YAMAPにヤマレコの「みんなの足跡」を模倣したような「みんなの軌跡」機能が追加されましたね。技術的にはすでにある技術なのでヤマレコのパクリという言い方が正しいのか分かりませんが、無雪期に歩いたのか残雪気に歩いたのかの判断がつかないもので、さらに手動で計画も立てられないので、「何のために?」というのが正直な感想。
ヤマレコだけじゃなくてYAMAPにもありますよと言いたかっただけなのか。
株主からの横槍が多いのかな、なんて推測してみたり。
ボクは両方を使ってみて、このふたつはそもそも違う目的のアプリだと思っています。似て非なるもの。
ボクはヤマレコから使い始めました。しかしインターフェイスが使いづらい。
そう思っていたところでYAMAPを知り、使ってみたら使い勝手が良い。
ということでYAMAPをメインに使うようになりました。
すると、どんどんフォロワーが増えて、山で会って雑談した人に「YAMAP使ってます?」なんて聞かれて相互フォローすることも多くなった。
そのうちそういう人たちと登りに行くこともするようになって、知り合いはどんどん増えていきました。
しかし、肝心の登山に関する機能が少ない。
具体的にはみんなの足跡と手動での計画。
ボクはバリエーションルートや雪山も歩くので、この機能がなければあまり意味がない。何度もYAMAPに要望を出してみましたが返答はなし。それは良いんです、返答するか分かりませんって書いてあったので。
別件でのアナウンスで「登山道以外を歩くことは推奨しない」ということだったので、それがYAMAPの考えなのだろうと思っています。
そしてヤマレコメインで使うようになりました。
それと理由はもうひとつ。
レポート、ヤマレコでいうところのレコの内容というか、ノリの違いですかね。
ヤマレコは登山に関する内容を書く人が多い。
項目にコースの状況などがあるので、自ずとその山の情報を伝える内容になるのかなと思っています。自分の記録用としてログと簡単な感想だけという人も多いですが。
対するYAMAPは、山の情報というより、「こういう仲間たちと一緒に登って楽しかったよ」という内容が多いように感じる。仲間内での報告という感じですね。
写真の枚数も多いけど、眺めの良い綺麗な写真と仲間たちの楽しそうな写真だけ、とか。あまり登山の参考にならない。
どっちが良いとか悪いじゃないと思うんです。違うものなんですよね。
その主な理由は、YAMAPのインターフェイスの使い易さとオシャレ感。初心者にはとっつきやすい。それによってコメントも入れやすい雰囲気がある。
つまり登山アプリとしての機能よりSNSとして使っている人が多いのだと思う。
友達とやりとりができて、登ったログが残せれば良い。そういう人がほとんどなんじゃないかな。
なので、今回の「みんなの軌跡」は「だから?」というユーザーが多い気がする。
雪山登山や沢登りをする人でも、自分で計画を立てずに誰かに連れて行ってもらうだけなら、手動で計画を立てる必要もないからYAMAPで充分。
でも多分、登山者の7割はそういう人たちなんじゃないかな。
だからユーザーを増やそうとすれば、YAMAPの戦略は正しい。
しかし、残りの3割、自分で計画を立て、独創的な登山にワクワクするような人たちには適さない。
多分、YAMAPのスタッフもみんな分かっていると思う。
それならその方向で機能を増やせば良いのにというのが、今回の機能追加に関するボクの感想。
「いいね」に代わる「DOMO」で登山道保全の団体などに寄付ができる機能なんて非常に良かったと思う。そうした啓蒙活動は大事だし、初心者ユーザーの多いYAMAPにこそやってもらいたいこと。
でもそれも最近は支援対象の団体が出てくない状態。勝手に株主からダメ出しされたのかなと思ってますが。
結局、この二つのアプリ。
ヤマレコは登山アプリ、そしてYAMAPは登山を趣味とした人たちのお友達づくりアプリ。
そう思います。
コメントありがとうございます。
多分、世の中のほとんどのことに該当する構図なんじゃないかと思います。
多くの人に使ってもらおうと思ったら、まずは本質的な内容じゃなくて見た目の良さやオシャレ感、楽しそうな感じ、なんですよ。
ボクは広告業界の端くれなので良く分かります(笑)
ただ、今回の露骨なパクリを見れば、ルート以外への計画機能実装も時間の問題だと思います。
日記のコメントにも書きましたが、手書計画機能のない状況でも「ヤマレコにある機能で、ヤマップにないものはもはやありません(少なくとも外見的には)」というアピールには、十分役立っていると思います。今のヤマップは、登山者にとっての意味といより、出資者とユーザー獲得にとって、いかに意味があるかということだと思います。
