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携帯のGPSの位置情報やGPSチップに関するお話は通常、販売代理店で即答できる店員さんは以前からほとんどおられないのでキャリア会社の本社の担当者の方にお電話して得心しました。
この件、遭難捜索に参加している長野県の遭難対策協議会関係と思われる登山用品店の店主が「飛行機モード、飛行機モード」と連呼してユーチューブ動画を上げていたので「情報のリテラシーについてキャリアに確認した」というお話。
自治体の警察・消防、登山教室、登山動画、山岳関係者では従来「携帯の電源節約のため機内モードにしておきましょう」と教えられてきましたが「圏外であっても機内モードにすると基地局とは位置情報に関して一切交信しないので捜索活動に生かせる位置情報を失う」とのこと。「機内モードにしていなければ、基地局と現在位置のGPS情報は通信しているので、だいたいの現在位置がわかり捜索におおいに役立つというお話です」
つまり、位置共有・見守り機能・基地局通信記録がとれないので、捜索のための情報としては情報が限られますので最近は「機内モードにはしないこと」が正しいと言われています。そのかわり、余裕のある容量の大きいモバイルバッテリーをしっかり準備しましょうとのこと。
2023年も全国的に「遭難者から直接の通報」では「緊急通報位置通知システム」でキャリア側の基地局の通信記録をもとに「遭難位置特定」をして救助した事例が5-6件ありました、通信圏内ではこのシステムが1番早いわけですが「圏外であっても電波のやりとりの通信記録は基地局に残っており」捜索範囲を絞れて救助・発見に繋がるが「機内モードは通信記録が残らない」とのことを発信されていました。
この点登山アプリなどは「機内モード」であっても事前に地形図などダウンロードしておけば「ログ」も取れるのが歌い文句なのですが「節約してはいけないそうで、遭難者でもなかなか発見されない方は「機内モード」にしていることがおおいとのこと。
キャリアの担当の方の結論は「機内モード」にするというのは「元に戻して通信できる」ことが前提だそうです。ので山で「圏外」になったり「通信」できない本人の状態になるのであれば「電源節約」を含めて「機内モード」にすべきではないという結論になります。
「遭難者の現在位置特定」については「GPS」「イリジウム通信」など捜索システムがたくさんありますがこの捜索システムの是非や良し悪しについては今回は触れませんが、「位置情報」が特定されても「生存救助されるとは限らない」という「命題」は残っています。
誤解を受けるので紹介はしませんが、発信者が懸命に宣伝していましたがYouTube動画でもあたかも「現在位置」が特定されれば「生存救助」されるような印象を与えてお勧めをされていますが今年の八ヶ岳遭難ではうまくいかず残念な結果となりました。
「なぜだったかの報告はないし、業者のHPでも成功の事例報告はあれど、失敗の報告は掲載していないというのも信頼度はどうかと思っています。
「ヘリが飛べない日」もおおく、「捜索ヘリ」と「探索ヘリ」は同時には飛びませんし、地上部隊も近づけない山域もあったり、悪天候続きもあります。
システムによっては「ピンポイント」でなかったりしますのであくまでも「行方不明にならない程度」の域を現在は超えていません。
運が良ければ生存救助で動画は「行方不明にならないこと」を主眼においていますが「生存救助」と誤解されやすいということです。「この点にどれもこれも丁寧にはしっかりした説明がされていません」
イリジウム通信は2024年北アの遭難事例のように「ピンポイント」生存救助をされましたし、今後は低軌道衛星活用システムやキャリア会社でのSOSシステムの開発も進んでいますから開発が待たれるところです。これは雪崩ネットワークでも発信されていたことです。
まずは「機内モードにせず」動画発信者のいわれている当たり前の容量に余裕のある「モバイルバッテリー」の携帯をかならず、することでしょう。
→レスキュー隊員の方曰く、軽量化をするにしても最低必要なこうした装備品を担ぐ体力的余裕がないのなら「登山はやめなさいというのは金言」ですが・・・このお話は過去の山の常識を覆す知識でしたので驚きました。
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