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このところ、神崎川・愛知川(えちがわ)(鈴鹿山系)での、「増水に依る事故」の報道に接する事が多く、この日記を記しました。
2022/08/06 沢登りツアーの約50人が、増水した神崎川を渡れ無くなり、消防に救助されています。
同日、神崎川の下流部にある愛知川で、キャンプをしていた、別の3人が、中州に取り残され、矢張り、消防に救助されています。
9月3日、滋賀県東近江市蓼畑町(たてはたちょう)を流れる愛知川(えちがわ)の中で、車が横転しているのが見つかりました。上流の神崎川のキャンプ場に来ていた男女2人と連絡が取れておらず、警察が行方を捜しています。
神崎川の源流域は、とても広く、「鈴鹿山系の八風峠近くから、釈迦ヶ岳〜根の平峠〜御在所山〜雨乞岳〜杉峠〜イブネ〜銚子〜銚子ヶ口〜長尾山と、東〜南〜西の稜線を繋ぐ線の内側」になります。
少し乱暴ですが、簡単に表現をすると、同じ滋賀県にある竜王町の全面積の半分位の面積です。24平方キロメートル位あると考えています。
仮に、南北6km、東西4kmの長方形と考えます。
夏の豪雨で、時間雨量100mmとします。実際、鈴鹿山系では、その位は、良く降ります。
源流域の東西4kmを、仮に、神崎川の狭い部分の川幅の100mに圧縮します。そうすると、雨量100mmが、40倍の4000mm(4m)になります。
矢張り、乱暴な例えですが、4mの水位の神崎川の激流が、南北6km連続していると云う状況になります。
神崎川の上流に、千草街道が東西に通っています。杉峠〜根の平峠を抜ける昔の主要間道の一つです。織田信長が、京から、岐阜に戻る時に利用した事で有名です。好天の時には、穏やかな谷筋ですが、台風の後などに通ると、谷筋が全く変わっている事も、良くあります。
上流部でも、その様な状態ですので、豪雨時、神崎川が、愛知川に合流する近くでは、想像を絶する様な、激流に急変する事も多いと考えています。
神崎川や愛知川を、キャンプや、沢登り、川遊びで利用される方は、神崎川の源流域は、非常に広く、源流域に、短時間で豪雨が降れば、神崎川や愛知川は、容易に数メートルの水位上昇が起き、穏やかな清流は、非常に危険な激流に、簡単に変化する事を、良く知った上で、利用される事を願っています。
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