![]() |
![]() |
![]() |
青空のもとで撮る山並みや雲海の写真もいいですが、なんといっても好きなのは山から見る夕焼け、星空、朝焼け、そしてそういった状況で撮る富士山です。私が山で写真を撮る動機の大半はこれで占められています(最近ほとんどそういう写真を撮れていないのですが…)。となると必ずいるのが三脚。しかし、カメラとレンズの重さに比例して三脚も重くてかさばるものが必要になってしまいます。耐荷重、安定性、高さをできるだけ犠牲にせず、なんとか楽に持ち運べる三脚はないものか…。
というわけで現在、山で使っているのはBENROのカーボンフラット三脚C1190T。本当ならもうワンランク上のC2190TやC2180Tの方がいいのでしょうが…。
折りたたみ三脚(これはこれで従来の三脚と比べてかなりコンパクトになります)であるBENROのC2691TB1との比較は画像1、画像2。縮長、全伸高は折りたたみ三脚の方に分がありますが、フラット三脚のメリットはその軽さとなんといっても持ち運びのし易さ。でありながら耐荷重、安定性、高さは一定レベルをキープしています。
まずは重さから。C1190Tの実測重量はVelbonの自由雲台QHD-53(199g)をつけて1104g。つまり三脚本体だけならたったの905g。それでいてカタログ上は耐荷重8kg(本当かよ…)。耐荷重3kgのゴリラポッド+自由雲台というのも試したことありますが、使うのに苦労する割には430gあります…雪に縦穴掘って塹壕戦みたいなスタイルで撮った時には便利でしたが(笑)。
そして一番のメリットである収納性。登山用で考えた場合、重量も勿論重要ですが、いかに邪魔にならずに持ち運べるかが最も重要だと思います。普通の三脚は円筒形の空間を占有するのでザックのどこにつけてもかさばり、しかも重心が崩れてしまいます。その点、フラット三脚はその名の通り横から見れば真っ平らなので、ザックのサイドメッシュポケットにすっぽりと収納できます(画像3)。
構造上エレベーターはありませんが、むしろこれが安定性に寄与しています。全伸高は三脚のみの状態で1335mm。雲台をつければ「ほぼ」アイレベルになります(ほんのちょっと足りませんが…)。ちなみに付属品に延長用のセンターポールがあり、これを使えばアイレベル以上にすることも可能です。安定感が落ちるから山で使ったことはありませんが。
C1190Tは5段式でパイプの最大径は25mm、最小径は12mm…最後のパイプはかなり細いです。C2180Tなら4段式で最大径29mm、最小径18.5mmですが、重量230g増で縮長が65mmほど長くなります。1kgちょっとにおさえたかったのでそこは妥協してしまいました。
他に嬉しいところはナットロックが防塵・防滴仕様であること。Gitzoの恐ろしく高い三脚以外でこういうのを謳っているのってほとんど見ません。どこまでのものかは分かりませんが、あるとないとでは大違いです。特に私は水や雪につっこんだりして手荒に扱うので…。
余談ですが、登山用の三脚として人気なのはVelbonのUltrekシリーズですね。縮長300mmをきるコンパクトさは魅力的です。初期は耐荷重に不安がありましたが、ユーザーの声にこたえて耐荷重をアップしたモデルも続々追加されています。かなり悩みましたが、結局フラット三脚の方にしました。縮長は確かに短くてザックに入れることもできますが、かなりのスペースを占有してしまいます(三脚としては驚異のコンパクトさでも、ザックに入れるとなるとコンパクトとは言いがたい)。上位モデルは重量も1400gを超えてきますし、6段というのもさすがにちょっと…だったらフラット三脚の外付けでいいじゃないか、と。
色々書きましたがステマじゃないですよ(笑)。ちなみにBENROは中国のメーカーです。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する