お洒落な山ガールをはじめ、最近の登山服のファッション化は著しい。私たちのような古い山男たちから言わせれば、山で見るスカート姿なんて夢のまた夢であった。嬉しいというか何というか、時代は確かに変わったのを痛感する。
登山用のウエアの呼び方も変わった。今ではハードシェルとかソフトシェルとか言うらしい。ソフトシェルと言えば、私なんかは高級レストランで食べる脱皮したばかりの蟹料理を想像してしまう。
アウターとかインナーという言葉はあったと思うが、「レイヤリング」という言葉は無かった気がする。あったとしてもパソコンの画像処理ソフトのイメージが強い。
「ぜんぜん、話にならん」
と、今の人達に言われそうで怖い。
岩などを登る場合は昔でもクライミングパンツを穿いていたが、登山というとニッカボッカ、ニッカホースが初期の頃の主流であった。チェックの登山シャツ、羽毛服、オーバーズボン、オーバーヤッケなどがアウターで、インナーと言えばラクダの肌着を着用し、中には毛糸のパンツを穿いていた山女もいた。
さて、そんな時代が変わった話は別として、登山用のウエアの色については、申し上げたいことがある。
私たちが初心者だった頃(今もそういう意識ではあるが)、ウエア類やザックや雨具の色は「暖色系」が基本であった。ザイル等の登攀道具もなるべく暖色系の物を選んでいた。
暖色系の色とは、赤やオレンジや黄色などを言うが、間違っても男色系と考えてはいけない。これについては面白い話があるが止めておこう。
さて、お気付きの通り、暖色系の色は雪山での「視認性」が高い。雪山ばかりではなく岩場でも「視認性」が高い。これは大きなメリットとなる。
万一、登山中に滑落してしまった場合、レスキュー隊がヘリや双眼鏡で捜索する場合も暖色系のウエアやザックであれば発見が容易となる。一方、寒色系の色であるブルーや紺色だと、岩と区別がつきにくく発見がしづらい。
「そんなこと言っても、ファッション優先だからねぇー。。」
今の時代はそうかも知れない。
しかしながら、これほどまでに単独登山者が平気で色々な山域を歩き、実際に遭難が多く発生している状況を考えると、やはりそのあたりは意識してもいいと思ってしまうのである。
写真うつりと鏡に映した可愛らしさ、誰かにファッションセンスを褒めてもらいたい。それと比べれば、500メートル先からの視認性はどうでもいいものだろうか?
出来ることなら単独で歩かれている人は、なるべくなら暖色系のウエア類を選んで欲しいと思う。
実際問題として「似合う」とか「好み」の観点から、仕方なく寒色系のものを選んでも、ショップで選ぶ段階で、登山の安全策の一つである「視認性」を意識して欲しいと思う訳である。
この話は主人が山を始める時に話してくれました。
なるべく明るい目立つ色を着ていると何かあった時に救助してもらえるから、と。
派手な色は苦手だった私は、え〜
でも、それもそうなのかなと、そのアドバイスの通り、オレンジやピンクのウエアを購入しました。
年齢も年齢なせいか、いざ着てしまえば地味な色よりもしかしたら似合うのかなぁ。なんて思えてきました
地味な色を着るときでもタオルや帽子など身に着ける小物だけでも目立つ暖色系にしてみたりしてます
どんな時でもそういった事を頭に入れてレイヤリングも考えたいです
murrenさん、こんばんは。
確かにそうですね。全ての「山ガ−ル」とは、申しませんが、まるで山ステ−ジでファッションショウでも開催している様で、と思う事も有りますね。
カラ−にしても、若い女性をタ−ゲットにして、カラフルなのが多いです。滑落・転倒時に緩衝の役目をする着衣を身に付けて頂きたいですね。
「視認性」ですが、murrenさんの述べています様に、救助の要請が有り、現地付近を旋回しても識別に余分な時間を要する事もあります。ドクタ−ヘリの場合は重篤な患者さんを搬送する為に現場に急行致しますので、視認性の弱い服装は謹んでもらいたいです。
mitukiさん、こんばんは。
そうです暖色系です。まちがっても男色系ではありません
老若男女なるべくカラフルがいいですね。私が若いころ、赤やオレンジが山では着られるので嬉しかったことも覚えています。すこし下界の人とは違うんだぞという意識がありました。
それはそうと、ご師匠さんというのはご主人さんですか?もし違っていたらごめんなさい。
ま、mitukiさんレベルだとオリジナリティの方が優先かも知れませんね。壁を登っているときに誰か別の人に撮影されたときに、「あっ、私だ!」と思うために
cprrescueさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
>滑落・転倒時に緩衝の役目をする着衣を
これは私もあんまり意識はしていなかったですね。うかつです。
実際にヘリで捜索した場合、何色が一番目立つ色なんでしょうね?私は海外で2度ほど観光でしかヘリに乗ったことはありませんが、ヘリに乗ったときはパラグライダーで飛んでいるイメージがあったので、パラグライダーの感覚でいうと、平地では黄色が目立ち、山の中ではオレンジ色が目立ったような気がします。
また、何かありましたら教えてください。
murrenさん、こんばんは。
私も子供達や妻には登山用衣類の色について、そのような話しをした事があります。
遭難時はもちろん、猟師さんなどにもアピールする為に
なるべくオレンジ・イエロー等、自然界で言う所の危険色!や
出来るだけ明るい目立つ色を選ぶようにアドバイスしていましたが・・・・
言っている張本人の最近のお気に入りが、黒ベースにオレンジラインのモンベルのソフトシェルです・・
まさに!大同小異!家族みんな、似たり寄ったりです
ふふふ・・ヤッケね
上高地から帰ってきたよぉー
派手な色・・たしかに多いね。
宿から双眼鏡で見てたんだけど黄色が目立ちますね。
オレンジ、ブルーも・・緑系統が景色に隠れるかな?
