有珠山と中島〜有珠駅から洞爺湖温泉

2019年09月22日(日) 〜 2019年09月23日(月)

• GPS: 06:58
• 距離: 22.9km
• 登り: 893m
• 下り: 786m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:42
• 休憩: 3:13
• 合計: 7:55

距離 22.9km 登り 893m 下り 813m

7:24 有珠駅前
7:26 7:36 有珠駅
8:03 8:08 有珠山登山口
9:14 9:28 有珠山外輪山展望台
10:11 10:16 有珠山火口原展望台
10:22 10:30 有珠山頂駅
10:30 10:35 有珠山RW
10:35 11:25 昭和新山駅
11:58 12:05 火山遺構公園
12:53 13:27 洞爺湖遊覧船
13:27 13:37 中島桟橋
14:06 アカエゾマツコース終点
14:32 15:00 中島桟橋
15:00 15:17 洞爺湖遊覧船
15:19 ホテルグランドトーヤ

〇コース参考
・洞爺湖有珠山ジオパーク　フットパス
「昭和新山・有珠山山頂コース」「中島1周探検コース」

天候

☁🌤☁

アクセス

利用交通機関：

バス

＜1日目＞西山火口群
別レコで...
https://yamare.co/2032164

＜2日目＞
洞爺湖温泉0700🚌0726有珠駅前　道南バス　410

🥾有珠山
起点：有珠駅
終点：洞爺湖温泉
※コース中RW利用　有珠山ロープウェイ　890(片道)

洞爺湖温泉1300🚢1325中島　洞爺湖汽船　1,280(往復・宿泊施設クーポン利用)

🥾中島
起点・終点：中島桟橋

中島1500🚢1525洞爺湖温泉

💤♨ホテル　グランドトーヤ(泊)

＜3日目＞
洞爺湖温泉0805🚌0820洞爺　道南バス　330
洞爺0844🚄1022新函館北斗　(往復乗車券)　特急スーパー北斗　4,550
新函館北斗1053🚅1438大宮　↑　東北・北海道新幹線　はやぶさ　16,740
大宮1456🚃1528新宿　　　　↑　JR湘南新宿ライン
新宿1540🚄1602新百合ヶ丘　小田急　↓　特急はこね　410
新百合ヶ丘1605🚃1613町田　小田急　370

コース状況／危険箇所等

・有珠山の登山道は、歩きやすく整備されていて大きな段差もなく歩きやすい道。ただし、クマ注意。
・有珠山は歩いて登れるのは外輪山展望台側のみ。昭和新山側はロープウェイを使うことになり、歩いて登下降することはできない。
・外輪山展望台から洞爺湖畔まで、洞爺湖フットパスの「明治・昭和新山と有珠山コース」として道標が整備されている。
・中島は散策路に入る場合、博物館で入山届けに記入が必要。料金はかからない。島に取り残されないように船便の最終便の時間を確認しておこう。
・中島も洞爺湖フットパスの「中島1周探検コース」として道標がある。今回は時間が足りなくて歩けなかったが、1周3時間半くらいらしい。

写真

9/22 6:27

宿の部屋から羊蹄山。
2日目の朝は曇り空。

9/22 6:48

宿の朝食は弁当にしてもらって、早く出発。
洞爺湖温泉バスターミナル。

9/22 7:26

バスで30分足らず、有珠駅前で降りる。

9/22 7:36

通り道ではないけど有珠駅に寄り道。
ここで朝食の代わりに用意してもらった弁当を食べる。

9/22 7:41

バスの道を少し戻ると、登山口の案内。
あとはこの道をひたすら道なり。

9/22 7:48

有珠山が見えた。
外輪山だけが見えている。

9/22 7:53

少し色付いている街路樹。

9/22 8:01

道央道を潜る手前に、登山口の駐車場がある。
でも1台も停まってない...

9/22 8:03

道央道を潜ってすぐに、有珠山の登山口。
やっぱりクマいますか...

