![]() |
安達太良山の登山道にそう書いてある木標がありました。
言ったもん勝ちの地元キャッチコピーかと思ったら高村光太郎、智恵子抄の一節なんですね。
「あどけない話」という詩にこう書いてあるそうな、
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空がみたいといふ。
(中略)
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
登るまで知らんかった。
病気がちな智恵子さんが故郷を思ってこんなこと言ってました。という感じですかね。
では東京出身じゃないけど関東平野で育った私のほんとの空はどこだろう。
学生時代を過ごした札幌の手稲山の上の空か?
今の住まいから見える丹沢山系の上の空かな?
故郷の松戸市の空ではない気がします。
勝手ながら智恵子さんが東京の空を物足りなく感じたのは、
空のせいじゃ無くて山が足りなかったんじゃないかな、などと思いました。
いやスカイツリーの上の空がほんと空っていう人がいても全然かまいませんが。
今回の安達太良山登山は台風の影響で土砂降りで撤退となりました。
同行した嫁様は「また今度来て温泉も入ればいいじゃない」と呑気な感じ。
空は見えなかったけどほんとの温泉は見つけたようで、また来る気満々です。
これが今夏の我が家の「あどけない話」です。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する