天人峡-トムラウシ山


- GPS
- 12:39
- 距離
- 33.9km
- 登り
- 2,152m
- 下り
- 2,153m
コースタイム
- 山行
- 12:26
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 12:39
05:40 第一公園
08:30 ヒサゴのコル
10:00 トムラウシ山
11:20 ヒサゴのコル
13:20 第一公園
14:30 天人峡登山口
天候 | 晴れたり曇ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 下山後の温泉はしきしま荘。天人峡唯一の温泉。 |
写真
感想
相棒タカさんと2年ぶりの山スキーへ。行き先は思い出の天人峡-トム。前日移動でしきしま荘に泊まった。しっかり食べて温泉入ってたっぷり眠って整えた。寒気が入って全道各地めちゃめちゃ寒い。2,000mより上は鬼のような寒さだろう。寒さ対策は万全で挑んだ。
1時起床。玄関で板を履いて2時出発。玄関で板を履けるってなんて素晴らしいことだろう。しんしんと雪が降っている。タカさん曰く去年の1月に涙壁は普通にスキーで登れるたというので夏道を登ってゆく。徐々に斜度は急になるが登山道から左にそれると作業道のような木の薄いところがあった。おかげで1時間かからず難なく涙壁を突破した。アップダウンの激しい森を交代でラッセルしていく。雪は止まない。星は見えない。上の方でも晴れなくてホワイトアウトだったら修行だな。晴れてくれないかなーと呟きながらトレースを伸ばす。雪は相当降ったので第一公園に登り上げる壁は板で行けるかと思ったが、やっぱり急すぎて無理だった。最後の3m, 雪庇を乗り越えるところは板を脱いで雪庇によじ登った。第一公園に出ても真っ暗。ひたすら緩い斜面をラッセルラッセル。いつの間にか辺りは濃い霧に包まれて何も見えない。すぐそこの段差も見えなくてスキーが雪に刺さったて倒れたりする。時刻は7時を過ぎて辺りが明るくなってくると空の雲はどんどん流されて霧も溶けていった。振り返れば旭岳どーん。目指すトムラウシ方面も見えるようになった。晴れると思ってたよ。
それにしても本当に寒い。第一公園あたりで気温は-22度。手足の先がシビれてくる。ヒサゴのコルの手前で板をデポしたら爪を履いてトムラウシを目指すが、結構雪が深い。もうずっとラッセル。今日は板で行った方が快適だったかもしれない。降雪直後は板だなあ。ロックガーデンを登って北沼の上を歩いてピークに取り付くと山頂に人が見える。東大雪荘から登ってきた単独の男性。話を聞くと関東にお住まいで山スキーをやっていて先生とも面識のあるヨモヤマくんだった。北海道の山で会うとはなんという偶然。一緒に写真を撮っておしゃべりをしてお別れした。さあ天気が崩れる前にさっさと帰ろう。自分たちのトレースを辿って逃げるようにヒサゴのコルまで戻ってきたらデポした板に履き替えて小化雲の北まで登り返し。シールを剥がせば第一公園までボブスレー。トレースは半分消えていてあまり滑らなかったが歩くのに比べたら速い速い。登りでは苦労した第一公園の壁もスキーの滑りなら一瞬。あとはアップダウンの多い森を滑ったりカニ歩きで登ったり。最後は涙壁で激パウをいただいた。この斜面が一番気持ちよかった。タマランチ涙壁。
12時間半、寒さとの戦いだった。天人峡からのトムラウシはいつ来てもハードだ。帰りの登山道を歩いているときはもう次は無いかなーと思っているが、下山して写真を見直しているとまた行きたくなる。
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