横浜水道みちを往く〜其の3(横浜・上星川から終点・野毛山配水池まで)



- GPS
- 08:32
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 124m
- 下り
- 84m
コースタイム
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 3:42
- 合計
- 8:33
http://www.city.yokohama.lg.jp/suidou/kyoku/torikumi/suidou-pr/pdf/kanban-gaiyozu.pdf
天候 | 晴れ(夕方風強し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
終点:横浜野毛山公園展望台 |
コース状況/ 危険箇所等 |
「横浜水道みち」の今回ルートは、すべて一般道ですので危険な個所はありませんが車の往来に十分注意してください。 今回の最大の寄り道である「陣ヶ下渓谷公園」は、横浜唯一の渓谷と言われます。公園内は整備された登山道となっていて危険なところはありませんが、渓谷に降りると渡渉個所もありますので、滑らないように注意してください。 「横浜水道みち」の沿線には、「トロッコの歴史」という案内板(本記事では「トロッコ看板」と略す)が26箇所に設置されています。各トロッコ看板の間隔は非常にマチマチで、記載された文章は全て同一です。 |
その他周辺情報 | 相鉄線上星川駅の駅前には、そうてつローゼンという大型スーパーマーケットがあり、朝7時から営業していますので、お弁当やサンドイッチ、飲料などを容易に入手できます。 ■トイレ 今回のルートでは、陣ヶ下渓谷公園以外は基本的に町歩きですので、トイレはルート上周辺の店舗や駅、公園などの公衆トイレを適宜ご利用ください。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
前々回のウサトレで始めた全長44kmの横浜水道みちトレッキング。沿線に設置された26個の「水道みち トロッコの歴史」案内板(トロッコ看板)と、沿線周囲の見どころをめぐるウサトレは第1回(2月24日)で神奈川県の津久井湖畔のボート乗り場にあるトロッコ看板No.1「三井」(旧取水口)から17km地点のトロッコ看板No.7「当麻」までを歩き、第2回(3月2日)でトロッコ看板No.7「当麻」から38km地点の横浜市保土ヶ谷区にあるトロッコ看板No.21「上星川」まで踏破しました。
今回は、残すところあと5個のトロッコ看板、およそ6kmを踏破してグランドフィナーレを目指しました。前回、前々回と比べて、残った水道みちは完全に市中の一般道ですし、距離も短いです。なので、今回はウサクマが楽しみにしている「寄り道」の時間もたっぷりありそう。
今回再開する横浜水道みちトレッキングは、トロッコ看板No.21「上星川」(東川島水道みち公園)から。次のトロッコ看板No.22「坂本」(仏向配水車ステーション)の間には、横浜水道局の要所・西谷浄水場があり、ここには横浜水道記念館や水道技術資料館があります。
津久井湖畔からここまで横浜水道みちを辿ってきたのですから、この記念館や資料館を是非とも見ておきたい。そこで地理院地図で西谷浄水場周辺を見てみると、おや?ウサトレで歩いている横浜水道みちとは別に、前回通過した相鉄線鶴ヶ峰駅から真っ直ぐに西谷浄水場に向かっている導水管の破線があります。これも水道みち?
実は、西谷浄水場が完成したのは1915(大正4)年。ウサクマが辿っている横浜水道みちは、1887(明治20)年に創設された当初のルートで、まだ西谷浄水場が存在しなかった当時のルートなのです。現在の道路台帳図では、鶴ヶ峰なら西谷浄水場方面へ伸びる道路が現水道みちとなっているそうです。
ならば、こちらの現水道みちを回って西谷浄水場へ行こう!とウサが更にいろいろ調べてくれたところでは、トロッコ看板No.21と西谷浄水場の間には、環状2号線に沿って、かなりの範囲に「建物のないエリア」が広がっています。これはいったい何?
