結論は「好酸球性肺炎」という診断だった。
ここ4、5年、軽く肺に痰がからむ日々が増えていた。2年ほど前からはそれが日常となり、今年の梅雨ごろからは咳も増えてはっきり症状が悪化した。鼻は匂いを感じにくくなり、食事が味気なくなった。
10月19日に受けた人間ドックの肺CTをきっかけに、最終的に病院で上記診断を受けた。今、ステロイド投与で肺炎は消失し、近年感じたことのない爽快な呼吸を楽しんでいる。副作用と再発には用心が必要だが、再び山が登れることがうれしい。
※ ※ ※ ※
呼吸器の不調を感じる年配者の皆さま、トシだ、昔の喫煙のツケだと決めつけずに一度詳しく検査してみてはいかがですか――と思って日記（のような経過報告）をアップしました。 （2015年11月29日記す）
■2015/7/27 【効かない薬漬けの日々】
毎月1度、クリニックの呼吸器内科に通って慢性気管支炎の薬をしこたまもらっている。シムビコート吸入薬、ムコダイン、ムコソルバンの喘息系３点と、アレルギー対策のキプレス、エピナスチン。大病院から来るきれいなお姉ちゃん先生は、毎度「とりあえずこの薬を続けましょう」と言うばかりで、それで症状が好転するか、せめて現状維持ならともかく、じわじわ悪化する観がある。
前日の26日、会社の仲間と西吾妻山へ行ったところ、高原状のごく軽いハイキングコースをゆっくり歩いたのに登りで息が上がり気味だった。そこで今回は月曜日の奥様呼吸器内科先生に替えてみた。すると、奥様先生いわく「10年前まで煙草を吸っていたならCOPDも考えなくては」。という訳で、スピリーバという吸入薬を増やされてしまった。シムビコートといい、吸入薬は大変高価で先が思いやられる。これで効かなかったら・・・。
■2015/8/17
スピリーバを始めても特に症状の好転はない。それどころか、どうも風邪をひいたような気がして、１か月を待たずに奥様先生のもとを訪ねた。月末に槍ヶ岳をやるので事前に体調調整をという考えもある。が、奥様先生は「じゃあ、抗生物質を出しましょう」と、薬を追加して終わり。これじゃあ、お姉ちゃん先生とあまり変わらない。
■2015/8/28〜9月上旬 【酸欠金魚の山登り】
槍ヶ岳で窒息しかけた・・・というと大げさだが、本当に登りで苦しい思いをした。
8月中旬に風邪気味と思ったのは、やはり風邪というより気管支炎の発作みたいなものだったらしい。自然に若干緩和したものの、痰の絡みを引きずったまま年に一度の北ア詣での日を迎えてしまった。
平地と下りは問題ないが、ひとたび登りにかかると肺が半分ふさがったようになる。少し息を吸ったところで分厚いタオルで鼻と口を覆われる、といった感覚だろうか。無理に吸うとゼーゼーいって咳き込んでしまう。だましだまし何とか無事下山したが、炎症を悪化させたようで、その後、肺がひりひりする？ような症状まで加わってしまった。
■2015/9/14〜下旬
一向に「槍ヶ岳後遺症」が緩和せず、また風邪のような気もして奥様先生を訪ねてみた。指示はスピリーバの吸入を倍量に増やすことと、8月とは別の抗生剤ジスロマックと咳止めリン酸コデイン錠の処方だった。どうも効きそうにないと悲観的になる。
■2015/9/29〜10月初旬 【鼻も詰まって息詰まる】
匂いが感じにくくなっていた鼻が、本当に詰まってしまった。市販の鼻スプレーでどうやら通るようにはなるが、対症療法を使い続けるのもどうかと思い、仕方なく耳鼻科を訪ねた。抗生剤クラリスロマイシンを処方され、「鼻うがい」をするよう指導された。面倒くさいので、とりあえず聞き置くのみ。
それにしても、鼻と喉、肺はつながっている呼吸器系の器官だから、悪化しつつある気管支炎と何か関係があるのではないか。お姉ちゃん、奥様とも呼吸器内科を掲げているものの、どうにも心もとないし、かといって大学病院に紹介状を書いてもらって通院するのも面倒だ。高くはつくが健康診断のついでに肺のCTも撮ってもらおうと、健保組合の補助でオプション付人間ドックを予約した。
■10月4日〜初旬
槍ヶ岳以来の肺のひりひりが解消して、若干小康を得たように感じたので、久々に奥多摩を登った。丹沢の厳しい登りは到底無理と思ったからで、それが正解だった。