振り返ると、ヤマップがもっともユーザーから反発を喰らったのが、「いいね」から「DOMO」への変更だったと記憶しています。要するに、ヤマップは、お仲間同士でコミュニケを楽しむユーザー層に親和性のあるアプリということなんでしょうね。「DOMO」については、登場当時は、私も評価していましたが、他のユーザーからあまり共感を得られませんでした。その後の「DOMO」に対するヤマップの対応は全く一貫性なく、尻切れトンボです。社員の個人的な思いはわかりませんが、少なくとも会社の意思決定としては、単なる人集めの手段としての慈善ポーズだったのだと今振り返ると思います(営利社団法人なので、そういう面自体は否定しませんけど)。
ヤマップには、1年を振り返る機能を入れたり、ヤマップユーザーにとっては、とてもいい機能を追加してます。そういうヤマップらしい機能をもっと実装したり改善する方がユーザーに喜ばれると思いますが、しかし、残念ながら、今年秋以降の愉快なトップページなど、すでに出来上がったコミニュティを人質として、営利精神が丸出しとなっているように私には映ります。
ボクの勝手な推測ですが、社長をはじめとしたスタッフの理念はあると思うんです。
DOMOと支援活動はそうだったと思います。その前にはクラウドファンディングで山小屋支援をして、クラウドファンディングに払う手数料を会社が自腹で出したりしてましたから。
しかし、赤字続きに出資者たちが我慢できなくなったのではないかと。
今回の変更はまさに出資者へのポーズですよね。
みんなの軌跡機能は初心者には全く意味がないものだし、これが実装できたならとヤマレコユーザーが乗り換えるにはあまりにお粗末な内容。
今後、どこまでこの方面の機能を充実させていくつもりかわかりませんが、少なくとも現YAMAPユーザーの多くが求めるものではないと思いますし、初心者がそれがあるならとYAMAPを選ぶ理由にもなりません。そもそも、初心者はそれがなくてもYAMAPを選んでますしね。
DOMOがユーザーの反感を買った件、あれこそYAMAPユーザーという気がしました。
要は、フォーカスするのが本質ではないんですよね。変化することへの抵抗や「いいね」の方が使いやすい、言いやすい、という意見だったと思います。
赤字続きなのにDOMOで寄付なんてやって大丈夫かと心配する人もいましたけど。
しかしもったいないですよね、本当に尻切れトンボ。
人集めの慈善ポーズだとしたら手間がかかりすぎているので、スタッフは続けたかったと信じたいところ。
結局、広告業界的な見方をすると、多くの人が本質的なことより、オシャレ感だったりキャッチフレーズだったり流行りに流されるんですよね。だから政治家も「〇〇解散」だとか、批判にもキャッチフレーズをつけたがる。印象付けたいから。
アメリカ大統領戦なんかまさにそうで、アメリカファーストやらWe can do itやらいろいろありましたもんね。
YAMAPはそういう層を掴んでユーザーを増やしたけど、思ったより上手くいっていないんじゃないですかね。資金集めで足枷を増やしすぎたのでしょう。
そして社長以下スタッフが、高機能な登山アプリを目指しているのだとしたら、自らの戦略のためにそれを求めるユーザーを獲得できていないというジレンマに陥っているように見えます。
そしてユーザーも、てくてくてくさんが言う通り、コミュニティを人質にされていて、どんな変更も受け入れて使い続けるしかない。
そう考えると、大袈裟ですが資本主義のデメリットが凝縮されているように見えますね。
そういえば、DOMOの件で、受け入れられないとかなり強い批判を書いていた爺さんがいるんですよ。そして会社にも何度も社長と電話で話をさせろとメールしていました。めちゃくちゃですよね。
でも、YAMAPの社長は実際に電話したそうです。それで説明したんですが、やはり爺さんは理解できず。俺はこんなにYAMAPのことを心配しているのに、と。
話は逸れましたが、この件でもYAMAPの社長以下スタッフは単なる金儲けで運営しようとしているのではないと思うんです。そして今回の機能追加が意味のないものだと分かっているはず。
そうなるとやっぱり足枷なんでしょうね。
「資本主義のデメリット」が凝縮されたのが、ヤマップアプリの「マイページ」に思います。
ユーザーが一番興味があるのが「ダッシュボード」や活動日記が下に追いやられ、金払っているのにプレミアムの表示とか保険の表示とか・・おそらくこんなことをヤマップのスタッフが、望んでやっていると思えない(本当に良いと思っているなら企業として終わりだろう・・)。出資者の顔ぶれはファンド系ばかりであり、「カネも出すけど口も出す」式で、アプリとしては負のスパイラルに陥ってるようです。ただ、一般ユーザーにはそれが見えないので、まさにkozouさん仰る広告業界的見方でユーザー数は焼け太り状態になっている。そう思うと、資本の論理によって、この登山業界が不幸な方向に向かっているように思えてなりません。
今は、記録も復活して、プレミアムユーザーのようなので、和解したのでしょうね。和解の経緯は不明ですが・・・
そういう意味では、kozouさん仰るように、DOMOの頃は、単なる営利企業ではなく、理念もあったのかもしれませんね。
和解したんですか(笑)すごい爺さんでしたよね。
登山の世界では、東北なら「神の絨毯」とか「ムーミン谷」とか名前がつくと人が押し寄せるようになりますよね。これぞまさにコマーシャリズムで、地方の自治体はこういう場所をつくりたいとアピールしますよね。