なんと、ここに広がっているのは、横浜で唯一「渓谷」と呼ばれている市沢川(帷子川支流)の谷、「陣ヶ下渓谷」でした。最近公園整備されたようで、ここを抜けて、西谷浄水場への現水道みちに繋げられそうです。これが今回最大の寄り道です。
まずは相鉄線上星川駅から出発。駅前のスーパーマーケット「そうてつローゼン」は朝7時から営業しているので、ここで朝ごはんやおやつをゲットし、トロッコ看板No.21のある東川島水道みち公園に、前回歩いた道とは別ルートで戻ってきました。そしたら、またまたワンコが〜〜柴犬のコタロウくんと出会いました。もう、可愛すぎです〜
ここから少し歩くよ陣ヶ下渓谷公園の下流口。公園の出入口なのに、ヤマレコでの分類は「登山口」。ステキです。入ってみると道はしっかりと整備されていて、途中には野外卓とベンチのある休憩広場も。すぐっ近くを環状2号線が走っていることを忘れさせてくれる野鳥のさえずりと木漏れ日に包まれて、ここで朝ごはん(今回は珍しくおにぎり)。
先に進むと渓流に降りることができ、横浜唯一の渓谷を堪能できました。今は水の少ない季節ですので、初夏あたりにもう一度来てみたいですね。ホタルも生息しているそうです。
渓流から上がって公園内を歩き、下流口と反対側の南口へ出ると、そこが西谷浄水場への現水道みちでした。途中にはかなり大きな水管橋や水道みち向台公園などがあり、サッカーの横浜FCのトレーニングセンターを巻いていくと西谷浄水場。すぐに横浜水道記念館の正面でした。
横浜水道記念館と水道技術資料館の展示は面白く、予定よりもかなり長居していまいました。記念館は近代水道創設当時から現在までの歴史がメインですが、ウサクマ的には古今の水道管(鋳鉄管)やいろいろな技術の変遷を紹介している技術資料館の方が楽しかったです。
横浜水道記念館から上星川駅前の蔵王神社へ戻ってきて、ようやく今回の寄り道第1弾を完了。さあて、ようやく本格的に横浜水道みちウサトレの再開です・・・が、横浜水道みちと言っても、この先はもう遊歩道などはなく、完全に一般道なので、道そのものを楽しむ要素はめっきり減りましたね〜
トロッコ看板No.22「坂本」は仏向配水車両センターという、災害時に給水困難な場合に被災者に応急的に運搬給水する施設の入口にありました。災害時の施設なので平時はひっそりとしていますが、その先に進むとこじんまりとして賑やかな商店街に。街灯には「水道みち商店街」と銘打たれていました。
黒くてごつい宮川橋水管橋(これも竣工から50年を過ぎてる)を過ぎると、対照的に近代的な保土ヶ谷区役所。その先の川辺公園隣筋の横浜市水道局中部第二給水維持課の建物前にトロッコ看板No.23「下星川」はありました。
この辺りから西横浜駅までの間は、クマのとっては、かつて十年あまり暮らした懐かしいエリア。途中で久しぶりに天王町商店街を歩き、当時よく利用した文房具屋さんが今でも健在だったのが妙にうれしいクマ。せっかくなので橘樹神社にお詣りして御朱印をいただきました。ちなみにこの橘樹神社はかつて天王神社と呼ばれ、それが当地名に由来しています。その先の社宮司公園の水道みち沿いに、トロッコ看板No.24「帷子」がありました。
社宮司公園から水道橋を渡って西横浜駅への道も、かつてのクマの通勤経路。懐かしさもありますが、周辺や駅舎もすっかり新しくなって、もう当時の面影はほとんどありませんね。西横浜駅を過ぎ、国道1号を渡ると、すぐに水道道バス停があります。そうそう、このあたりの妙に真っ直ぐな道を「水道道」(「道」が2つ重なっていてヘンだ、というのが第一印象)と呼ぶことは、ここに住んでいた当時から知っていました。ただ、まさかその始まりから終りまでを徒歩で歩くことになるとは、当時は夢にも思いませんでしたね〜(笑)
水道道バス停を過ぎて進むと、レトロな雰囲気たっぷりの藤棚商店街。ここはいまでもウサクマともに大好きな商店街で、ときどき訪れますが、この商店街のど真ん中、交番に目の前にトロッコ看板No.25「芝生」がありました。これまで何度もここを通っているのに、まったく気にも留めていませんでした。つくづく人間てのは興味のあるものしか見ないんですね〜って、お前だけや!
