![]() |
ヤマレコの記録でも月を満ち欠けを書く場合もありますよね。
↓下のA,B,C,Dの半月の中で「上弦の月」はどれか分かりますか?
答えを見ずに一度じっくり考えてみてください。
[img]http://www.yamareco.com/uploads/photos/1749.jpg[/img]
さて、上弦の月は?どれでしょう???
--------------------
答えから先に書くと、上弦の月は「AとD」です。「BとC」は下弦の月です。
----------
「あれ?」と思った人は多いかと思います。でも、本当です

上弦の月と言うのは、弓のような「弦」が上にある月ではないのです。ちなみに東から昇り西の空に沈む上弦の月の動き↓を見て下さい。
[img]http://www.yamareco.com/uploads/photos/1744.jpg[/img]
↑[b]上弦の月[/b]
上弦の月が東の空に昇る時は、上の図のように弓の弦は下を向いています。西の空に沈む時には上を向いています。
--------------------
下弦の月が東の空に昇り、西の空に沈む様子を↓見てみましょう。
[img]http://www.yamareco.com/uploads/photos/1745.jpg[/img]
↑[b]下弦の月[/b]
下弦の月は東の空に出てくるときは、弓の弦を上にしています。西の空に沈む時は下を向いています。
--------------------
実は、上弦の月や下弦の月の「上」と「下」は、上下を意味しているのではありません。
一ヶ月を三つに分けて、「上旬」、「中旬」、「下旬」と言うように、「上旬の月」が上弦の月、「下旬の月」が下弦の月なんです。
ちなみに、「弦」というのは、半月全体の形を「弦」と言っていたらしいです。「上旬の半月」だから「上弦の月」という訳です。
新月から三日月となり、上弦の月となり、やがて十五日目の月を満月(十五夜)と言います。そして次第に欠けていき下弦の月になります。そういう月の満ち欠けを利用して暦を作っているのが「太陰暦」です。
--------------------
では、「上弦の月」と「下弦の月」を見ただけで区別する場合は、どうやって覚えればいいのでしょうか?
実は、私が昔から覚えていた方法よりもずっと良い方法を先ほどネットで発見しました。こちらの方がずっと良い記憶法ですので紹介します。(※あとでそのURLを書いておきますので参考にしてみてください。)
[img]http://www.yamareco.com/uploads/photos/1746.jpg[/img]
上のような今はなき「0系」の新幹線をイメージします。東の空から西の空に沈む「0系」の新幹線です。
上弦は「上旬」ですので「前」になります。
下弦は「下旬」ですので「後ろ」になります。
この新幹線が夜空を東から西に走ります。
--------------------
もう一度、最初の問題を見てみましょう!
[img]http://www.yamareco.com/uploads/photos/1749.jpg[/img]
もう、簡単に上弦の月が分かりますね?「A」と「D」です。まだすぐに分からない人は、もう一度、新幹線の図を見て覚えておいてください。中学生や高校生なら、これで試験に出てもバッチリですね

--------------------
山行記録の中でも月のことを書く時がありますね。私も夜が明ける前の山行記録に「下弦の月」と書いた記憶があります。これからは、夜の新幹線をイメージすることで上弦の月と下弦の月を簡単に区別することができますね。
もう少し詳しく知りたい人は↓下のURLを参考にしてみて下さい。
http://hooktail.sub.jp/astronomy/moon/
http://park.geocities.jp/akanesumire0705/hangetsu.htm
--------------------
一番上の参考写真はメキシコのユカタン半島にあるチチェンイッツアのピラミッドです。2009年に行ったときの写真です。マヤ文明は、月の太陰暦ではなく、太陽暦でもなく、もっと誤差の少ない金星暦を使っていたそうです。マヤ文明の「マヤ」という言葉は「周期」という意味らしいです。飛び抜けた時間の感覚をもった文明であったようです。最初、私はUFO伝説を期待して行ったのですが、このピラミッドを見た瞬間にUFOは全く関係ないと思ったのが正直な感想でした。
--------------------
さて、今日は満月(太陰暦では16日)です。これから徐々に欠けていき下弦の月に向かっていきます。たまには外に出て浩々とした月の光を見てみるのもいいかも知れませんね。ちょっと曇りだしたかな?
murrenさん、こんばんは。
天文学の領域ですね、南中時では弦が左にあるのが上弦ですね。
また、満月前の半月の状態が上弦の月で、もっと厳密な表現では黄経が太陽から90度のときです。
一方、満月過ぎの欠けていった状態の半月を下弦の月と云います。黄経で云えば270度の月です。
この両方の月の説明方法にはいくつかあり、天文学者も悩ませるのでは?
