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昔から、印刷インクや塗料の原料として用いられています。
登山関連では昔、ピッケルの木製シャフトに塗布し、麻製ザイルの手入れに用いていました。
ピッケルのシャフトが金属製になりザイルがナイロン製になって、亜麻仁油が山道具には使われなくなりました。
近年、健康ブームの到来と共に、食用としての亜麻仁油が注目されています。
オリーブ油や、紫蘇油(えごま油)より健康維持に必要な成分が多く含まれることから人気があるようです(写真は食用亜麻仁油)。
効能が、老化や認知症の予防にもなるなどと言われますが、山道具に使用していた当時 まさか亜麻仁油が食用にもなる油とは夢にも思いませんでした。
運動具店で工業用として販売されましたし、決して食品を連想させない独特の強い芳香がありました。
いい匂いには、焼き鳥やバニラのように食品を連想させる芳香と、それとは異なる香水や化粧品のような芳香があります。
工業用の亜麻仁油は、明確に後者の芳香でした。
食用としての精製ではなく、むしろ誤用を避ける香り付けがされていたのかも知れません。
食用の亜麻仁油は、ドレッシングにして生野菜のサラダに振りかけて食べますが、味が穏やかで僅かに美味しそうな匂いがします。
あの昔懐かしい亜麻仁油の香りは、加熱処理した工業用油に特有なものだったようです。
ザイルが殆どナイロンに代わったのが60年代初頭〜、ピッケルシャフトが殆ど金属に代わった70年代中頃からは亜麻仁油の出番はなくなりました。
人間の五感の中でも、特に嗅覚は記憶と結びつき易いのかも知れません。
亜麻仁油の香りに想いを馳せると、懐かしい山々と山道具、そして想い出の行き着く先は何時も山仲間達の笑顔なのです。ainakaren
*亜麻仁油 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%9C%E9%BA%BB%E4%BB%81%E6%B2%B9
レンさん おはようございます。
アマニ油、とても懐かしいです。漢字で書くと亜麻仁油なんですね。カタカナしか知りませんでした。私もウッドシャフトひ塗っていましたがキスリングの縫い目にも防水目的で塗っていました。
食用との事ですがあのミシン油みたいな匂いは食欲湧かないかも(^^;
面白い情報ありがとうございます。
yuzupapaさん、こんにちは。
コメント深謝です。
そうですね〜 キスリングは綿帆布と牛革に麻糸縫製でしたから亜麻仁油で手入れしてましたね〜
ザックがナイロンとプラスチックになり縫い糸もナイロンになって、手入れに油が使えなくなりました。
手入れしていた時の、あの芳香が懐かしいですね〜
食用亜麻仁油は香りが殆どなく、味がまろやかで美味しいですよ〜
サラダドレッシングに使うと、オリーブ油以上に美味しいです〜
是非お試し下さい〜ren
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