![]() |
![]() |
![]() |
ココヘリは以前から利用していましたが、持っていたのが初代(赤いやつ)でしたので、キャンペーンにつられてGPS付きのココヘリに変更してみました。
ココヘリGPS+
https://www.cocoheli.com/ch/gps
SONY ELTRES
https://www.sony-semicon.com/ja/eltres/index.html
*技術的な詳細は、ココヘリGPSのサイト、この機器で使われているソニーのLPWA(Low Power Wide Area)のサービスであるELTRESのサイトを見てください。
ココヘリがGPS付きの機器を導入したモチベーションは、ココヘリを使った捜索では99%の発見率を誇るが、そもそも登山届を出さずに、どこの山に行ったかもわからないとなると、せっかくの機能も役に立たない。そこで、せめてどのあたりの山に行ったかのわかるようにGPSで追跡しておこう・・・ということらしいです。
GPSがあるから登山届を出さなくても良い訳ではなく、必ず出しましょう。
GPS付きの目的はそうですが、ソニーのLPWAがどのくらいの範囲まで追跡し、位置情報の精度は?記録は?どうなるのか・・・を少し試してみました。
画像1
ココヘリGPSでは、ログを見ることが出来ます。ログは電源が入っている間は常に記録され蓄積されていきます。(家を出るときから記録されています)機器で受信した位置情報を ELTRESの電波を使ってサーバーに送信し続けいます。
画像2
SONY ELTRESの現在の通信エリアです。一つの基地局でどのくらいのエリアをカバーをしているのか分かりませんが、サイトによると最大100kmのエリアをカバーできるようなので、携帯の基地局よりは少ない数で広範囲をカバーしているようです。
今回の山行では、丁度サービスエリアの境界あたりを歩いた感じです。
画像3
実際に歩いたGPSの記録です。山行中の記録は、ほぼココヘリGPSと同じです。最後のつづら岩から払沢へのあたりが圏外らしく記録が少し飛んでいます。
北に行ったのか、南に行ったのか・・全然わかないという状況を無くすには十分なサービスだと思います。過信は出来ませんが、山行中でもELTRESによるデータ送信の範囲は、それなにあるので、もしもの場合にも、通常のココヘリの電波による捜索に加えて、少し精度を高く捜索範囲を狭めるのにも役に立つのかもしれません。
晴天捜索して「現在位置は判明して山梨県警に捜索救助」を引き継いだという記事だったのに当日は救助されませんでした。生存は原因は別物ですが残念な結果となりました。生存救助なら「記事は削除されなかったものと、下衆の勘繰りで理解しています」HPには前後の救助例は掲載がありましたが、この事例は報告されていません。
「発見」は「生存救助とは別なのに、なんだかすべて生存救助のようなイメージを与えていますが不明です」翌日地上捜索をしていた隊員が発見に漕ぎつけましたが「捜索システム」によりとは報告はありませんでした。
要は朝から大変良いピーカンの晴天だったにもかかわらず成功していません、99%との意味は今回も1日へリが飛んでいないのはしょうがありませんが「すべて順調に登山届も提出され内容に過不足もなく、登山届通りの行動をして会員証の不携帯・不具合もなく、ヘリも無事に飛べた事例での99%」なんでしょうね。
元々はトランシーバー周波数による捜索ですし、今回開発された「GPS捜索システム」は現在産業機械用に開発されているセンチメーター級・サブメーター級の機械のハードチップ、つまり誤差が数メートル数センチのものはスマホやこうした携帯用ツールのチップとしては開発されていません。だから見晴らしの良い尾根や頂上部、樹林帯ではない、岩陰ではない、谷間でも深い所ではない、積雪がないこと、街に近い山など条件のよいところ以外は、その時の衛星の位置にも左右されますが誤差がたまに大きくなることがあるようです。
→技術仕様に、1番大事なチップの性能をGNSSとしか掲載していないというところも非常に味噌ですね、対応信号:L1S(サブメータ級測位補強サービス) でもなくL6 (センチメータ級測位補強サービス) 、L1, L2, L5とも表示がなく、みちびきHPにも対応製品登録がなく現在、問い合わせしています。GPSチップの衛星電波の受信能力とSONY ELTRESとの見通し100キロという通信連携能力と2重の条件はクリアできるかどうかは不明ですね。