9/22 8:08

届出簿に書いて出発。

9/22 8:19

ハリギリの木。

9/22 8:23

アキノキリンソウがちらほらと。

9/22 8:27

ホオノキも点在する。

9/22 8:29

少しだけ真っ赤な紅葉。

9/22 8:35

道はずっと歩き易い道。
あと1.5km。

9/22 8:48

途中から急坂が続く。

9/22 8:50

あと1kmを過ぎた辺りで、急坂が終わる。

9/22 8:52

少し開けて砂利道を横断。

9/22 9:05

でんでんむしも登ってる。
もうすぐ外輪山に着くみたいですよ〜
あと3日くらいかな。

9/22 9:06

木々の背が低くなって、眺めが良くなる。

9/22 9:10

外輪山の稜線に出て、遊歩道に合流。

9/22 9:14

稜線に石仏。

9/22 9:14

そして、南外輪山展望台。

9/22 9:15

展望台から、有珠山。
左端の手前にあるのが溶岩ドームの小有珠。
その隣、奥の並びの左端が有珠新山。
その並びにある中央の山がオガリ山。
右端の奥は大有珠。

9/22 9:15

至る所で噴煙を噴いている。

9/22 9:15

地面の下では何が起きているのやら。

9/22 9:15

小有珠もたくさん噴き出している。

9/22 9:18

外輪山の稜線を端まで行って、ここが終点。

9/22 9:18

外輪山の終点から、洞爺湖町の眺め。

9/22 9:19

有珠新山。
1977年の噴火から4年半かけて隆起し続け、180mも盛り上がった新しい山。

9/22 9:20

銀沼火口。
元々金沼、銀沼、茶沼の3つの沼があったが、1977年の噴火でたくさんの火口ができ、最終的に1つになったらしい。

9/22 9:23

外輪山の外側は有珠町。すぐ下に有珠湾。
7000年前に山体崩壊して多くの土砂が流れ出した地形だとか。
江戸時代の何度かの噴火により、麓の村で多くの犠牲を出したらしい。

9/22 9:25

火口からこの大きさの石が飛んできたのか...

9/22 9:33

登ってきた登山道との合流点。
今度はそのまま稜線を行く。

9/22 9:34

外輪山にマツヨイグサ、かな。

9/22 9:34

噴石と有珠山。

9/22 9:36

外輪山から、南側の景色。

9/22 9:37

あの辺りが室蘭かな。

9/22 9:41

火口原展望台。
でも木々が成長して火口原はあまり見えない...

9/22 9:44

外側の景色の方がいい眺め。
こっち側も噴煙が出てる...

9/22 9:45

何度も何度も噴火して灰が積み重なった地層。

9/22 9:52

火口原展望台から少し進んだ所からの方が、火口原の眺めがいい。
1977年の噴火前は、牧場がある緑豊かな場所だったらしい。

9/22 9:53

何やらものすごい階段が見えてきた...

9/22 9:58

向かいの山に目立つ岩。

9/22 9:58

今にも崩れてきそう。

9/22 10:00

そして、地獄の階段...

9/22 10:04

登り切った〜
見た目ほど急ではなかった。
でも遊歩道としてはけっこうキツいと思う。

9/22 10:11

階段を登りきると、火口原展望台。
岩だらけの山が凄い。

9/22 10:13

下に真っ赤な昭和新山が見える。

9/22 10:14

ロープウェイ駅も見えた。

9/22 10:15

火口原展望台はロープウェイ駅にも近く、たくさんの人。

9/22 10:18

そそり立つ岩。

9/22 10:21

ロープウェイ駅の前まで降りてきた。

9/22 10:21

有珠山ロープウェイの山頂駅。
こっちは歩く道はないので、ロープウェイで下るしかない。

9/22 10:23

ロープウェイ駅の奥に洞爺湖展望台があった。
そこから見える、昭和新山。

9/22 10:23

そして、洞爺湖。
1977年の噴火前は、中島の全体が見えていたらしい。
有珠新山が隆起して、大有珠が押し出されるようにこっち側にせり出した。

9/22 10:24

洞爺湖展望台。
ここも多くの人。

9/22 10:36

山頂駅で片道切符を買って、ロープウェイで降りてきた。
10分置きで待たずに乗れる。

9/22 10:40

麓駅には店がたくさんある。

9/22 10:43

そして、昭和新山。

9/22 10:48

三松正夫像。
昭和新山が隆起したのは戦時中。
当時地元の郵便局長だった三松正夫は、昭和新山の記録を取り続け、後年その記録は「ミマツダイヤグラム」として世界中に注目されたとか。

