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【参考】岐阜県山のグレーディング
https://www.pref.gifu.lg.jp/kurashi/bosai/sangaku/11115/grading.html
グレーディングは「ルート定数」をベースにした「体力度」と、A~Eの「技術的難易度」の2つで示されていますが、前者については公式の単位が違うだけで、ヤマレコの山行記録中の「標高グラフ」から得られる情報(画像1赤枠内)からEXCELで簡単に計算出来るので、やってみました。
これで、グレーディングが公表されていない山/ルートであっても、山行記録さえあれば「ルート定数」、「体力度」が算出できます。(GPSの精度や休憩の有無等の個人差もありますので、あくまでも参考値として捉えて下さい。)
【計算】
画像2の①~④には標高グラフの数字をそのまま入れています。(①はh:mm形式。24時間を超えるものは、内部的には1900年1月1日からの日数+時間という形で保持されているが、表示上は後者の時間だけが表示される為、とまどうかも?)
⑤~⑧で単位を公式に合わせ、公式の乗数を掛け合わせています。
⑤が特殊なので分かりにくいかもしれませんが、EXCELでは1時間を1/24という数値として持っている為、これを普通の数値の単位に合わせる為、24を掛けています。
⑨のルート定数は⑤~⑧を全て足したもの。
⑩の体力度はそれを10で割り、小数点以下を切り上げたものになります。
この計算だと、唯一人によって変わってしまう要素である「時間」が、ルート定数に与える影響が平均で約45%(距離15%、登り38%、下り2%)あるので、例えばトレランの山行記録から算出を行うと、実際よりも随分簡単な山に思えてしまったりするんで気を付けて下さい。
あくまでも標準コースタイムをベースとした目安ですので、他人のレコからこれを計算する際には、ヤマレコで言う「歩くペース」が表示されている場合、合計時間を「歩くペース」で割ったものを用いると良いでしょう。(画像2ではこれを行っていません。)
全く同一の距離、累積標高であってもルート状況等データでは取れないものの要素で山の困難さは変わりますので、これらが時間と言う要素として組み込まれているのは致し方ない事です。
【読み方】
体力度3以下は日帰りが可能
体力度4以上は1泊以上が適当
体力度6以上は1~2泊以上が適当
体力度8以上は2~3泊以上が適当
イメージとして「富士山富士宮口日帰りピストン」は体力度5です。
グレーディング上は10が最高値ですが、計算上は10を超えるものが出て来ます。
例えば画像2先頭に参考として挙げさせて頂いた山行の体力度は15ですが、これは2泊3日の山行ですので、ざっくり言ってしまえば
「体力度5の経路を3日歩いた」
と解釈できます。
【活用】
まずは「己を知る」為に、自分の過去レコを引っ張って来て、実際に計算してみる事をお勧めします。
私の場合-
ルート定数13未満:物足りない
ルート定数28未満:普通に楽しく歩ける
~ :しんどいものがちらほら
ルート定数40以上:間違いなくしんどい
って感じです。
が、実際にしんどく感じた山行(画像2中の赤フォント)が全てルート定数上位に集中している訳でもありません。
当然、その日の天候、体調等もありますが、ルート定数が40未満でも、
・合計時間が11時間以上
・合計距離が20km以上かつ累積登りが1,300m以上
というのが、私にとってしんどさを感じさせる要素になるんだなという事が分かりました。
以上、ご参考まで。
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