新幹線での説明は分かり易いですね。
murrenさん、こんばんわ
今日は満月ですね
明日からは“下弦の月”で、合ってますか
cprrescueさん、コメントありがとうございます。
私としては山に行った時に下弦の月か上弦の月か迷うことがあったので座学としてはヒットだと思いましたが、あまり人気のない座学になった感じですね(笑)
三日月は夕方に西の空ですので、それに近い半月は上弦の月という覚え方(言われるように弦の右左)で区別していましたが新幹線はバッチリ覚えられますね。
ritaさん、土曜日が満月でした。
正確な月齢と旧暦の日付とは若干ずれる場合もあるので、月齢確認をしたら土曜日が満月(旧暦では16日)であったので私の説明文を少し修正しました。
きょうから徐々に欠けていき、6月1日が下弦の月のようです。
http://koyomi8.com/moonage.htm
コメントありがとうございました。
ミュレンさんこんにちは
上弦、下弦はなんとなく整理のつかない話でしたからなるほどと思いました。数学で言う弦の定義は「円を切る直線部分」のことと思っていましたから、どうしても逆に感じていたのです。半月型そのものを弦と呼んだわけですね。
なので、新幹線記憶法より、「直線部分の上下と逆が上弦、下弦」とおぼえると僕には都合が良いです。
月カレンダーというのは、太陽カレンダーと違って、数日間月を見ていればだいたいその日が何日かが分かる、人類にとっては「初歩的な」カレンダーですよね。夕暮れ時には月がどっちに出ているかを日常生活でも確かめたいものです。
「地球歴」というカレンダーを作って配っている人がいます。ご参考にどうぞ。
http://www.yamareco.com/modules/diary/826-detail-47769
とってもよくわかりましたっ*\(^o^)/*
会社帰りに、よくお月様を見ながら歩くのですが…これから、今日は上弦の月、下弦の月…って思いながら歩けますっ
私は満月もイイけど、ナイフみたいな下弦の月が好き
月夜はイイですよねぇ…。楽しくなりますっ
素敵なお話、ありがとうございましたっ
*/
yoneyamaさん、こんにちは。
「地球暦」というのがあるんですね。
私は若い頃に天体に興味があって、木星の位置や火星の位置はいつも押さえていました。金星もですが。今はちょっと無頓着になっていると思います。日常生活では車に乗ると夜空の星は見るチャンスが少ないと思いますね。
半月そのものを弦とするのは一つの説らしいです。実際に上弦の月は南中した時から西に見ることが多いので上弦になっていますが、明けがたの下弦の月は弦が上になっていて名称と反対なので記憶法が混乱するときもありました。
私は季節の変化は太陰暦の方が合っているという風に随分前から思っています。年によって太陽暦とはズレが大きい年がありますが、そういう時は「季節外れ」という言葉を使う場合が多いような気がしています。
コメントありがとうございました。
primaveraさん、こんにちは。
言葉からだけでもお元気そうなオーラが伝わってきます
通勤の帰り道とかに見る月は大抵は上弦の月ですね。朝帰りでコソコソ帰る場合は下弦の月を見る場合がありますね。昼間の月は別として、夜の月は見られる時間が違いますのでそれで大体分かりますね。
天体望遠鏡で見るには満月は光が強すぎてダメですが、半月はクレーターが山のように見えますので迫力があります。昔はよく月や星を見たものですが、日記を書いて少し忘れていた感覚が蘇った気がします。
コメントありがとうございました。
上弦の月と下弦の月。そういうことだったんですね。
いつも勉強になります。
写真のピラミッドはチチェンイッツアなんですね。
以前メキシコシティー近くのティオティワカンって言う遺跡に行った時に同じようなピラミッドがあったので、もしかしたらと思ったら、違うところでした。
それにしてもホントいろんなところを回られてるんですね
Daveさん、こんばんは。
いまDaveさんの日記にコメントしてきたところでした。
チチェンイッツアはユカタン半島ですね。カンクンの反対側です。私はカンクンからバスで行きました。
そう言えば、ティオティワカンにも行きましたが、太陽のピラミッドと月のピラミッドがありましたね。めちゃ広いので歩き疲れました。今回の日記には月のピラミッドの方がふさわしかったかも知れませんがマヤのカレンダーの方がネタとしては近いですね。マヤ文明もアステカ文明も高校生のときから興味をもちましたが、石の使い方はエジプトのピラミッドの方が何倍も上だと感じました。
天文学などは正直理解するのが難しいのですが
空をずっと眺めているのは昔から大好きでした。
夜空も時間さえあればずっと眺めていたいです。
たまたま今年になってお山の仲間から月の本を借りる機会があり、写真集のようなもので美しい写真とともににそれぞれの月の呼び名の由来などが詳しく載っているもので、月についてもう少し知りたいなって思っている時でした。
上弦の月、下弦の月、覚えたつもりでも、左右がどちらかいつも悩んでしまっていました。新幹線の覚え方は素晴らしいですね。これから迷わなくてすみそうです。
今夜も山からの帰り道まんまるの美しい月を見ながら高速を走らせていました。昨日が満月だったのですね。星は見えずらいけれど明るい素敵な夜でした。
mitukiさん、こんばんは。
山は収穫があった感じですね。
星空と星座の話は女の子をロマンチックなムードにさせるには絶好ですね。その点、月はロマンチックさには欠けますが、科学好きな女の子には受ける話も多いと思います。(何を私は書いているのだろう?)
そのあたり、また日記にして見ます。私の作文教室におつきあいいただきありがとうございました。実は今日は選挙で結果がやっと出たところでした。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する