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北海道と、本州中部、北部の日本海側の多雪地帯に多く分布します。
分類の研究の進展などから、本州の中部などで「ヨブスマソウ」として親しまれてきたものは、類種(亜種)の「イヌドウナ」であることがわかってきました。
見分ける違いは、まず大きさ。
ヨブスマソウは背丈が1〜2mほどに育ち、茎も直径1・5センチから2センチほどにまで太くなります。
これにたいして、イヌドウナは、背丈は1・2m前後でより低いものも見られます。茎の太さも1センチまでで、より細いものが多い。
この大きさの違いのほか、見分けるポイントは、葉の柄が、茎から出る部分の形状。
ヨブスマソウ(写真1枚目、札幌・八剣山で撮影)では、葉柄の根元が茎を抱き、しかもその抱く部分が、エリマキのように幅広に広がり、切れ込みが入ります。
これにたいしてイヌドウナ(写真2、3枚目)では、葉柄が茎を抱く部分が、丸みがあり、幅が狭く、切れ込みがないか、目立たずに、丸みを帯びて茎を抱きます。
3つめの見分けるポイントは、葉の形。
ヨブスマソウの名前は。葉の形がコウモリ(夜衾)に似ているところから付けられました。
その形が、ヨブスマソウでは、先端がより尖った形ですが、イヌドウナでは葉の形が尖らず、より扁平・横長です。
茎に、中空の穴が通っているヨブスマソウは、「ドウナ」とも呼ばれます。
「ドウナ」に対して「イヌ」ドウナですから、普通の植物・山菜の名づけ方だと、似て非なるもの、役に立たないもの、となります。しかし、イヌドウナの場合は、その味わいは、ヨブスマソウとまったく変わりがありません。
北海道のアイヌの子どもたちは、自分の背丈を超すようなヨブスマソウをもぎとり、この中空の穴に水を満たして、振り回して、水鉄砲の風車のようにして水をかけ合って遊んだと伝えられています。
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-20747
北国の植物と生活6)ヨブスマソウ(ほんな)の茎で、水鉄砲遊び
もちろん春の貴重な山菜の一つでした。
札幌近郊の林や山のふもとでも、ヨブスマソウはどこででもというくらい、生え出してきます。でも、いまは大人も子どもも、見向きもしない山菜です。
本州では、出会うのさえ稀なもの。
秋田県や長野県北部あたりでは、まだ親しまれていますが、こちらでも親しむ人は少なくなって行くように思います。
こんにちは!
私の仲間内では、ヨブスマソウをボンナ、イヌドウナをコウモリソウと勝手に呼んでいたようです。
イヌドウナの方は見た目がなんとなく細くて固そうなので手を付けませんでしたが、同様に美味しいのですね!
今度はちょっといただいて見ます
この週末は沢に行きますが、そこにはいつもボンナがあります。
ボンナは独特の風味があって好きです。
毎度のお浸し系の他、鶏肉(またはイワシのつみれ)とシイタケでお澄ましでいただくのも好きです
今回、ウド、ウルイ、ボンナ、コシアブラ、ネマガリといった山菜が期待できるのですが、ホットスポットなので若干ベクレってる模様
お土産にはしないように手を縛って行きます
bunacoさん、コウモリソウは愛称、通称としてはあると思いますが、特定の一種の正式名なので、他の人が聞くと混乱しますね。
とはいえ、イヌドウナにいろんな愛称があるのも、好きものがいるからでしょう。
いずれも、コウモリソウ属ですから、ほんとによく似ています。
で、味も、似てる。
この仲間には、トウゲブキもあり、もしも口に放りこまれて「名前を言ってみなされ」と言われたら、区別がつかないと思います。
>若干ベクレってる模様
奥利根エリアの場合、これらの山菜の生育ゾーンは、ほどほどにセシウムが残っています。
濃縮はきのこの場合の方が、高いですね。
シイタケのホダ木は、当分、地元産は使えなくなっています。
現地で味見がいいところですね。
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