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成長して、傘がやっと半開きになったあたりで、黒ずみ、インクが滴るように溶け出すことから、この名前がつきました。
写真1枚目は、ヒトヨタケ科の代表種、ヒトヨタケ。
傘の周辺が少し黒ずみ、溶け出す手前の状態。
この科のキノコは、腐葉土や堆肥がある場所から生え出してきます。奥秩父で撮影したこの場所も、木屑が散らばったところでした。
食べられますが、酒といっしょだと悪酔いします。
写真2枚目は、ササクレヒトヨタケ。
札幌育ちの妻は、「ロウソク」とこのきのこを呼んできたそうで、ボリボリ、ラクヨウなどと並んで、よく食べたきのこなんだとか。
この写真は、ドイツ在住の知人が撮影。彼によると、ササクレヒトヨタケをドイツでは「タテガミインクタケ」(Schopftintenpilz)と呼ぶそうです。
白いドレスを着た婦人にも、たとえられます。
写真3枚目は、私の好きなキノコの一つ、キララタケ。カヤノ平で撮影。
ヒトヨタケ科の、朽木から生え出す仲間の一つです。
雲母(きらら)状の鱗片をまぶした姿をしている、キララタケです。背丈数センチ。
キララタケは食べられるとされてきましたが、たくさん食べると、神経系の中毒のおそれもあります。さらにアルコールといっしょでは悪酔いするとされます。
写真のキララタケも、傘の周囲が黒くなり始めています。
一時期沼田に住んでいました。駅の西口に小さな公園があって、そこに毎年決まってササクレヒトヨタケ(と思われる)が発生していて、うどんと一緒に煮込んで食べていました。
そのキノコはびっしりと重なり合うような集団になっていて全体としてはかなりの大きさでした。ササクレ〜だと思っているのですが、ネットで調べてみると1本1本が独立した写真が多く、重なり合うようになっているものを見かけません。
このような特徴を持ったヒトヨタケが他にありますか? 私がササクレ〜だと思っていたのはヒトヨタケの中の別の種なのでしょうか?
nobouさん、重なり合うというのは、一つの株のように地表でもつながっていると、いうことでしょうか?
ヒトヨタケの仲間では、ササクレがあって株状に生えだすのは、ないと思います。
密生するタイプは、傘が茶色のセンボンクズタケなど、いくつかあります。
ササクレヒトヨタケは、ある程度、密生して生えだすことはよくあります。しかし、あくまで鉛筆を立てたように、一本一本は独立しています。
太さは、上部の白いササクレ部分で、直径3センチくらいにはなります。
子どもたちが小さかったころ、近所の公園の地面から10数本が生えだしているのを見つけ、家に知らせにきたことがありました。
洋風があうキノコなので、フライパンで炒めて食べました。
今思うと果たしてササクレヒトヨタケだったかどうか・・,15年も前のことで覚えていない面があります。覚えていることは全体が1つの株を成していたこと(ただし下部がつながっていたのか、それとも独立した1本1本が密集していたのかはハッキリしません)と、一部黒変して溶けだしているものがあり、健全なものも時間経過と共に溶けると思われたことで、その様子から記憶の中にあった『ヒトヨタケ』或いは『ササクレヒトヨタケ』を結びつけて勝手に思い込んだ節があります。
肝心のササクレもあったかどうか定かでありません。むしろ、栽培のエノキタケのように表面がつるっとしていたようにも思いますが、それは茹でた結果かもしれません。味は煮た限りでは美味しいという程ではありませんでした。
黒変して溶けるキノコで表面がつるっとしていて株立ちするものがありますか?
>黒変して溶けるキノコで表面がつるっとしていて株立ちするものがありますか?
ヒトヨタケか、センボンクズタケならば、食べがいのある大きさです。しかし、普通、食べるのはヒトヨタケです。どちらも黒変しますが、溶け出すという感じはヒトヨタケです。
色はともに、灰色がかった茶色です。
私のサイト。
http://trace.kinokoyama.net/fungi/fungi-zukan/hitoyotake-fungi.htm
http://trace.kinokoyama.net/fungi/fungi-zukan/senbon-kuzutake-fungi.htm
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