https://qzss.go.jp/usage/products/2023.html
一般的にはスマホや携帯ツールとしては誤差のないチップの開発予定は産業機械以外はないと事業者の方から直接一次情報として聞いていますし、1年間宇宙事業開発事業団から機器をお借りしたこともあります。
あまり業者のことを鵜呑みにされないようにされたほうがいいと思います。
「ヘリが飛べてなんぼ」「救助ヘリと同時には出動しないからタイムラグが生じる」「トランシーバ周波数はHPにあるように身体の陰は駄目だし万能ではなく」登山届にないコースや変更したケース、会員証を忘れている場合、緊急連絡先との下山届の連絡不具合による誤った「出動」などは今後は「有償になります」と昨年連絡をされているとのこともありますね。結論は行方不明だけにはなりにくいツールだという理解が必要でしょう。
よく受信実験をされている方が山ほどいますが、その時の上空のみちびき衛星の位置(2024年以降7基体制で完了)にもよりますし、季節や天候、山域、基地局、や山小屋の中継などの電波状況、ハードの受信チップの性能、受信機械の性能などによりまったく違うようですからなにがどうというのは素人には判断は無理だと思います、ガーミンのイリジュウムSOS通信は北アのあれだけの山奥なのに救助を今年されましたので一般的ではありませんが優秀だと思います。
ココヘリGPS+の雰囲気の投稿、ありがとうございます。
個人的にはELTRESの通信エリアに意外と穴がありそう、GPS情報は携帯エリア内ではヤマレコアプリでも上げているし、年額が倍以上になる💦…等々を考えて、今は様子見しています😅 ただ機能と電池寿命の面ではイイ線行ってると思いますし、スマホ登山アプリを使っていない方/家族が使いこなせれば重宝しそうですよね。
これ、もう一歩進めて加速度センサの内蔵と「安全/遭難通知ボタン」も搭載されれば迷わず乗り換えたいと思っています。滑落など意識を失うレベルの加速度の上下を検知したり、遭難ボタンを押すと、登録した家族にメール・電話が掛かるようになれば、当初「死体発見器」などと揶揄された部分もかなり返上できると思うんですよね。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202008/20-069/
SONY ELTRESについてソニーの回答前に調べることができました、まず全世界衛星測位システム受信GNSSの受信チップは2020年10月に内閣府「みちびきサイト」に登録されており、性能はサブメーター級・センチメーター級にも対応しているチップのようです。
したがって「産業機械同レベルの、現状のスマホ機器のGPS性能を大きく上回るチップのようです」から実験の必要はなく優秀です。ただ天候・障害物・上空の衛星の位置・角度・山域の状況によりけりはあるのでこれは山麓とは違う受信条件次第ということになります。
問題はその測位結果のデータを送信する100キロの見通しがある距離まで送信可能という「無線性能次第」ということのようですが、これは購入して家族側でスマホでチェックすることしか実験も出来ませんし、見通しのない「遭難しやすい環境や春夏秋冬の季節ではどうか」などの検証は多岐に渡るので困難でしょう。町まで100キロ近く離れているなど、50キロならどうかとかケースバイケースですね。
結論は価格に見合うものかは不明なものの「年間の高い会員価格にまったく問題が生じない、余裕のある方」ならいいと思います。すでに始まっているイーロンマスクの低軌道衛星システムによる「衛星コンステレーション」スマホが「衛星携帯」になる奴ですが市販されてスマホに導入された時は「コスト」を比較してどっちを選択するかということになるのだということですね、よくわかりました。
現状のココヘリは無線通信システムなので年初の八ヶ岳の件と99%という発見率については眉唾な感じが個人的にはしますね。そういう意味でも正確性においてなんとか解決したかったのでしょうが開発と転用に費用が大きかったということでしょう。そういう理解をしています。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する