新宿~青梅かち歩き43km~飲まず喰わず休まずで~


- GPS
- --:--
- 距離
- 43.2km
- 登り
- 144m
- 下り
- 11m
コースタイム
第86回記録
参加者1357人 完歩者1177人(一位は5:25:19、二位は5:34:57、三位は5:58:12)
青梅まで完歩者821人、東村山まで完歩者358人でした。
自分 到着時間16:58(歩行時間8:28 順位478位)
MURくん 到着時間16:30(歩行時間8:00 順位335位)
TMKさん 到着時間19:23(歩行時間9:53、順位782位)
天候 | 曇り~雨~曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
(復路)可治駅++++中野駅(打上げ)=自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
街歩きでのリスクはクルマです。山よりヨッポド危険です。山は向こうからリスクを持ち込んできませんが、クルマは向こうからやってきますから(笑)。 |
写真
感想
今日は東日本震災1周年----あの日から一年、いろんなことがありました。津波に逃げ惑う人。流される家を呆然と眺める人。流れていく大量のクルマ、燃え盛るコンビナート。あの日の映像が頭の中でフラッシュバックしてきます。家には、ちょうど仙台市社会福祉協議会から「感謝」の文字のはいったハガキが届き、夜行日帰りでボランティアに行ったことを思い出しました。夏の盛り、汗だくになって土蔵の掃除をやりましたが、周囲を見渡せばクルマやタンクなどが転がっていてやることは山ほどあると感じたものです。被災地の痛みは完全には癒えてはいないけれど、この一年が確実に前進の一年になったことは嬉しいことです。
この一周年記念の今日、「かち歩き大会」が行われました。新宿~青梅まで43kmを「飲まない」「食べない」で歩き通すもの。「かち歩き」とは聞き慣れないことばですが「かち」は「歩く」の古い言い方です。たとえば「かちで山へ登りました」とは、乗り物を使わずに歩いて山に登ったという意味です。「生徒」の「徒」という漢字をあてることが多く「徒歩」とは両方とも歩くという意味になります。主催団体は、これに自分自身にうち勝つという意味の「勝ち」の意味も名前に込め、ひらがなで”かち”歩きとしているようです。
新宿中央公園を出発点に準備運動を兼ねて10キロ地点まで集団で歩きます。10キロ通過後は、制限時間の10時間以内に青梅を目指します。水や食べ物を口にしたり走ったりしてはいけないことになっています。カミさんは持参したサンドイッチをこっそり食べようとしたらスタッフに見つかって怒られました(笑)。コンビニに立ち寄って肉マンを食べている人もいたのに・・・と不満気でしたが、要するに意識の問題で、どこまで自分を律してやるかだけだと思います。
ちなみに「飲まず食わず」のルールは主催団体、青少年交友協会の理事長、森田勇造氏の体験が原点になっています。森田氏はヒッチハイクで世界を一周し、その体験をもとに1968年に「これが世界の人間だ―何でもやってやろう」に上梓していますが、「帰ってきた日本には『もやしっ子』という言葉があった。世界旅行中、飲まず食わずで自信をつけたことを日本の若者に伝えたかった」のがその始まりということです。
参加者は25年前の約4500人をピークに今年は1500人で小学生の参加もある一方、昔、青少年だった人?も多くなっているようです。当時の「もやしっ子」に代わり「草食系」ということばが流行っている昨今ですが、どうしても世の中が便利になると苦しいことを避けたって生きていけると考える人は増えるでしょう。そういった人は「意味ないよー」と避けてしまうかもしれません。「理屈抜きで渇きを体験することで水のありがたさが分かる。教育の効果は大きい」と森田氏は語り、「現在は運動中の水分補給の大切さもあり、完全な『飲まず食わず』は時代にそぐわない」として必要なら”水は飲んでもいい”に変えたそうです。飢えや渇きを経験することはモノへの感謝、耐えることの大事さ、辛さを共有することで得られる連帯感など大切な意味は含んでいるような気がしています。
こういった内容のかち歩きですが、前回第85回の記録では、参加者は1592人。完歩者が1355名。23kmコースは469名、43kmコースは886名が完歩している(ちなみに43kmの最初の完歩者は午後14:05到着らしいので、5時間35分で歩いている)
さてさて、当日朝、われわれ夫婦は寝坊してしまい、会場に駆け込んだのが締切2分まえの8:18。新宿駅から新宿中央公園の会場まで走りました。エネルギー消費完了(笑)。会場に着いてみると、たくさんの人・・・。こんなに参加するんだ! 聞くと今年も約1500人の参加だそうです。東村山までのコース23kmに500人。のこり900人が青梅まで43kmを行く人たち。30%程度が脱落すると言っています。(笑)
いよいよ出発。8:30に出ました。道の左側を大勢の人が占拠して歩くさまは壮観です。最初の5kmは、みなさんでゆっくり歩き、そこからは各自歩きますが、みなさん結構早い! この大会今回で86回目ですが、病みつきになって50回、60回参加している高齢の方もたくさんいらっしゃいます。恐るべしシルバーパワー。
第一CPが15km、23kmの東村山のゴール、第二CPが31km。このあたりまでは順調でした。しかしだんだん疲れてきて、3人ともバラバラになり、40kmの旗からあと3kmがホント遠かった! 出発前にある参加者がゴールは4時半くらいだろーなんていっていたけれど、写真を撮り撮り歩いたらどんどん遅くなってしまい、結局ゴールは5時2分前の4時58分。
ゴールを見たときはもう歩かなくて済む!とは思ったけれど、あまり感激はなかったな。一応、ゴールするときは、手を挙げて営業用の写真を撮る女性にポーズはとったけれど…。先行していたMURくんは、16:30にはゴールしたとのことでした。早い!と思ったが、パンフを見ると平均時速5.5kmで16:30到着が標準タイムになっている。ありゃりゃ。それでも標準なの? ひとり遅れていたカミさんは、同じくゆっくり歩く同志?と一緒に夜のとばりもおりた18:20に、ナンとかゴール。
おつかれさんでした!
無事3人がゴールし満足感をサカナに中野で打上げ。ビールがあっという間にしみ入っていきました。震災一周年、被災者はもっとつらい想いをいているのだということも考えながら、これは被災者の疑似体験と考えて我慢を自分に強いながら歩きました。
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