そしてそれに乗る人たちが好むのがYAMAPだと思います。一番多い層なのでそこを狙えばユーザーは増える。だから正解なんですよ、企業としては。
でもエキスパートまで全てを網羅しようとすると、分かりづらくなってその層が入ってこなくなる。それがつまりヤマレコですよね。理解するまでに時間がかかる。
登山業界が大きくなるのが良いのか悪いのかは判断が難しいですよね。自然環境を考えれば、良くないのは明らか。その感覚を持つと、YAMAPのノリとは合わなくなる。
逆に考えると、ヤマレコってユーザーを増やそうとしているんですかね?あまり感じられませんね(笑)
ボクはYAMAP無課金になったので、広告はやたらと出ます。昔は少なかったんですけどね。それも良くて最初はYAMAPを使いました。しかも自社に関する広告なのであまり煩くない。ヤマレコは業者の広告なので、まぁ、下品な広告も流れます。これは今でも。
こうやって考えても、やっぱり全く違うものですね。
そんな私も今はヤマレコプレミアムなのでわかりませんが、「今でも」ということは、スタンダードだと相変わらずエロ広告出てるのでしょうかね。仮にそうだとすると、新規利用者はヤマップに行きますわ。特に女性はそうなりますね
話が本題からズレてしまいました。すいません。返信不要です
kozou17さんの説明、とても的を得ていて分かりやすかったです。そうそう、そう言うことよね❗️って感じです。
私はYAMAPは無料ユーザーで、ヤマレコは有料ユーザーですが、YAMAPのUPされたレコが参考になることはほぼないです。しかし、YAMAPはレコアップが簡単なせいか、今日行った山をその日のうちにUPする方がヤマレコと比べて多い印象で、明日行きたい山の最新情報を知りたいとき(特に雪の季節)は、YAMAPレコが参考になる時があります。
ただ、YAMAPは山行記録というよりは、みんなで行って楽しかったから見てねー的なノリのモノが多いから私的には、なんだかなーです💧でも、ツールとしての目的が違うんだから仕方ないってことですね…
でも山に行くと圧倒的にYAMAPユーザーが多い💦残念です😢
ヤマレコを有料バージョンにしたのは、広告がうるさいから、でした。
気持ち悪い広告が繰り返し出てきて、ホント不愉快でした😤
ヤマレコかYAMAPか、で迷ってる人が、そのツールの違いを深く考えずに無料ユーザーという立場で比較したら…てくてくてくさんのいう通りで「ヤマレコ、キモっ!YAMAPにするわ」になる可能性は高いかもしれません。
山を始めたいという人に、ヤマレコ紹介するんですが、無料だと、どーでも良い広告がバンバン出らと思うので、ヤマレコやだなぁってならなきゃいいんですが😩
コメントありがとうございます。ボクもヤマレコ有料、YAMAP無料です。
>明日行きたい山の最新情報を知りたいとき(特に雪の季節)は、YAMAPレコが参考になる時があります。
ありますねー、しかもYAMAPの方が数が多いし(笑)
雪がどれくらい積もっているかなど、写真だけで確認できますしね。
ただそれも、今はYAMAPのアカウントを持っていないと閲覧すら出来ない仕様になりました。
なんだか迷走してます。
山に行くとYAMAPユーザーが多いということは、「みんなで行って楽しかったから見てねー的なノリ」の人が多いということですね。そしてそれが世の中的にも多数派です。
ヤマレコには、頂上で大人数で同じポーズをして記念写真を撮ることができない人が集まっているかも(笑)目的も人種も違うのかもしれません。
そう、ヤマレコの広告は酷いですよね。たまにログインしないで見てみると、まだこんなの流しているのかと残念になります。
山を始めたい人が、とりあえずやってみようというレベルならYAMAPを勧めた方が良いかもしれませんね。
ただ、taroeriさんと一緒にあそこの山に登りたいというような目標を持っているなら、最初から有料でヤマレコ を勧めても良いと思います。
というわけで、YAMAPとは致命的に相性があいません。30代一応前半ですが、同年代のヤマレコ使いとかまったく見なくてちょっと寂しいような、そうでもないような…。
コメントありがとうございます。
YAMAPの検索機能は、山名を入れると「○○山が見えました」なんてコメントまで拾ってきちゃいますからね(笑)あまり使う人の立場に立って考えていない気がしますね。
今回のみんなの軌跡もそうですが。
>内輪ノリとかSNSの類、大嫌いなんです。
それでは、現代社会ではキツイですねー(笑)
極端に言えば、YAMAPはログ付きインスタグラムですからね。
30代だとさらにヤマレコユーザーは少ないでしょうね。
こちら東北だと、バリエーションルートを歩いたりバックカントリースキーなどを高レベルでする人たちはみんなヤマレコです。そう考えると、そういう人たちと知り合うならヤマレコですね
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