9/22 10:53

昭和新山。
なかなかの異様ぶり。
噴煙も出ている。

9/22 11:00

店がたくさんあるのでひと休み。
北海道といえばトウモロコシ。

9/22 11:10

さらに、新山担担麵。

9/22 11:36

昭和新山からは、しばらく舗装路歩き。
ほとんどで歩道が付いているけど、歩道がない所も少しある。
車に観光バスも多く通るので、要注意。

9/22 11:50

県道を離れれば、車通りも少なくいい眺め。

9/22 11:58

次はここ。
1977年火山遺構公園。

9/22 11:58

噴火後の地殻変動で倒壊した病院が、そのまま残してある。
前兆の地震で早めに避難を決断し、また徒歩での避難と車両での輸送を併用したことで短時間に避難が完了したため、人的な被害は出なかったらしい。

9/22 12:03

芝生もきれいに整備されている。
でも、誰もいない...

9/22 12:08

洞爺湖に向かって坂道を下る。

9/22 12:09

振り返ると、昭和新山が覗く。

9/22 12:22

洞爺湖沿いの道を行く。

9/22 12:43

洞爺湖と中島。

9/22 12:52

遊覧船の桟橋前の広場で、何やらイベント。
中島から戻ってきたら、何かおいしいものでも探してみようか。

9/22 12:56

そして、お城みたいな遊覧船に乗る。

9/22 12:57

すっかり人に慣れていて、近付いても逃げない。

9/22 13:00

遊覧船でアイス。

9/22 13:14

水先案内。

9/22 13:21

中島の桟橋が見えてきた。

9/22 13:28

中島に到着。
洞爺湖温泉から25分くらい。

9/22 13:28

向こう岸に昭和新山。

9/22 13:28

白鳥もすっかり人に慣れている。

9/22 13:37

博物館で届出をしてから、ゲートを潜って散策路へ。

9/22 13:38

ウッドチップの歩きやすい道。

9/22 13:39

なんだかハンゴンソウの量が凄い。
中島にはシカが棲息していて、ハンゴンソウは食べないらしい。

9/22 13:43

わずかに残っていたハンゴンソウ。

9/22 13:50

冷風が出る穴がたくさんある。

9/22 13:53

カツラの大木が点在する。

9/22 13:57

木々の種類も豊富で、独特の雰囲気がある森。

9/22 14:00

突然広い平原に出る。
植林を試みたけど、枯れてしまったのだとか。

9/22 14:00

平原の向こうに羊蹄山。

9/22 14:06

ここから先は1周コース。
さらに3時間かかるらしい。
ということは...最終の船に間に合わないのでここで引き返す。

9/22 14:06

一般的な遊歩道の終点。
特に何もないように見えるけど...

9/22 14:07

それにしても、ハンゴンソウだらけ。

9/22 14:11

再び平原。

9/22 14:15

真っ白なフッキソウの実。

9/22 14:28

ホオノキ。

9/22 14:31

桟橋の広場のゲート。

9/22 14:32

桟橋に戻ってきた。
でも遊覧船は出たばかり。
次の船まで30分。

9/22 14:32

御神木。

9/22 14:48

中島から有珠山。

9/22 14:53

戻りの船は、羊蹄。

9/22 14:58

売店で北海道牛乳。

9/22 14:58

屋根の上でくつろいでる...

