【大倉メッツ作戦】塔ノ岳(大倉尾根ほぼ単純往復)【丁28.7】
- GPS
- 04:41
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,305m
- 下り
- 1,287m
コースタイム
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 4:41
天候 | 晴れ 山頂を去る頃から雲増える。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
見晴茶屋が一つの分かれ目。そこまでは足慣らしみたいなもので比較的緩やか。 以降は傾斜も急、足元も岩が多くなる。幸い、泥濘は軽度。 |
写真
感想
【契機・計画】
昨年6月に美ヶ原に登高能力チェックに出かけた(※1)のだが、ルート取りを間違えてしまい、やり直し山行を企図していた。『山と渓谷』2016年11月号に、10月に丹沢・大倉尾根で行われた「マイペース登高能力テスト」の状況が掲載されたので、それを参考に丹沢で改めて登高能力チェックを行うこととした。
その準備のため、ネット上を渉猟して「マイペース登高能力テスト」の情報を収集していたのだが、前回、もう一つチョンボしていたことに気がつく。すなわち、「評価は、体重の10%程度の荷物で標準的なコースタイムで歩く場合」とある。となれば、登高能力チェックにおいても同等の荷重をかけて歩くべきであるところ、美ヶ原では、いつもと同様、軽装山行をしていた。これは大チョンボだ。
『山と渓谷』掲載のデータでは参加者のザック重量が2.2〜4.0kgとなっているのが若干気になるが、衣服等込みで体重の10%くらいになるのだろう。たぶん。今回は特別に荷重をかけて歩くべく、500mlペットボトル飲料を大量に買い込む。
後は、「きつさを感じる手前のスピード」、「マイペース」というのが主観的な表現で難しいのだが、道中ゼエハアすることは無かったので、その辺りは大丈夫と思う。本来は心拍数を計ったりすると良いのだろうが。美ヶ原の時と同様、前日に20km程度の山行(※2)をやって過度にハッスルしてしまう余地も軽減させ、結果の確からしさを担保。
いつもと違って荷重を背負って何時間も歩くことと、金曜以来身体を酷使して大腿部に筋肉痛があることだけが不安要素だ。
(※1)準メッツ作戦
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-902490.html
(※2)跨節作戦
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1071625.html
【山行概要・エピソード・アクシデント】
丹沢の難点は混むこと。それを回避する為に最初は車で乗り付けることを考えていたが、大倉の駐車場は午前8時からということなのでボツ。山行は早朝進発が肝心。8時は、あちこち巡り巡るには遅過ぎる(←塔ノ岳から山行をさらに展開する可能性も十分あったので)。
しかし、2月26日と言えば、二・二六事件の日、ではなく、東京マラソンの日だ。そっちの方に人がいくらか流れるだろう。ということで、やや疲れ気味で連日山行を厭う気持ちを「単純往復で済ませるから」となだめすかして渋沢までやってきた。
もしかしたら、まだ寒い時期の日曜で、しかも天気予報がイマイチだったからかもしれないが、渋沢へ向かう電車は空いていて、バスの乗客も1台に余裕をもって収まる程度。好機をうまく捉えたと言える。
大倉尾根は一度、下りに使ったことはあるが、上りは初めてだ。「バカ尾根」と称される尾根道は如何ならん。箸よりも重いものを持って歩いたことがほとんど無いので、早々にへばってしまうのではないかと心配だ。しかし、実際にペットボトルを詰め込んで担いでみると、思ったよりも重く感じない。これは案外いけるかもしれない。
歩き始めると傾斜も緩やか、石がごろつく所もあるが歩きやすい。これは楽勝だろう。と思ったのも見晴茶屋まで。そこから道の状況が一変する。まず傾斜が尋常でない。しかも階段になっているので、脚を上げて歩かざるを得ない。後半には荷重が効いてきて深呼吸をしながら一歩ずつ着実に歩を進める。花立山荘で一旦荷重を置いて背伸びをすると楽になった。山荘からは空も広くなり気分も一新。本当にきつくなる手前のペースで塔ノ岳までたどり着くことができた。
山頂からは東側と南側を除いて好展望。富士山も雲に隠れてしまう前に拝むことができた。まことに有難いことである。好機は逸すべからず。頑張らないように頑張ったことに空と山が報いてくれたように感じた。
予想よりも早めに雲に覆われたこともあり、さらなる山行展開はせず、ほぼ来た道を戻る。空いた時間は麓で春を感じるのに費やした。
【総括】
今回山行の一番の成果は何か。それは、自分が何メッツ程度か把握したことではなく、一定の荷重を担ってもそこそこ歩けるということを確認できたことだ。今の今まで必要最低限の物資しか携行しない超軽装山行が主で、ちょっと荷物を積んだ途端に歩けなくなると思い込んでいたのだが、そうでもないということがわかったのは新鮮な驚きだった。
携行飲料を多く持つと重さでばてそうだからと敬遠していた、夏期の、標高差が大きく時間のかかる登りも何とか乗り越えられるのではないか。そんな自信を持てた山行であった。この成果をバネに今年は高い山にいくつかチャレンジしてみよう。
〜おしまい〜
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