【残雪期初心者には厳しいものがあった〜立山縦走〜】雄山−大汝−別山


- GPS
- 07:47
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,018m
- 下り
- 1,156m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 7:46
天候 | 晴れ、午後からくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山−室堂は往復で4190円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日(5月25日)に降雪があったらしく、雄山−大汝−富士の折立はトレースが消えていました。 別山乗越→雷鳥平は夏道上は傾斜が急で危険。やや室堂乗越よりにトラバースして尾根上を降りますが、トラバースは一歩踏み出すたびに足元の雪が崩れて滑り出します。小規模な雪崩を起こしながらトラバースするようになりますので歩き方要注意です。 今年から地獄谷は立ち入り禁止。雷鳥平からは雷鳥荘へ登ってみくりが池温泉に辿りつくルートです。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
先週唐松岳に登ってすっかり残雪期の山が好きになってしまった。
今週の天気予報ではまたまた週末は晴れ。これはやっぱりいくしかないでしょう。でも難しい山はまだちょと無理。
雪山にやさしい山はないんでしょうけど、アプローチ含め無理しなくていいとこって考えると、よっしゃ立山いこう。できれば縦走したいんですけどね。
前日は夜までなんとなく雨が残ってましたけど早朝はすっかりあがって、天気回復。この時期のアルペンルートの混み具合が分からず、とにかく早めに行こうと出かけましたが、北陸自動車道が事故で「砺波−小杉」間が通行止め。このタイムロスが痛く、立山駅に到着したのは6時20分。もうすでに切符売場には行列。
あわてて準備して切符売場へ直行。のこり4席ギリギリセーフで始発に乗れました。朝早かったので高原バスはしっかり睡眠。室堂到着してみれば目を開けるのも辛いほどの陽射し。これは今週も日焼けしそうです。
一の越まではいやっていうほどトレースついてるんですが、雪はもうグサグサ。足がゴボってゴボって歩きにくい。それも夏道と違って直登していくので体力消耗します。富山側は稜線の風もさえぎられるので汗が滴り落ちます。
で、一の越に到着するや強風が。いっぺんに体温奪われました。この時期に限らずなんでしょうが、レイヤリングというか防寒対策は重要ですね。
さて、ここからが本格的な登り。今日は雄山頂上も見えているので気も楽です。夏道が出ているとはいえ、ところどころ日陰になる場所では雪が着いていて足の置き場には気を遣います。
ただGWの時期とは違いこの時間では凍っていなかったのでアイゼンはつけずに登れました。
2時間かからずに登れたのでまずまずの調子ですが、ここまでは大体予想していた通り。問題はここから
まず、下から見上げる立山の稜線はすでに岩が露出していて岩場の道を歩くような感覚を持ってしまうが大きな間違い。実際の縦走路は雪の上を歩く。
さっき一の越山荘で聞いた山荘のご主人の話では、今日は縦走に向かった登山者はいないこと、昨日降雪があったのでトレースは恐らく消えているだろうとのこと。
実際雄山から北を見てもトレースは判然としません。どこから降りるのかもイマイチよくわからない。夏道は封鎖されているので社務所の脇から入る夏道は無理。とすれば以前聞いた雄山神社の後ろから降るルート。
ところがトレースがないためにホントに神社の裏手から降りたの?ってカンジ
確かに降れそうですが、神社の裏を降るなんて夏だったら絶対歩かないですよね。降り立ってみるとなんとなくこれが足跡かなーと思えるラインがあったのでそれを頼りに縦走開始です。
しばらく進んで振り返ると雄山神社には3人ほどの登山者が見えますがだれもこちらに来るようすはありません。多分「あいつホントにいったぜ」って感じだったのではないでしょうか。その後も後続の方にはお会いしていないんですが、この日はどなたも縦走されなかったんでしょうかね?結局、雄山神社出発してから別山まで登山者、スキーヤー誰ひとり会いませんでした。
トレースのない道を歩くのは、私みたいな初心者にはきつかったです。夏道は山崎カール側の斜度がきつくて歩けないのは見た感じでわかりました。しかし、黒部川サイドはもっと切れ落ちていて雪庇も張り出しているのでうかつに歩けません。
結局稜線どおしに歩くのが一番いいだろうと、とにかく稜線を辿り、岩場のきついところはなるべく稜線を外れずに小さく巻くということを徹底して歩きました。
核心は大汝まででそこを過ぎれば富士の折立までは稜線も広くなります。雄山−大汝ですから歩いたことのある人は「なんだそんな距離」と思われると思いますが、私にはとても厳しいルートでありました。
富士の折立は夏でも厳しいですし、昨年は滑落死亡事故も発生しているので、私は素直にパス。巻き道を降り、別山へ縦走です。しかしこの道は風がきつい。天候悪化時には歩きたくないルートです。
別山は南峰しか登ったことがなかったので、北峰(というかこちらが本峰?)からの剱岳が楽しみ。たしかにここから見る剱岳はものすごい威圧感でした。昔の人たちが他の山から参拝する山で登る山ではないとしたのもわかるような気がします。
別山までくればあとは降るだけ(とその時は思っていた)。雷鳥沢をひたすら降ります。最初のトラバースがいやらしいのですが、そこを過ぎれば直滑降。キックステップでどんどん降ります。別山乗越から雷鳥平まで30分かかりませんでした。
残雪期はこの降りがやめられませんね。尻セードはもっと楽しいかも。
で、あとは降るだけと思っていたのが甘かった。よく考えてみれば室堂への登り返しが待ってました。これが実にきつい。隣のゲレンデはTバーリフトが運行していてスキーヤーはラクラク上まで上がれます。うらやましい
ふぅふぅ言いながら登りきるとそこはもう下界と同じ。みくりが池温泉と室堂ターミナルに観光客と登山者とスキーヤー、ボーダーがミックス状態です。
室堂からそのままバスに乗ってもよかったのですが、私も雪の大谷を見るのは実は初めて。観光客に交じって雪の大谷ウォークに参加し、そのまま天狗平山荘まで歩いてそこからバスに乗りました。
雪山初心者で単独、しかもノ―トレースで多少不安交じりの登山をしたことは今回反省材料です。安全登山を肝に銘じて次回に活かしたいです。
sakura0725さん、こんばんは^^
残雪期の立山に行ってきましたね!
難易度が高いこの条件で、無事に縦走なされて何よりでした
私も以前、GWに行った時に、雄山山頂から大汝に向けての下りに戸惑い右往左往した事を思い出しました
あそこは本当にルートが判りずらいと思います
天気も回復し、穏やかな残雪期登山を楽しまれて、充実した一日でしたね
ところで sakura0725さん・・・どこが初心者ですか?
ジャンや剱をサクサク登るのに
sanpo69さん こんばんは
よかった、sanpoさんにも「降り口判りずらい」と言ってもらえると安心しますよ
私も神社の前で右往左往しました。
私は雪山はまだまだ素人なんです。ピッケルの突き方、アイゼン歩行のどれをとっても危なっかしいですし、人様のトレースを盗まないと不安なんですよね
でも天気のいい日を選んでどんどん慣れていきたいと思います
夏山にない魅力がありますよね
そろそろ今年の夏山縦走計画をたてようかなと思ってます。計画してるだけでも楽しくなります
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