私見です。また、時代遅れかもしれません。
私が大学1年生の時に、
5月上旬:雷鳥沢雪上訓練、立山登頂
5月下旬:つづら岩岩登り訓練
6月上旬:上級生岩登り訓練(1年生はお休み)
6月下旬:丹沢ボッカ訓練
8月(夏休み):剣沢定着(雪上訓練、岩登り、ロングラン)、南アルプス縦走
11月下旬:富士山雪上訓練
12月(冬休み):剣岳早月尾根(1年生は早月小屋まで)
3月(春休み):剣岳別山尾根(1年生も登頂)
の正式な合宿がありました。目標の山は最上級生の行きたいところです。短期間に大きなステップアップになるので全合宿全員参加が必須です。体調管理や資金調達も要求されます。山岳部員には盆も正月もクリスマスもありません。全合宿参加に金銭的にあるいはメンタル的に辛くなることは良くあるようです。また、夏山や冬山や春山は10日間以上も着替えることもなく、体調をある程度無理して天候で行動します。女性にはかなり厳しいと思います。
月曜日から金曜日までの放課後2時間程度の部室に集まり、
1.体力トレーニング
2.テント設営、コンロ操作、ロープワーク、石垣などで三点支持やビレーや懸垂下降、アイゼンワーク等の練習
3.用語、気象、地域等の机上勉強会
4.計画書と報告書作成
5.合宿準備
6.合宿片付け、装備メンテナンス
などの活動がありました。放課後の雀荘やJDとのお茶などはありません。付き合いの悪い奴としてクラスで浮いてしまうこともあるようです。継続的なアルバイトも難しいです。逆に単発の山ならではのアルバイトのチャンスはあります。
マイナー運動クラブあるあるです。学生を呼び出してクラブを辞めて本科に集中しないと学位取得も困難だと脅しのようなプレッシャーをかける教授の存在を聞きます。こういう教授や助教に限って二日酔いで突発のゼミのキャンセルがあったりします。権威を持つ教授や助教の無責任な言葉は学生を不安にします。
私は、就職に有利であるとか、登山を職業にしようと思ったことはありませんでした。しばしば一文の得にもならないことをなぜやっているのかなどと言わたことがあります。ゼニ儲け優先の人は意外に多く、山岳部に否定的なご意見を受けることがあります。
少し遅れて入部する学生がいました。個人山行形式で上級生が不足の訓練をカバーしますが、十分とはいきません。訓練不足で夏山や冬山に参加は思うような行動ができないという辛さだけでなく危険です。4~5月に入部できないと1年遅れてしまう事もあります。本科の同級生がクラブの先輩になります。人によってはこれも辛いようです。
今の山岳部の状況は判りませんが、1年生が荷物が一番重く負荷がかかり、体力と実力のある上級生が荷物が軽く負荷が少なかったのが、一番納得のいかないところでした。一人一人は好感の持てる人ばかりなんですが、組織となると一般社会の縮図のようでした。
私の出身クラブでは、大人数ならばチーフリーダーだけ少し軽くして他のメンバーの共同装備は均等に分けました。少人数ならチーフリーダーも含めて均等です。しかし、秤は用いずに部室前に並べて数人の上級生が持ち上げてみてこんなもんだろうと判断するのでかなりいい加減です。
なるべく頑張ってもらいますが1年生がバテたら適当なタイミングで2年生が荷を肩代わりします。足らなければ3年生です。他の要因もあり2年生の負荷は大きかったと思います。
私の出身大学のワンダーフォーゲル部は1年生に負荷をかけていたようですが、山岳部は登頂の可能性を下げるだけなので避けてました。
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