春の陽気の後方羊蹄山(火口(父釜)への尻すべり!)


- GPS
- 09:19
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,686m
- 下り
- 1,670m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:16
天候 | ☀快晴☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は6台くらい駐められそう。すでに1台が来ていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1400mを越えると傾斜40〜45°くらいで急になります。クサレ雪がまだまだたんまりあるので直登が可能ですが、万が一の滑落にお気をつけください。アイゼンは必須ですね。火口稜線は雪はほとんどなく快適です。 |
その他周辺情報 | いつもの京極温泉が600円です。シャンプー・ボディソープ付き。ソフトクリームは300円で、少し小さめですがとても美味しいです。 セイコーマートは京極の街の中にあります。ホットシェフ付きです。 京極温泉近くにふきだし公園があって、羊蹄山の湧き水を飲むことが出来ます。当然無料。容器を持ってきて持ち帰る人も多数います。 |
写真
装備
個人装備 |
アウター(厚)
フリース
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
キネシオロジータープ
グローブ
アウター手袋
予備手袋
雨具(下のみ)
薄手ダウンジャケット
ザック
登山靴(冬)
ゲイター(厚)
アイゼン
スノーシュー
ピッケル
ストック
昼ご飯
行動食(チョコ
塩キャラメル
柿ピー)
飲料(500mlペット)
サーモス(900ml)
シート
地形図
計画書
筆記用具
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
JRO登録証
携帯
高度計付き腕時計
温度計
サングラスorゴーグル
タオル
ビニール袋数枚
カメラ
携帯トイレ
ティッシュ3つ
ウェットティッシュ1つ
ツェルト
細引き
エマージェンシーシート
痛み止め
お風呂道具
着替え
サンダル
|
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感想
【お山紹介】
今回は後方羊蹄山(しりべしやま)。羊蹄山(ようていさん)と呼ぶ方が多い(私も)ですね。蝦夷富士の呼び名でも通っています。標高は1,898m。日本百名山ですね。
登山道は各周辺市町村から登る4本(ニセコ町だけありません)があり、今回は京極町から登るルートです。私は普段は比羅夫口から登ることが多いですが、西風が強いとの予報から、風向きの反対側になるこのルートを選択しています。
日帰りする人が多いですが、避難小屋で宿泊される方もいます。宿泊の際は事前の連絡が必要です。宿泊代は1,000円です。
↓避難小屋の詳細についてはこちらを参照ください。
http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/tourism/yoteizan/hinangoya/
私は道内のお山でピーク日帰りする山ではキツい山と思っています。どんどん急になる上、足場もあまり良くはないです。でも登っちゃうんですよね〜。とても不思議な魅力を持ったお山です。
【地質】
富士山と同じように、とてもきれいな円錐形のお山です。その形状からも分かるとおり、活火山です。最新の噴火は2,500年前の山頂噴火だったようです。母釜、小釜が比較的新しい地形なので、その辺が噴火したのかな?
現在、活動らしい活動はないので、安全に登れると思いますが、事前の火山情報にはご注意ください。
↓気象庁ホームページ(羊蹄山)
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/sapporo/117_Yotei/117_index.html
【移動】
朝5:00前に自宅を出発。ローソンで買い物、地形図をプリントアウトして現地へ。高速に乗る場合は朝里ICで下車となりますが、今回は下道を選択。国道5号を走り、朝里で国道393号に入り倶知安町入り。倶知安町から国道276号に入って京極へ。登山口は「ふきだし公園」近くです。ちょっと説明が難しいので、調べて入ってください。「ふきだし公園」からは車で5分くらいです。
【山行】
GW前半の奥秩父山行旅の余韻に浸りながら、過ごしていた先週。知り合いのFacebookに羊蹄山登山の写真がアップされ、それを見て即今回の山行決定です。この時期に登るのは初めてですね。
さて山行です。6:30前に到着し、さっさと準備して6:50くらいに登山開始。まだ登山届けボックスがなく、ネットで登山届けを提出しています。