でも黒系統の人もいましたね。
でわでわ
こんばんは
以前、ハーネスやガチャ類をテントに持って入るかどうかの質問に答えていただきありがとうございました。
お礼のコメントを書かずじまいですみません。
改めて、ありがとうございました。
さて、私は下界でもオレンジや黄色が大好きなので、山用品も好んで男色
しかし、オレンジの合羽を着てヘルメットをかぶって歩いていたら、同行者に「工事現場のおっさんかと思った
まあ、周りから何と思われようと自分が快適に登れ、より安全な方がいいですよね
おはようございます。いつも有益な山知識を書いて頂きありがとうございます。
「ハードシェルとかソフトシェルとか」や「アウターとかインナーとか」・・・、私も全く理解できず苦労しています。おそらく未だ正確にはわかっていないかも(^^)
ところでウエアの色についてですが、これはリュックの色についても言えることのようです。
先日リュックを新調するにあたってちょっと調べた「付け焼き刃」の知識ですので恐縮ですが、リュックも非常事態の時に視認してもらうために派手な色が好ましいとありました。で、私はそれもあってオレンジ色のリュックを選んだのでした。
確かその同じサイトだったとおもいますが、ウエアやリュック、テントなどの色については登山計画書に書いておけと。
そうすれば捜索時によほど手がかりになるとのことで、なるほどと思いました。
その意味ではすべての山装備は「暖色系の派手な色」が良いようですね。
時々入れてくるjokeが最高でした
私もソフトシェル大好きです。
巻物にするとスパイダーロール。
ハードシェルはこの前マイアミでストーンクラブを食べてきました。
でも男色系はちょっと。。。
あれっ、ちょっと話題が違いましたね。
ryuu88さん、おはようございます。
連休は楽しめましたか?
そうですねハンターに間違って撃たれた事故もおきていますね。
初心者は派手な色を選ぶ傾向が強く、経験を積んでくると地味な色になっていく傾向を感じますが、まあ、目立つ色が登山の場合には安全度は高いと思いますね。
uedayasujiさん、おはようございます。
へそが三重曲がり2回転半のuedayasujiさんですから、きっと迷彩色でけもの道を歩く方が落ち着くかも知れませんね。
色には後退色と進出色という区別もあるようです。ガーデニングでお花を植えるときはこれを意識するといいと聞いたことがあります。そういう意味では進出色である赤やオレンジや黄色と言った方が日記のテーマにはふさわしいかも知れません。でも普通の人は馴染みのない言葉ですね。
mantenmomoさん、おはようございます。
今は本当にソロで登っている人が多く、低山でも滑落してブッシュの中に落ちてしまうと発見は困難と思う時があります。死ななくてもいい状態でも死んでしまう可能性もありますね。
昔は単独登山者を異端視する傾向がありましたが今はほとんど感じません。私も昔は単独は少なかったのですが今は単独が非常に多いので人のことは言えません。
どちらにしても、mantenmomoさんのような色を好む人は問題は一つクリアなんでしょうね。
pasocomさん、おはようございます。
なるほど登山計画書に色を書くことは私もしたことはなかったと思います。ものすごく詳しい登山計画書を作ったことはありますが(星空とか遠望図とかまでも)、そこまで気を使う登山計画であれば安全に対する意識が強いので安心できますね。
リュックというかザックの色は比較的簡単に選ぶことができるのでpasocomさんのような選択は正解なんでしょうね。ただ、激しく滑落するとザックが体から離れてしまう場合もありますが、そうなる前に絶対に滑落しない歩行技術が大切ですね。
Daveさん、おはようございます。
今朝はどちらにいらっしゃるんですか?
Daveさんの居場所が正確に分からない感じです
男色系の話は後日なんらかの形で表現してみます
ソフトシェルクラブはイメージとしてはめちゃ美味しいイメージはあるのですが、どうも私が入ったレストラン(中華とフレンチ?)は美味しくなかった経験があるので、今はよほどじゃなければ選ばないつもりです。ま、日本食が世界一であることは間違いのない事実ですね。
こんにちは。
暖色系、これは寒い冬なんかだと気分的にもぐっと違いますね!
寒いテント内で寒色系の服や物を目にすると余計に寒々しちゃいます
スリングなんかも派手な蛍光色の赤、ピンク、オレンジ系統にしてます。
万が一の目印の代用にもなるし、保護色だとうっかり回収忘れたりしちゃうもので(^_^;)
bunacoさん、こんにちは。
なるほど、寒いときには色だけでも暖かくなるという心理面もありますね。暖炉の火を見ているだけでも暖かくなると聞いたこともあります。
そういえばiPhoneのアプリでなんとかヒーターというのがあって、スイッチを入れると段々とヒーターが赤くなるだけのアプリですが(音もしたかな?)、手をかざすと何となく暖かい気分になりました。スイッチを切ると段々冷めていく様子もリアルでした(笑)
コメントありがとうございました。
なるほど・・・
ですが、murrenさん
秋になったら(標高にもよりますが)、
低山だと 紅葉があるので、違う色系も 考えたほうが
いいのでしょうか?
ちょい、気になりました
hayakazeさん、こんんばんは。
そうですね、理屈から言うと秋の紅葉シーズンは暖色系は目立たなくなりそうですが、だからと言って何色が目立つかというと難しいですよね。サックスとかでしょうか?それに、秋の低山は道迷いが多いですよね。でも、やはり考え方は、進出色である暖色系がいいんじゃないでしょうか?
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