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展覧会の詳細 http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2012/tanigawa/tanigawa_ja.htm
目録はA4版上質紙94ページ多色刷で谷川岳の高山植物百数十種のうち厳選した四十種を掲載している。
芸大美術学部の順教授、助手など8名が原画制作を分担していて、それぞれの個性が筆致に表れているが、何れも従来の植物図鑑には乏しかった芸術性が感じられる。
それでいて細部の描写の精緻さを充分に保っており、本冊子をそのまま谷川岳の高山植物図鑑として少しの遜色もない。
植物解説文は谷川岳エコツーリズム推進協議会 自然環境部会長 阿部利夫氏が担当されている。
氏は文中、谷川岳の植物の概要と40種類の選択について次のように述べておられる。
「〜谷川連峰を形づくる群馬・新潟県境の山々のうち、湯檜曽川流域の周りを馬蹄形に連なる山岳地帯を谷川岳東面域といい、谷川岳エコツーリズム推進区域の主体を成す場所でもあります。気候区分は日本海型気候区分域で日本有数の多雪地帯です。地質的には上越変成帯の一部で、地質的には壮年期にあたります。山容は冬季の季節風がまともに当たる山塊であり、多雪による影響もあって群馬県側は急斜地、新潟県側は緩斜地の非対称地形をしています。こうした自然環境の影響もあり、この地域の植生、植物相は日本海型であり、日本固有の日本海要素の植物は100種を越えます。また、かなりの範囲に蛇紋岩が露出し、この岩質が鉄、マグネシウムに富むことから植物の根からの水分吸収に影響を与え、蛇紋岩変形植物や蛇紋岩残存植物を生み出しています。その他、この地域には越後山脈に分布が限られる植物が自生しております。そして、この地で発見・命名された植物も多くたいへん貴重な地域といえます。〜この度の植物図鑑の対象とした植物は以上の特色を表す種から選択し、原産種5種、蛇紋岩関連植物10種、日本海型気候区分の植物11種、越後山脈に分布が限られる植物5種、他の地域にも見られる高山植物9種、計40種としました。〜」
昔、谷川連峰の濃いガスのなかに、幻のように咲き乱れる石楠花の大群落を見たことがあり、その事は前に日記に書いた。
その花を本書中に見出し、品種名がアズマシャクナゲ(東石楠花・ツツジ科)であることを知ることになった。
そして画像を早速その日記に追加貼付した。
当時、単独行の山では写真を写すことがなかったのである。ainakaren
*谷川連峰 石楠花の幻想 http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-34014
こんばんは
色使いや繊細さなど、写真とは違う趣があって大好きです。
見ていて飽きませんよね。
mantenmomoさん、こんばんは。
そうですね。
この原画には繊細さに加えて、美術的要素があり魅力的です。
販売価格の500円は、本当に安価に思いました。 ren
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