まずは登山口までの移動。畑の横の砂利道をしばし歩く。ずっと正面に羊蹄山の山体を見ながら移動なので、更にテンションアップ。
1合目までは森林が伐採されて(悲)開けてたので、積雪はちらほら。1合目以降はまだまだたっぷり。落ちた小枝が多いですがスキーの人はつないでいくことが可能です。
登山道がまだ雪の下なので、ルートは自由に登っていく。ツボでもしばらく行けそうでしたが、標高600m位ですかね、傾斜が出てきたのでヒールを高くする目的でスノシュー装着。これが快適。
どんどん標高を上げていき、1,400m手前で傾斜が約30°、クサレ雪の状況からスノシュー(REVO アッセント)の限界。アイゼン・ピッケルにチェンジです。
いやぁ、夏もきついコースだけど、冬の直登は更にキツいですね。膝が前に出てこない(歳のせい?)。10歩歩いては「ぜーはーぜーはー」。掴まる木を求めて白樺林に入りましたが、低木が多くて悪戦苦闘。すぐに出てしまいました。傾斜は更にきつくなり、1,600〜1,800m付近が最急で45°くらい。シビレル〜。
1,800mを越えると徐々に緩くなり、雪が溶けて見覚えのあるガレ場が出現。少し登って火口縁(京極口下山口)に到着。ここで噴火口(父釜)とご対面。そう、今回の目的はあそこを尻すべりしてお昼ご飯、なんだよね(笑)。
ここで札幌(比較的ご近所さんでした)から来たというカッコイイお兄さんに出くわす。冬は毎週羊蹄山に来ているらしく頭が上がらないですね。しばらく一緒に行動させてもらいました。
ザックをデポ(GPS抜くの忘れた)し、まずは山頂を目指し、5分も歩いて祝、山頂!晴天、微風に360°の絶景が飛び込んでくる。いつきてもいい眺めですが今回が今までで一番の景色だね。洞爺湖がとても近く見えました。しばしレリーズタイム。
写真を撮り終え火口(父釜)底への移動開始。ザックを回収し父釜と子釜の間の尾根に移動。ヒップソリを取り出し「さて、行くか」。あっという間に標高差100mを下る。360度壁に囲まれた不思議な景色にまたまたレリーズタイム。来て良かった。
お昼を食べ、ここでお兄さんと握手でお別れ。楽しかった、またどこかで会いたいね。お兄さんは山頂方向の急登(シャレならん)を登って行きました。すげぇ。
自分は噴火口周回へ向かうも、旧避難小屋まで小さな登り返しを2回繰り返し、ここで踏み抜き多発。疲労困憊で周回は諦めました。旧避難小屋でニセコ連山、先日行った寿都町最高峰、狩場山、昆布岳の撮影し帰路につく。帰りがけ、GPSの軌跡取得と火口への尻すべり跡を撮影するためにもう一度山頂に寄りました。
さて下山開始。急登の下り、これまたシビレますね〜。雪がクサレ過ぎで不安定。ビビリの私には一歩一歩が緊張の嵐。なんとか乗り切る。
傾斜が緩くなって再びヒップソリを取り出し時間短縮をはかる。ヒップソリで200mは高度を落とせましたね。2時間弱で無事下山できました。
雪山の羊蹄山。素晴らしい景色に出会って感動でしたが、やっぱり自分はビビリだと実感。こればかりは技術ではどうにもならんですね。今回を機に、安心、安全な雪山低山ライフに戻りたいと思います。さてさて、次回は何処に〜。
yo-shaさん、こんばんは〜!
凄い青空、真っ青ですね〜、同じ日の十勝岳真っ白しろすけで、まったく羨ましい限りです。
しかも、お釜を尻滑り、これまた羨ましい! 体力のない私には羊蹄山登って、更にお釜を登り返す体力はさらさら無いので、永遠の憧れです(^^;)
最後は羊蹄山でロングの滑り!いやー羨ましい!! 私達も残雪期に同じルートを登ったことがありましたが、暑さと体力不足で6合目で撤退でした…、羊蹄山のロングソリ滑り、これまた憧れです(^^♪
羨ましいがいっぱいのレコ…と思ったら、番外編まで羨ましく美味しそう…(^^;) いいなぁ!
jei-boyさん、こんばんは!コメントありがとうございます!
返信が遅くなりすみません。
真っ白十勝岳の分、こちらが更に青くなったような、もう最高の青空でした。ただ日差しが強烈で、日焼け止めを塗ってもすでに黒かった顔が更に黒くなり、酷い顔に。まあ元の顔が酷いので、どうでもいいのですが
父釜への尻すべり、病みつきになりますね。しかも火口底でのハヤシメシ。この上ない幸せな時間でした〜!言いすぎかな
残雪期、チャレンジしてましたか。確かに羊蹄山は暑いととても厳しいお山ですよね。なので私は羊蹄山では毎回飲むゼリーを2ヶ凍らせて持って行きます
羊蹄山ロング、雪の量が多いのでまだまだ行けそうです。近々再チャレンジ!どうでしょうか。6合目からでもバッチリです
番外の越冬ジャガイモはラッキーでした!!翌日、奥様がサンドイッチに挟んでくれましたが、これがなまらマイウ〜でした
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