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▼エルブルス山(5642m・エリブルスとも)は行政上はロシア連邦のカバルダ・バルカル共和国にあるカフカス山脈(英語ではコーカサス)の最高峰で、ロシアがヨーロッパに属するから、ヨーロッパ最高峰(モンブランを抜いて)ともされる。でもロシアといってもカバルダ・バルカルはカフカス系とテュルク系の少数民族地域。とはいえ併合は1827年で200年も経っています。近くにはヴラジカフカス(カフカス鎮圧)というパワハラな都市名もあるよ。時々エリブルスと書いたりするのはロシア語の「ヰ」みたいな母音のカタカナへの表記方針の違いかな。ルでもリでもない。そしてカバルダ語でもバルカル語でもないんだあ。何語なんだろう。
▼エルブルズ山脈はイランの首都テヘランの北に東西に延びる大山脈の名前。最高のダマーヴァンド(5610m・デマヴァンドとも)もあるよ。カスピ海とイラン高原を分かつ大きな存在で、この雪山の水が豊富にあるからテヘランに都市ができたんじゃないかな。
深田久弥が「世界百名山」の中で、日本語の地図帳では同じエルブルスと書いてあって紛らわしいがスペルrとuの順番が違うのだ、と書いてあった気がする。
・Эльбрус(ロシア語)→Elibrus(英語)→エルブルース
・○○(ペルシャ語)→Reshteh‐ye Alborz(ぺルシャ語のアルファベット書き)→Elburz Mountains(英語)→エルブールズ
日本語の仮名表記はこの英語からだったのでスとズくらいでしか区別できなかった。また「u」のつくほうが多分アクセントなのでカタカナでは「ー」で表現しているようだが、伸ばし記号をいれるかどうかは筆者次第。私は入れない事が多い。
でもそもそも英語からでは無く始めからペルシャ語を直接カナにすれば、なあんだ元々違うんじゃねえかということでした。
そもそも元がロシア語、ペルシャ語で、欧米文字への転化があり、その上で更にカタカナへの転化で、元は違う地域の違う言葉だけど、日本の地図帳では長くどっちもエルブルスだった。誰か直してくれないだろうか?と思っていたら今はカフカスはエルブルス、イランはアルボルズと書き分けているようだ。ウィキペディアでは。エルブルス問題、長らくの懸念がいつの間にか解決し始めていました。
しかしもっと大々的に発表して欲しい。というか、誰がカタカナ表記の訂正を決めたのかな。これ、気になっていた人、居ませんか?
エルブルースもダマーヴァンドもロバでも引いて徒歩でアプローチして、山頂にイグルー作って泊まりたい。ついでにアララット(5137m)も。本当はアルメニアから行きたいけどまあトルコからだろうかなー。最近「ロバのスーコと旅をする」を読んだので。
写真地図は帝国書院の地歴高等地図2012より。三枚目はカフカスのエルブルース山(Wikipediaより)
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