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ハリギリは、タラの芽、コシアブラなどとともにウコギ科の山菜として知られています。
けれど、この木は、巨木になります。高さ25メートルほどにまで。
材質が軟らかいので、アイヌは丸木舟、木鉢、臼などを作りました。昔は若木の樹皮からはロープも作られました。
幹の表面の針は、ごつごつした皮にのみこまれますが、
一部の針(トゲ)は、こんなにすごいものになって、残ります。
センノキは、肥えた土地に生育するので、開拓時代はこの木が適地の目印でした。
センノキの材質や用途をもう少しくわしく紹介しましょう。
北海道には大きなセンノキが多く、明治の末にはゲタ材として、本州に出荷され てきました。ハリギリの名前の由来も、桐に次いでゲタ材として喜ばれてきたので、 針桐とついたそうです。山桐の別名もある。
センノキの材質には、大きく分けて2種類あります。オニセンと、ヌカセンです。
木肌が深く裂け、黒ずんだ褐色の色をしているセンノキからは、オニセンがとれま す。固く、重く、工作に向かない。枕木用。
一方、木肌がなめらかなセンノキイからとれるのがヌカセンです。木目がきれい で、やわらかく、年輪の幅が狭い。建築、家具に用途が広いとのこと。
現在はもっとも多いのは、合板。
ハリギリの実は、塩分をふくみます。カラスザンショウ、ミツバウツギ、ヌルデな どとともに、昔、海からの塩が貴重だったころの山里で、塩分摂取に利用されてきた可 能性も指摘されています。
写真1 ハリギリ。くせがなくおいしい山菜。
写真2 トゲは鋭い。
写真3 高木となる。幹にトゲ。
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