そろそろ小腹もすいたので、商店街のすぐ近くにある大谷公園に立ち寄り、満開の河津桜の下でランチに。藤棚商店街で買った特大のメンチカツ、串カツ、カニクリームコロッケという破壊力抜群のカロリー爆弾(揚げ物)3品とノンアルビールで、一足早くお花見気分〜
カロリー爆弾投下には意味がある!ここでガッツリと燃料を入れて、さあ!最後のひと踏ん張りです。藤棚町交差点の第七有隣堂さんを起点に野毛山まで続く、下っては上り下っては上る、ラクダのこぶのようなW型の起伏に富んだ長い坂道「尻こすり坂」を往きます。圧巻の急勾配(13%)を誇る地点では、坂を上る車が壁に貼り付いているように見える、と言われるほどで、尻こすりの由来は、極度な急坂を車を引いて行く人々が、お尻で必死におさえながら進んだから、だそうです。確かにキツイ坂道でしたが、でもそれは市中の坂道として考えた場合ですね。ウサトレで登るお山の岩場急登に比べれば、何ということはない、というのがウサクマともに感じた正直な感想でした。
さて、この坂を登り切るとゴールは間近。なんですが、今回は絶対的な工程の短さのせいで、途中で陣ヶ下渓谷、横浜水道記念館、天王町商店街と橘樹神社、藤棚商店街と大谷公園での花見ランチ、など色々な寄り道をしても、まだ時刻は14:30。なので、ここで寄り道最終兵器「野毛山動物園」の登場です!
横浜在住のウサクマにとって野毛山動物園はとっても身近な動物ふれあいポイントで、これまでに幾度となく訪れていますが、何度来ても、ここは飽きません。入園無料なのでとてもお手軽ですし、飼育や展示の仕方もいろいろ研究していて好感を持っています。今回は、我が家で人気のツキノワグマ「サンペイ」さんに久しぶりに会いに行きました。「食いしん坊で、暴れん坊」との飼育員さんコメントどおり、給餌の時の「ドンドンドン!早くこのドア開けんかーーい!」ド突き攻撃とガツガツ食べる姿は圧巻でした〜大人しいときのサンペイさんは可愛いけど、給餌中のお顔を見ると「あ〜やっぱりお山の中でご対面は避けたい!」とつくづく思ってしまいました(汗)。精神安定剤代わりに「なかよし広場」で烏骨鶏ちゃんを抱っこ〜白くてぽわぽわ、しかもとてもおとなしい子たちで、ふ〜癒される〜
16:30の閉園時刻近くまでドップリと動物園を楽しんで、いよいよオーラス!野毛のつり橋を渡るとすぐに野毛山公園の配水池エリア。古い石造りの建物がフェンスの向こうに見えてきて、、門扉の柱には「野毛山配水池」の文字。その傍らに最後のトロッコ看板No.26「戸部」がありました。やったーーーー!3週越しのウサトレで、ついに津久井湖畔から水道路全長44kmの横浜水道みちを踏破できました!いろいろ迂回路や寄り道を含んだため、実際にはGPSログでトータル76kmを歩いたことにあります。最後に、横浜水道創設者ヘンリー・スペンサー・パーマー氏の胸像に最敬礼!展望台から西日に輝く横浜を眺めました。
配水池の古い門扉のところには白黒の牛柄のネコタをウサの「痒いところに手が届く」攻撃にフニャフニャにして、このウサトレも幕となります。津久井湖畔のワンコをグシャグシャ撫でまわして始まったこの横浜水道みちウサトレ、最後はネコタで締めてくれました。
あとは打ち上げ。ここは野毛ですよ、野毛。安い飲み屋には事欠きません。ウサクマは今回「野毛ホルモンセンター」さんで美味しいホルモンと、タイムサービスで1杯90円のメガハイボールでグランドフィナーレです!
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