンズ北西77kmを震源とするM7.8の大地震が発生し、エベレストベースキャンプ(EBC)付近で大規模な雪崩が発生し、多数が死亡、行方不明になりました。登山家野口健さん、タレントのなすびさんらもEBCに滞在していましたが、幸い無事でした。
私が泊まったランタン村は地滑り・雪崩で壊滅的な被害を受け、多数の犠牲者が出たそうです。カトマンズでも被害が大きく、前年の10月、アンナプルナトレッキングの折り見学した市内の寺院なども崩壊しました。幸い数年後には復旧・復興し、今では昔通りに観光客、トレッキング客を受け入れているようなので安心しています。
2019年にNHK-BSで「グレートヒマラヤトレイル(GHT)」というドキュメンタリー番組が放映され、初めてGHTを知りました。今回山行記録を作成していたら、シャブルベシ〜キャンジンゴンパ間のトレッキングルートもまさにGHTの一部だったことが分かりました。
全長1,700kmものGHTのハイライトは6,000m級の稜線歩きなのでとても素人トレッカーには歩けませんが、いつかまたその一部だけでも歩いてみたいと思っています。
2020年5月4日作成
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見せて頂いた写真一枚一枚に感動しました。ありがとうございます。
itigoさん、こんにちは！
コメントありがとうございます。
下手くそな写真とレコ文でお恥ずかしい限りです。
itigoさんはじめ皆さんの素晴らしいヤマレコに比べると未だに記録写真、記録文の域を出ていませんが、70の手習いで少しでも上達したいものです。
ありがとうございましたｍ（__）ｍ
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