9/22 15:02

湖上の楼閣。

9/22 15:03

さらば中島。

9/22 15:10

羊蹄山と遊覧船。

9/22 15:11

湖上の羊蹄山。

9/22 15:12

有珠山と洞爺湖温泉。

9/22 15:17

洞爺湖温泉に戻ってきた。

9/22 15:18

イベントは終わって既に片付いていた...

9/22 16:55

今日も夕暮れの羊蹄山。

9/23 7:30

最終日。
台風の接近で雨が降っている。

9/23 7:52

雨の洞爺湖。

9/23 7:56

洞爺湖温泉バスターミナル。

9/23 8:21

バスで洞爺駅へ。
乗客は自分ひとりだった...

9/23 8:43

洞爺駅から、帰りもスーパー北斗。

9/23 8:52

電車のおやつは...
じゃがいもサクサク、
こつぶすあま、
さっぽろバターせんべい、
洞爺湖の花火玉のラムネ。
ちと買いすぎ...

9/23 10:44

新函館北斗駅。
ちょうど台風と入れ違いで、ぎりぎりセーフ。
北海道方面の列車は運休になっていた...

9/23 10:46

昼食は新幹線で。
おやつを買い過ぎたので軽め。
根ぼっけのバッテラ棒と、函館ガラナ。

撮影機器：

PENTAX K-3 II RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

WashiTabi

1日目の西山火口群は別レコで...
https://yamare.co/2032164

2日目は有珠山。
有珠山は半分観光地。ロープウェイで登って...というのでは味気ないので、麓から歩いて登れる登山道を、有珠駅から歩いた。
有珠山の登山道は途中に展望はないけど、火山らしいというべきか、鬱蒼とした感じではなくて木々の種類が豊富な森。
登るにつれて木々の背が低くなり、外輪山に出ると、大展望。
もうもうと噴煙を上げる有珠山と、反対側には広く海。

外輪山をたどって地獄の急階段を登ると、火口原展望台に出て、観光客で人だらけになる。
ロープウェイ駅が近くにあり、噴煙は見えないけど岩だらけの有珠山と、昭和新山が見える。
でもやっぱり一番の展望は外輪山展望台で、ロープウェイで登ったとしても外輪山展望台までは行っておかないともったいない、という気がする。
下りは昭和新山側だけど、歩くことはできないのでロープウェイを使って下った。
ロープウェイの麓駅は周辺に店が多くあり、ここで昭和新山を眺めつつひと休み。

あとは、洞爺湖温泉に向かって歩きつつ、途中で火山遺構公園に寄り道。
ここは、1977年の噴火で被災した病院の建物をそのまま残してある所。
断層により倒壊した建物が生々しい。

湖畔沿いを歩いて洞爺湖温泉に着いたら終了...ではなくて目的地はもうひとつ。
遊覧船に飛び乗って、洞爺湖の真ん中に浮かぶ、中島へ。
中島を1周するコースを歩くつもりだったけど、1周すると惜しくも船の最終便に間に合わないので、1周コースはあきらめて一般的な散策コースの一番奥までにした。
中島は、洞爺湖の大きなカルデラの中央火口丘にあたる所。
樹林に覆われていて展望はないけど、独特の雰囲気を持つ森はなかなか面白い。
花は終わっているけどハンゴンソウが島中に大群生していた。

あとは、遊覧船で洞爺湖温泉に戻ってもう1泊。
3日目は帰るだけ。
台風接近で気を揉んだけど、日頃の行いが良かったのか、北海道は土日ともいい天気。
月曜日は朝から雨が降っていたけど、ちょうど台風と入れ違いになり、雨風が強くなる午後にはすでに北海道を離れていたため、影響なしで済んだ。

というわけで、有珠山。
今も20〜30年置きに噴火を繰り返しているという、活発な火山。
そのすぐ近くにある観光地と人の暮らし。
登っていい眺め、というだけでなく、噴火の爪痕も合わせて歩いて見ることで、とても感慨深い旅になる。

〇写真（Googleフォト）
https://photos.app.goo.gl/v4DqcYJj2PBbg6ps9