実は、小康状態というのはほんの見せかけ程度で、登った後、肺の症状は悪化した。今までは、しばらくすると自動的に痰がからんで出したくなるといった程度だったのが、多少大きな声で話そうとするだけで咳き込むように。痰を出すために咳をすることはあっても、我慢できずに咳が出るという症状は、これまでなかった。階段上りもいよいよつらくなってきた。
鼻はなんとか空気が通るようにはなったが、匂いを感じにくいのは改善せず、市販の鼻スプレーも使い続けている。鼻うがいはまだ試していない。6日に耳鼻科を再訪して抗生剤を追加された。
■2015/10/19 【左肺ＣＴ画像は影だらけ】
人間ドックで肺のヘリカルCTを撮影。すべての検査終了後、医師の解説の場でCT画像を見せられ、「左肺下部にすりガラス状の影を認める。真菌症の疑いがあるので、すぐ主治医を訪ねて治療方針を変えてもらうように」と指導された。
調べると、真菌症とは要はカビが繁殖してしまうもので、ワクチンも抗生物質も効かず、免疫力の著しく落ちたHIV患者や末期がん患者に多く見られる難治性の病気とのこと。ぶったまげて、ちょうど翌々日の21日が診療日だったお姉ちゃん先生を受診した。
ドックから持参したCT画像を見たお姉ちゃんは、まず「真菌症はありえないですね。浸潤影の部位も左肺上葉下部です」とドック医師の指摘を否定。その上で、「ひどい肺炎ですから抗生物質を2種飲んで様子を見ましょう」と、メイアクト、耳鼻科と同じクラリスロマイシンを処方した。お姉ちゃん先生は週1回来るだけなので、「肺炎の予後は早く診てもらった方が良いから」と、次の月曜の奥様先生を受診するよう指示された。
■2015/10/26 【好酸球激増−こいつのせいか？】
肺の症状は案の定、あまり変わらない。クリニックで奥様先生を受診すると、検査データを見て「好酸球が異常に多いですね。感染による普通の肺炎のような高熱もないから、好酸球性肺炎も調べないと」と、また聞きなれない病名が持ち出された。好酸球は5種類ある白血球の1種で、白血球全体の7％前後を占めるそうだが、これが30％近くなっていた。「明日、S病院の方に来られますか？」と聞かれたので、嫌も応もなく予約を入れてもらった。
なんだかヤバそうなので、嫌っていた鼻うがいを始めた。薬局で売っていた専用の生理食塩水で鼻を洗うと、なんだか楽になった気がする。
■2015/10/27
S病院で再度肺のCTを撮り、血液検査。影は部位が動いたものの全く減っておらず、好酸球は48％に増えていた。「真菌やマイコプラズマから好酸球性肺炎になることもあるし、血管炎という別のやっかいな病気の可能性もゼロではないから、気管支鏡検査をしましょう」と奥様先生。29〜30日の一泊検査入院が決まった。なお、肺炎症状の改善にはステロイドを使えば効くそうだが、検査までは我慢ということに。
■2015/10/29-30 【気管支に内視鏡突っ込むの??】
S病院へ検査入院。気管支鏡というのは、要は胃カメラを細くしたような内視鏡を肺に入れるのだという。咳が止まらないのに怪我しやしないかと不安になる。午後2時、まず、喉にスプレー状の麻酔をする。歯医者の麻酔と同じで、気管支鏡が喉を通過するときにむせないようにするのだとか。その後、別室で寝かされ、奥様先生が来て「点滴から少し眠くなる薬を入れます」と言われた後、もうろうとして記憶がなくなった。
はっきり覚えているのは夕方、病室で強いステロイド「プレドニゾロン（プレドニン）」を飲むように言われた時のこと。奥様先生によると、好酸球の値が高いからすぐに治療を始めるとのことだった。後でデータを見ると、好酸球値は71％に達していた。
翌昼退院。原因物質は病理の検査待ちだが、病気は好酸球性肺炎で、治療はプレドニゾロン30mgを毎日服用し、1月までかけて徐々に減らしていって再発しないか様子を見るとのこと。これまでいろいろな薬を飲んで全く効かなかったので、さほど期待していなかったが、夕方、あまり咳き込まない自分に気づいた。すぐに効果は出ると言っていたが、本当なのか？
■2015/11/2 【ステロイドは本当にすぐ効く】
クリニックの奥様先生を受診。わずか3日で症状は劇的に改善した。聴診器には若干まだ喘鳴が聞こえたとのことだが、本人の体感がまるで違うことを伝えた。プレドニゾロン30mgを2週間続け、その後5mgずつ減らしていくことに。
