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4年ほど前、スエヒロタケを研究しているある方から、私のサイトのスエヒロタケの写真を使わせてほしい、と連絡をいただきました。
スエヒロタケは木材の繊維を分解する力が強く、強い生命力をもち、免疫力を高める物質が人にも吸収されやすい形で入っているなど、いろいろな研究がされてきたキノコです。
見た目は、ごく小さな帆立貝を白いぬいぐるみで包んだような、可愛い姿をしていて、どこにそんなパワーが秘められているのか? 不思議です。
人にとって役に立つ生命力は、刃にもなる。
スエヒロタケは、人間の肺に住みついて、体力が弱っている人に病を引き起こすこともあります。
写真の3枚目は、スエヒロタケの老菌。
http://trace.kinokoyama.net/fungi/fungi-zukan/suehirotake-fungi.htm
tanigawaさん、こんにちわ。
少し前に芸能人の方(押坂忍の奥様)が
肺にキノコが生えていて手術したということが
あり、とっても驚きました。
多分このキノコですね。
病の元にもなるとのことですが
肺から取り出した物は食べられるのでしょうか。。。
そんな有名な出来事があったんですね。
>肺から取り出した物は食べられるのでしょうか。。。
キノコは、子孫をひろげるための、植物でいえば、花です。
本体は、菌糸で、からみついて広がっている。ナラタケの場合は、畑一面、土中が菌糸だらけということもあります。
スエヒロタケが肺にすみついた場合も、肺のなかに菌糸がひろがるという形態が想像されますね。
その肺のどこかで、子実体(キノコ)が生まれる・・・。怖いですね。
森で深呼吸をするときも、胞子は肺に入るのでしょう。人間の、外敵にたいする備えもすごいなと思います。
tanigawaさん、こんにちは
肺のなかで菌糸がひろがるなんて
手術しても除去不可能なのでは?
怖くて、森で深呼吸出来なくなりそう
人の体には始終、いろいろな「他の生命体」が出入りしてますね。
スエヒロタケのようなキノコにしろ、肺炎のもとになるカビやいろいろな菌にしと、通常の健康な人ならば、大丈夫なのでしょうね。
日本からアジアの他の国にいって、生ものや生水で、お腹をこわすのはよくあります。現地の人はなんともないのに。
逆に、17世紀以後の植民地化の時代、欧州の当時の先進国が持ち込んだ悪性の風邪などの病気で、アフリカやラテンアメリカの現地の人々は、たくさんの人が亡くなった。
そこから考えると、ふだん自然のなかで時間を過ごしてきた人や、山里の人々は、森のいろいろな胞子や菌などに、すでに耐性や免疫があるとも考えられます。
人間は、菌類であるキノコを食べ、産業化もし、カビの仲間も酒や食品製造に生かしてきました。
しかも、その時代もずいぶんさかのぼれる。
スエヒロタケにかかわる研究からも、新薬や新しい食品が生み出されるかもしれません。
人と菌類の関係は、一方的でない、もちつもたれつ、なのかもしれません。
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