宝永山で(勝手に)山開き


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,327m
- 下り
- 1,309m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
まだ頂上付近に雪の残る富士山の山開きは7月ですが,その側面にある標高2,693mの宝永山には5月を過ぎれば安全に登れるハイキングコースがあります。登山口のある御殿場口新五合目への定期バスは,今年は5月12日から開始とのことで,さっそくこの日を宝永山の山開きと勝手に決めて,周回コースを歩いてみることにしました。
よく晴れた土曜日の早朝に御殿場駅に着くと,駅前の商店街の先に富士山が間近に見えます。バス停には,学校の先生や父母に引率されているらしい小学生の子どもたちもいて,皆,それなりの登山靴を履いています。バスは全員が座ってまだ少し余裕があるくらいの混み具合です。バスが出発して御殿場市内を抜けると,自衛隊施設の横を過ぎ,富士山スカイラインの坂道を登って標高を稼いでいきます。数年前にここを自転車で登ったことがありますが,この日も数人のサイクリストが苦労して登っていく姿が見えます。
バスに乗ること30分ほどで御殿場口新五合目(1,440m)に着くと,ここで降車したのは数人で,子どもたちはここよりも先の水ヶ塚公園まで乗っていくようです。この登山口から宝永山へ向かうルートはいくつかありますが,南の幕岩を経由して宝永山に登り,大砂走りで下山する予定です。この日のメインイベントは大砂走りと位置づけて,使う靴もほとんどソールが削れてツルツルのトレランシューズをわざわざ履いてきました。新品のシューズであっても1回で汚れて痛み,使い物にならなくなると思ったからです。ただし,あまりにもツルツルなので,登りでは雪道用のスパイクのついた携帯用ゴム底を装着します。
駐車場の裏手にある歩道を進むと,すぐに気持ちのよい林間の道が始まります。勾配もなだらかで避暑地の散策気分で歩いていけます。山道らしくなるのは幕岩の前後あたりからですが,ここを駆け抜けるトレイルランナーの姿もあります。御殿庭入口の標識までやって来ると,宝永山まで145分とあります。富士山も宝永山の火口の縁もすぐ近くに見えているのに2時間以上かかるのは,ここからが体力的にきついことを意味します。
御殿庭上で樹林帯を抜けると,吹きさらしのザレ場ですが,風はそれほど強くはなく,日差しも強いので寒くは感じません。薄い踏み跡を頼りにここをトラバースして稜線上に出ると宝永山の第一火口が間近に迫ってきます。いったん火口の中に入ると,急傾斜のジグザグのルートになります。火口の外に出た後も乾燥したキャットフードをまき散らしたようなザレた道を,足を滑らせないように一歩一歩確実に登っていきます。風が強くなってきたので,ここでウインドブレーカーを着用します。ようやく稜線に出ると,宝永山の頂上まで往復してからすぐに大砂走りのルートに入ります。下界までさえぎるものがなく,ゴール地点の御殿場口新五合目の駐車場もはっきりと確認できます。
ここから1,000m以上を一気に下るわけですが,おおよそのコツは以前,須走ルートの砂走りで把握しているので,問題なく降りていけます。ストックを使ってバランスをとり,砂の上でするモーグルのようです。靴の中には砂が入りまくりですが,とがった石ではないのであまり気になりません。自分の前後には誰もいないので,黙々と下り,疲れたり,飽きたり,写真をとりたかったりするときだけ脚を止めます。途中,ここを登ってくる人がいましたが,普通の登山道よりもかなり体力を消耗しそうです。また,勢いよく下っていくトレイルランナーが1人だけいて,走ったあとの砂埃があたりに立ちこめるので,少々待ってから先に進みます。
結局1時間もかからずに御殿場口新五合目まで帰り着きます。この朝に見かけた小学生の集団も無事に大砂走りを降りてきたようで,すでにその姿があります。バスの時間まで1時間ほどあるので,ゆっくり荷物の整理や着替えなどをして過ごします。今回は,数日前に降った雨が凍っているのではないかと思い簡易アイゼンを用意し,気温が下がるのではと思いフリースや厚手のレインウェア,手袋も持ってきましたが,どれもまったく無用でした。履いていたトレランシューズを見ると,残っていたソールのブロックもほとんど削れ,普段履きとしても用をなさないほどになっています。
時間どおりにやってきたバスで御殿場駅に着くと,御殿場線,東海道線,湘南新宿ライン,中央線などを乗り継ぎ,7時ごろに帰宅しました。
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