なお、この病気は「ステロイドがよく効きますが、すぐまた再発しやすいのも特徴なんです」とのこと。ステロイドには、やっかいな副作用がたくさんあるので長期投与は避けたいところだが、困ったものだ。副作用の最たるものは免疫力低下で、「早めにインフルエンザの予防注射をした方がいいですか？」と聞くと、「ステロイドを始めたら打っても効きません」と奥様先生。抗原抗体反応を抑える薬だから、抗体を作れないのでワクチンを打っても無駄になるのだとか。
■2015/11/10
S病院で経過の検査。肺はすっかり楽になり、痰も絡まなければ咳も出ない。実に何年ぶりかの爽快感を味わう。階段も苦にならなくなった。検査結果にも如実に現れ、好酸球は0.6％まで激減。好酸球の平均値は7％くらいと聞いていたが、改めて血液検査シートを見ると、「参考値1-6％」と記載がある。1%を割り込んでもとりあえず問題はないとのこと。
病理検査の結果は、真菌もマイコプラズマも見つからず、血管炎の多発性炎症の兆候もないとのことで、確定診断は「ただの好酸球性肺炎」となった。原因は「何らかの物質に対するアレルギー由来」という説明で、要するに分からないとのこと。治療法は、どのみちステロイド投与しかない。念のためシムビコートと、抗アレルギー薬キプレスは服用を続けることになった。
プレドニゾロンは2週間をもって25mgに減らし、それをさらに2週間続ける。ステロイドの副作用は免疫低下のほか、むくみ〜ムーンフェイスや脂肪の異常沈着、不眠、食欲増進、消化不良、いらいら感などいろいろあって恐ろしいが、今のところ大丈夫のようだ。奥様先生は、あまり生活上の注意点を言わないので、こちらもマスク着用くらいで普段の生活を続けている。酒は良くないのだろうが、3日に1回1合くらいは良かろうと続けている。
2週間後に診察を受けることになったが、S病院に出向くのは面倒なのでクリニックでお願いすることにした。当日血液検査の結果が知りたいとのことなので、事前にクリニックで血を取ってもらい、検査機関の結果が出た月曜日に奥様先生を受診することにした。
■2015/11/25 【ステロイド副作用には便秘も】
30日の奥様先生診察を前に、血液の検査でクリニックへ。肺は非常に快調だが、先週末からなぜか便秘気味になってしまった。ネットを見ると、プレドニゾロンの副作用として発症することがあるようだ。今回は特に処方は求めなかったが、続くようなら奥様先生に下剤を頼むしかない。
■2015/11/28-29
久しぶりの丹沢へ。レコに書いた通り肺は快調でついつい飛ばし過ぎた。今まで肺が制限要因となって脚と心臓は余裕のある山歩きだったが、呼吸が持つようになった分、ドキドキ心拍が上がり過ぎたり、脚の筋肉が疲れを感じたりする場面があって、「おやおや？」と思った。案の定、帰って翌日、両臀部と脛の筋肉などに筋肉痛を覚えた。気を付けないといけない。
一方、肺は29日にかすかに痰が出たような気がしたものの、大過ないようだ。便秘は25日の飲み会でボージョレヌーボーをたっぷり飲んだおかげか、いったん解消。28日には薬局で酸化マグネシウムの「お腹を刺激しない初心者向け便秘薬」を買って試したところ、程よく効いてひと安心した。
■2015/11/30 【なぜかγ-GTPも異常に高かった】
クリニックで奥様先生を受診。先週、血液を採った検査結果は、肺炎については順調そのものだった。好酸球は１％。ただ、ステロイドの副作用は如実にデータに現れていて、まず白血球が11100と基準上限を上回り、免疫を司るリンパ球は基準下限値の3分の1に。血糖値も124と境界型糖尿病レベルの上限まで上がっていた。
「薬のせいだから大丈夫ですよ」と言われても、あまり気持ちの良いものではない。なお、検査のころ620まで上がったγ−GTP（上限75）が395まで「下がった」のはいいが、この指標はご存じのとおり肺ならぬ杯、すなわちアルコールで上下する肝機能のデータ。「肺炎も関係はしますよ」と奥様先生は言っていたが、肺炎がこれだけ良くなってもこの数値ということは、やはり酒を減らすしかないのだろうか。
当方、元来アルコールにはやや強い方の体質で、以前は5、6合飲んでもホロ酔いレベルで済んでいた。今は半分程度に落ちていると思うが、そもそも毎晩飲む習慣はなく、1週間に2回のジムの日プラス1〜2日はコンスタントに酒を抜いている。晩酌はせいぜい1合で、外の付き合いも月1度あるかどうか。うーん、なんでだろう。
