BSテレ東 シネマフラッシュの録画にて。吹き替え版。初見。
今日も天候不順で山に行けない憂さ晴らしを再び映画で…(苦笑)
先のレビューの『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の主人公ハインリッヒ・ハラーがアイガー北壁の初登頂に成功する2年前、この“死の壁”に果敢にチャレンジし若くして命を落としたドイツの登山家 トニー・クルツとアンディ・ヒンターシュトイサーたちの悲劇を描いたドイツ映画。
しかし、ベルリンオリンピックを目前に控えたナチスドイツが国威発揚の為に、オリンピック金メダルを“人参”にして当時まだ前人未到であった“死の壁”アイガー北壁の初登頂を競わせたとは、なかなかエグいというかなんというか…。それでアイガー北壁の初登頂に成功したハインリッヒ・ハラーは、あんな風にナチスドイツに英雄として祭り上げられたわけだ。
自分も若きし頃 バックパッカーの旅でグリンデルワルトに経ちよった時に、アイガー北壁を麓から生で見上げた記憶があるが、ほぼ垂直にそびえたつ あんな絶壁をロッククライミングで登頂するなど、とても人間業とは思えない!しかも、作品の舞台となっているのは80年以上も昔のことで、今 使われているロッククライミングのツールなどと較べると遥かに劣っていたことを想像すると、アイガー北壁にチャレンジすること自体がまさに自殺行為であったに違いない。
なにはともあれ、山は怖い。なのに、なぜ人は山に登るのか…?この命題は、たとえアイガー北壁やエベレストなど世界の名だたる名峰の登頂に成功した登山家たちでも明確な答えを導き出せないんだろうなぁ。
しかし、アイガーはもとよりユングフラウ、そしてメンヒのベルナー・オーバーラントは本当に素晴らしかったなぁ♪ 自分がグリンデルワルトやインターラーケンに滞在した一週間あまりは、幸いことに連日 好天に恵まれ最高だった。アイガー北壁をロッククライミングしてみたいとは死んでも思わない…てか間違いなく死ぬだろうけど(笑)、またあの美しく雄大な風景に囲まれたベルナー・オーバーラントのトレッキングコースを死ぬ前にもう一度だけでも良いから歩きたいなぁ。
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