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ディランの歌詞は、直接の意味を取るのが難しいけれど直感的に染み込んで、口ずさむうちに何年か経ってぼんやりわかってくるものが多い。詩的な英語なので普通の口語英語とも違って、こういうのをこそ詩っていうんだろうな。
聞く人は自分の状況に合わせてそれを受信し解釈し、反戦の時代には巨大な社会運動になったこともありました。記者に質問されるけど、会見映像のやりとりは全く噛み合わない。生きている世界が違うんだよね。ノーベル賞受賞後の普通じゃなかったやり取りも、相変わらず彼は変わらないなと思いました。溢れ出る言葉の湧水を放水し続けているかのような映像もありました。天は彼に才能を与えて、それをあまねく伝えさせた。本人はその役割をつとめている、そういうふうに見える人です。
質問する記者との「かみあわなさ」がよく分かる記者会見のフィルム映像だけど、ディランのイライラを引き出した、ゲスな質問の記者もまた、役割を果たしている。だからこそ、このフィルムは後世に残ったんだな。聞かれる当人たちには迷惑だけど、ゲスな記者というのは記者として存在の意味はあるんだな。こちらもかわいそうだけど。そんな彼らを働かせているのは、ゲス呼ばわりしている大衆多数の僕でもあります。
だいたい、詞をすんなり訳せない。ノー・ディレクション・ホームて何?家、方向、無し?ノー方向の家?しるべなき家路?帰る家が無い?どっちに帰るかわからない?
曲名はライク・ア・ローリング・ストーンだから、「ウチになんか帰らねェ!」か?
http://www4.nhk.or.jp/P4233/
スコセッシのドキュメンタリーですか。これは見てみたかった。No Direction Home というタイトルなんですね。Like a rolling stone はとても好きな曲ですが、歌詞の意味なら今はネットでも拾えます。
How does it feel
How does it feel
To be on your own
With no direction home
Like a complete unknown
Like a rolling stone?
私訳してみると:
どんな気分だい
どんな気分だい
ひとりぼっちでいるって
帰るところもなく
すっかり名無しになってしまって
転がる石のようにいる気分は?
文法のことでしたら、
1) home は副詞的な使い方です。例えば
He is on his way home.
彼は家路についている(家に向かっている)つまり、home「家に」の意味。
2) with no direction ですが、with no ….とあると「〜を持たないで」「〜なしで」ですので
「方向もなく」「方向もわからず」「あてもなく」
とすると、
3) with no direction home
「家への道もわからず」「帰るあてもなく」
くらいの意味ではないでしょうか。
*まったく私見ですので、間違っていたら、笑ってお許しくださいね。
おお、homeは副詞的役割だったのか。he is on way homeでよくわかりました。詩的で意味が取れないなんて言っても、英語がわかんないだけだったりもしますね。ありがとうございます。withがあるもんね。
ディレクションじゃなくてダイレクションと歌ってますね。
NHKネットクラブの再放送ウォッチ!に、見逃し番組を登録すると、半年後くらいにメールでお知らせが来ますよ(過去三ヶ月以内の放送分で)。
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