■2015/12/2 【血糖値上昇の副作用に備えて低ＧＩ食】
糖尿病の食事療法の指標に使われる「ＧＩ値」に（ダイエットの関係から）詳しいヤマノカミとの相談で、やはり血糖値124（かつ“平均血糖”にあたるＨＢＡ1Ｃも基準超過の6.3）は尋常ではなく、すい臓に負担を掛ける恐れが強いことから、低ＧＩ食を意識して食べることにした。
まず、朝の食パン１枚を半減、できれば全粒粉のパンに替える。うどんはご法度とし、日本酒も（これはγ-ＧＴＰにも関係するが）家で飲むときはぐい飲み１杯に制限。これまでも意識して朝はたくさんサラダを食べていたが、さらに増量して腹を紛らすことにする。
ステロイドは朝食後に飲むので、この時すぐに血糖値が急増する。朝食で高ＧＩの食パンや糖分を摂取すると相乗作用でとんでもなく数値が上がり、すい臓がインシュリンを大量に供給しようとしてリズムが狂い、疲弊してしまうらしい。
■2015/12/14
奥様先生の定例受診。10日の採血のデータは、好酸球は1％未満で問題なく、白血球数も9000まで下がった。リンパ球は相変わらず3分の1レベル。一週間酒を抜いたらγ-ＧＴＰが145まで下がった。やっぱり肺炎の影響じゃないのだろうか。それでも上限値の倍以上なのだが・・・。
一方、ステロイドの単位は減ったのに血糖値は142に上昇。ＨＢＡ1Ｃは6.2で微減だが、やはり糖質摂取については気を遣った方がよさそうだ。忘年会シーズンなので一滴も飲まない訳にはいかない（？）が、努めて蒸留酒派になるとしよう。
なお、尾籠な話だが、困ったことに便秘症状が続いている。酸化マグネシウムの効果で全く出ない訳ではないのだが、順調とは言い難く、ガスもたまりやすい。本式の下剤を使うべきだろうか。
■2015/12/28 【危うくヤク切れ】
奥様先生の定例受診・・・のはずが、忘れてすっぽかし、午後に別の先生をあわてて受診した。感染症が専門の先生だったが、事情を説明してステロイドを予定通り５mg減らして10mgで処方してもらった。今日がクリニックの最終診察日だったので、危うく�爛筌�切れ”になるところだった。
24日に採血した結果は上々で、好酸球は0.8と完全に抑え込まれている。一方、一時6.0まで下がったリンパ球は正常範囲の26.7まで復活し、飲む機会は増えたのにγ-ＧＴＰは119に低下。血糖値も94の正常値に収まった。というか、前回までは採血前にもかかわらず律儀に朝ステロイドを服用したため、数値が跳ね上がっていたらしい。
前日27日には丹沢の大山辺りを歩き回ってきたが、もちろん肺は何ら異常なし。ただ、便秘の副作用は続いており、念のため下剤を処方してもらった。
■2016/1/13
”主治医”の奥様先生の診療日は月曜だが、4日、11日とクリニックが休みのため、次善の策でお姉ちゃん先生を受診した。8日の採血結果によると、好酸球は1.7と引き続き低レベルに抑えられており、肺の症状は一切復活していない。しいて言えば、鼻のアレルギー症状が若干戻った気がするが、今のところ大丈夫そうだ。
予定ではステロイドを5mgに減らす時期だが、そろそろ再発リスクが高くなるレベルなので、念のため主治医の意見を聞いてからにしようと延期した。18日にもう一度レントゲンを撮って、奥様先生の判断を仰ぐ予定。ともあれ、先が見えてきたようなので、焦らないことにした。
ところで、好酸球性肺炎との関係は不明ながら、驚いたのはγ-ＧＴＰが84と、記憶にないくらい久しぶりに2桁に落ちたこと。正月で飲む機会は多かったのに、どうなっているんだろう？
■2016/1/18
奥様先生を受診。データとレントゲンを見て「良好」との診断をいただいたが、「この辺から再発に厳重注意が必要」とのことで、ステロイドは10mg⇒5mgへ減らすのではなく、7.5mgと刻むことになった。
自覚症状としては、多少鼻水が出たり、喉に肺からではない痰がかすかに絡む時がある気がする。気のせいかもしれないが、少々気にはなる。その代りといっては何だが、副作用の便秘症状がほとんど解消されてきた。
■2016/2/1 【好酸球性肺炎はγ-GTP値を上げる!?】
奥様先生の定期受診。１月29日に採血した検査の結果は、好酸球1.7％と低値安定で問題なし。白血球をはじめ血糖、尿酸、肝機能などの各データのうち、基準値を上回ったのは中性脂肪210とγ-ＧＴＰ115の２指標だけだった。
これらはふつう肺炎とは関係なく、むしろ肝臓＝アルコールがらみの指標だ。そもそも中性脂肪は過去最高で790、γも先日のドックで620を記録した身にとっては、どうということもない（と威張る話ではないが）。しかも、採血の前々日には悪い仲間につかまって？深酒し、久々に帰りの電車で記憶が飛んで松飛台とかいう見当違いの駅で目が覚めた。2日間でここまで持ち直したのなら大したものだ。
まじめな話として奥様先生に見解をうかがったところ、「メカニズムは分かりませんが、異常に高かったγ-ＧＴＰの値と好酸球による炎症とは、明らかに何らかの相関があったと言えると思います」とのこと。
「γが高かったら好酸球性肺炎or副鼻腔炎も疑え」−−こんな常識外れの診断も成り立ちうるということになる。つまり「酒は飲める」という訳で、めでたしめでたし、かな？
肝心の治療方針は、予定通りプレドニゾロンを5�咾妨困蕕靴�2週間継続し、その後、2.5�咾帽錣鵑任気蕕�2週間続けたうえで、問題なければ2月末をもっていったんステロイド投与を終了することになった。
大量投与時に比べると、鼻水が多少出たり喉にかすかに痰が絡む時があったりするが、呼吸器系統は全般に快調を維持している。ぜひこのまま再発なしで3月を迎えたいものだ。
■2016/2/18 【副鼻腔炎は気配なし】
15日の奥様先生受診では好酸球が2.7％で問題なしとの診断をいただき、プレドニゾロンを最終段階の2.5�咾妨困蕕靴拭�ただし、周囲から「また咳払いが増えてきましたね」と言われるようになり、実際、喉に少し痰が絡むような感触がある。喘鳴はないし、鼻も匂いはよく感じるが、奥様先生から「好酸球性副鼻腔炎になると、そこから派生して肺炎が再発する恐れもある」と耳鼻科受診を勧められ、本日、クリニックの耳鼻科を受診した。
鼻の内視鏡診断（カメラを鼻の穴から入れるだけ）では、副鼻腔炎につきもののポリープがないとのことで幸い“無罪放免”となり、「念のため」ナゾネックス吸入という点鼻薬を処方された。
γは再び84と（当方としては）低値安定。痰が絡むといっても大したことはないので、このまま月末の治療終了を無事迎えたいものだ。
■2016/2/29 【ステロイド終了するも・・・】
奥様先生受診。好酸球は4.6％と増えているが、「ステロイドでゼロ近くだった方が異常なんです。これで正常。問題ありません」との説明。ただ、のどにわずかな痰が絡む感覚と、それによる咳払いの癖が復活しているのは確かだ。もちろん、頻度は以前よりはるかに少ないものの、少々気にかかる。
と、訴えたものの、レントゲンなど他のデータも問題ないということで、晴れてステロイド投与は終了した。弱いステロイド入り気管支炎薬シムビコート吸入と抗アレルギー剤キプレスは継続。２週間後に診察を受けて、問題なければ月１度の経過観察に移行する。なかなか病院とは縁が切れない。
ところで、γ−ＧＴＰ、中性脂肪、コレステロールの飲酒がらみの肝機能指標がこぞって上がってしまった。検査前に飲む日が少し多かったのは事実だが、採血前日は禁酒しているのに、なぜだろう。希望を込めて「ステロイドで抑えられていたからですかね？」と先生に聞くと、「いいえ、中性脂肪やコレステロールについては、どちかと言えば逆の作用があるはず」と言下に否定されてしまった。
■2016/3/27 【再び痰が・・・】
14日の診察で「問題ないので、2か月後に来てください」と言われた。嬉しかったが、好酸球の値は11％で、上限値10％をわずかだが超えていた。咳払いも続いている。不安なまま、シムビコートとキプレスを続けていたが、ここへ来てはっきり痰が絡む時が現れた。ごくたまにだが、粘つく黄色い痰が出たりする。
気にしてはいけないのかもしれないが、またひどくなっては大変だし、悩ましい。26日にユーシン渓谷から塔ノ岳への長いコースを歩いたが、この時は呼吸困難や痰の絡みは感じなかった。とにかく用心して、もし喘鳴が出始めたら残念だが治療再開をお願いするしかないだろう。
というわけで、ひとまず日記の筆を置く。今のところ、少なくとも去年のような万年喘息状態にはないのが救いだ。
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